「食欲の秋」「味覚の秋」と言われるように、秋は旬を迎える美味しい食材が豊富な季節です。

そこで、これまでSUMAUの連載 ・千 麻子「うつわと料理」でご紹介した多くのレシピの中から、かぼすやきのこなど、旬の食材を使ったレシピを揃えました。毎日の献立に、季節の彩りを添えてみませんか。

千 麻子さんが綴る、うつわへの知見のつまった深みのあるエッセイは、秋のリラックスタイムのお供にもぴったりです。

マディの器とカボスのクリームパスタ

主役になることはないけれど、欠かせない食材というものがある。料理として単体では完結しないが、他の食材と出会うことでかえってそれ自体がイキイキとするようなもの。たとえば味気なかった焼き魚に柑橘の果汁を絞ると、たちまち華やかに、そしてさっぱりいただけるようになる。そういう輪郭をはっきりさせるような食材を使うとき、紅をひくのと似ている、と思ったりする。

マッシュルームのポタージュと内田京子さんの加彩ボウル

いよいよ秋の味覚が楽しい季節になってきた。

マッシュルーム、と聞くとどのようなイメージだろうか? 和食で使われる機会はそう多くないし、ぼんやりとした印象の方も多いのではないか。マッシュルームは他の茸同様に菌類に属しており、学名はアガリクスビスポラス、日本名はツクリタケと呼ぶ。

鯛の昆布締めと古染付束蓮文銘々皿

子供が生まれてはや三ヶ月。ということで、お食い初めの準備にとりかかる昨今、この行事に欠かせない食材といえば鯛である。これまで祝いの席では当たり前のように鯛が出てきていたが、今回初めてなぜ珍重されてきたのかを知ることとなった。

鯛の身は白く、表面は赤く、あるがままの姿で紅白であり、魚の中でもとりわけ寿命が長く、バランスの整った形で味も良い。

伊部火襷皿ときのこのライスコロッケ

今年も残すところ3ヶ月。厳しかった夏が終わり、過ごしやすく物事がはかどる季節となった。読書や美術館巡り、美容にエクササイズと本腰を入れてやりたいことが目白押しの秋。栗に秋刀魚に松茸に、と今年も食欲の秋になることは間違いないが、中でもきのこは私の秋の定番中の定番だ。

きのこはその名の通り、切り株や朽ちた木に子どものように発生するので「木の子」と呼ばれている。

野菜の揚げ浸しと三島平鉢

今年も残すところ3ヶ月。厳しかった夏が終わり、過ご今年も残すところ、あと2ヶ月ほど。毎年この時期になるとカレンダーをめくっては1年の残りを実感する。そしてやり残したことはないか、これからできることはないかと検討することが習慣となっている。月・年という区切りが存在するおかげで、心に折り合いをつけることができるし、暦(こよみ)があるからこそ、私のような怠け者でもメリハリをつけながら生活できていると思う

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