サントリーのウイスキー蒸溜所を巡る

リモートライブツアーに参加しよう

旅に出ることが難しい時代になってみると、いっそう旅が恋しいという気持ちつのるもの。そんな日々にちょっとうれしいお知らせが舞い込んできた。サントリーの2つのウイスキー蒸溜所がリモート蒸溜所ツアーを開始したというのだ。そこでさっそく山崎蒸溜所のリモートツアーに参加してみることに。

新型コロナウイルスの影響で、リアルな蒸溜所ツアーは一時中止しているという。そこで家でも蒸溜所見学が楽しめるようにと考え出されたのがリモートツアーだ。

今年2月からスタートした「オンライン・ライブ」はテイスティング付きの有料ツアーで、ナビゲーターがライブで蒸溜所を案内してくれるというもの。チャットでの質問などもあるので、リアルな蒸溜所ツアーに参加しているような臨場感が味わえる。このツアーは予約制で、申し込むとまずはテイスティング用のウイスキーと専用グラスが届き、それを準備してパソコンなどを使ってリモートツアーに臨むのだ。

蒸溜所の周辺は豊かな自然に囲まれている。敷地内にある庭園の池も美しい。

サントリー山崎蒸溜所があるのは大阪府三島郡。ウイスキーづくりに欠かせない名水を求めて、サントリーの創業者・鳥井信治郎氏は自然豊かなこの地を選んだという。蒸溜所の着工は1923年(大正12)。約100年も前に日本初となるモルトウイスキー蒸溜所は始まったのだ。

「オンライン・ライブ」ツアーは山崎蒸溜所へ行く道すがらから始まり、リアルに蒸溜所を訪ねる時のように街並みを感じることができる。蒸溜所の中へと招かれると、本日のナビゲーターがお出迎えし、軽いトークからスタート。その後一緒に蒸溜所を見学しながら進んでいく。普段のリアルなツアーでは見ることができない発酵槽の中にもカメラが入るなど、リモートだからできる情報も公開されている。ではここで少し、写真でツアーの進行を追ってみよう。

京都からは電車で20分。天王山の麓に位置する山崎蒸溜所。

製造エリアに入る前からツアーはスタート。庭に置かれた古い蒸溜器などを眺めながら建物へ誘われる。

ライブトークで盛り上げてくれるナビゲーター。ウイスキーの基礎知識などの説明を受けて、ピート(泥炭)の実物を見せているところ。

しっかりした味わいの原酒になるという木製の発酵槽。多様な原酒をつくるというのが山崎蒸溜所の特徴のひとつという。

ポットスチル(蒸溜器)の形も数種類あり、それによって様々な味わいをつくりだしている。

ウイスキーを貯蔵する樽によっても風味が異なる。使われている樽についての説明も興味深い。

テイスティング用に送られてきた山崎の小瓶と試飲用のグラス。ツアー後も自宅でウイスキーが楽しめる。

テイスティングのほかに、美味しいハイボールの作り方などのレクチャーも。ライブ後に試してみることもできそうだ。

この有料ツアーは山崎蒸溜所のほかに、山梨県の白州蒸溜所でも行われている。また、この他に無料で体験できる「360°フリーツアー」もあり、ウエブサイトからいつでも自由に蒸溜所見学が体験できる。旅に出たような気分を味わえる、リモート蒸溜所ツアーはスタートから大人気とか。予約開始と同時に申し込みが殺到するので、早めの予約がおすすめだ。蒸溜所周辺の風景が見られるのも「オンライン・ライブ」の醍醐味だ。日本を代表するウイスキー、山崎を飲みながら、ウイスキーが生れる土地の風土を感じてみたい。


サントリーウイスキー リモート蒸溜所ツアー「山崎蒸溜所オンライン・ライブ」

参加費 3,000円(送料込み・税別)/定員100名 /所要時間 約60分/事前予約制

2021年3月分は満席。 4月分の予約受付開始は2021年3月1日(月)10:00~

※先着順にて、満席となり次第受付終了。開催日時、定員などは変更になる可能性があります。

※開催日時、定員などは変更になる可能性があります。

最新情報はホームページで確認を。https://www.distillery-live.suntory.co.jp/

※掲載価格は税別価格です(2021年2月現在)

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