初めて親元を離れたのは1999年のちょうど今頃。大学を休学して飛び立った先はニューヨークでした。当時、二ューヨーク市長のルドルフ・ジュリアーニが、マンハッタン全体を美化しようと奮闘している最中であっても、ファンキーな臭いと雰囲気が漂うイースト・ヴィレッジというエリアで私はルームシェアをしていました。

ニューヨークには築100年近くの建物がゴロゴロあり、私が住んでいた赤煉瓦のビルも1900年建造の歴史を感じさせる佇まいでした。エレベーターのない5階建てビルの3階に部屋はあって、玄関扉を開けるとすぐに小さなキッチンがありました。そのくせオーブンはあるというのがニューヨークらしいところ。キッチンの奥にはトイレと極小のシャワールームと洗面台がコンパクトに収まったバスルーム。そしてクローゼット付きのベッドルームが2部屋あるアパートメントで、家賃は当時のレートにして20万円ほどだったでしょうか。それが今では、全く同じ部屋ではないにしろ、同じビルで同じ間取りの部屋が賃貸に出ていて、なんと66万円にも跳ね上がっていました。円安ということもありますが、ニューヨークの家賃高騰は本当に恐ろしいです。

さて、ニューヨークでは不要になった家具や物を自宅前の階段や歩道に並べて売りに出すことが習慣で、それをストゥープ・セール(Stoop Sale)と言います。歩道から玄関口につながる階段のことをstoopと言い、それから派生した言葉です。また無料提供する場合には「Take Free」と書かれた紙が貼り付けられていて、本当になんの断りも無しに持ち去っていいのです。さすがにマットレスやソファは生理的に無理でしたが、時には「おぉ!」っというようなお宝物に巡り合うこともありました。

最近、そんなストゥープ・セールをやってみたいな。そして家具を総入れ替えしてみたいなという気持ちがむくむくと膨らんでいます。この夏で9年目を迎える自宅マンション。そろそろインテリアに飽きが出てきて、ガラッと変えたい気分なのです。まずは色々を手放すために、便利な地元のフリマアプリ「ジモティー」のダウンロードをしなければならないのですが、夜な夜なするのはオンラインストアでの仮想インテリアショッピングばかり。もしも私同様にインテリアを変えたい、何かしら少しスパイスを加えたいと考えていたら、是非とも私おすすめのインテリアオンラインストアBEST 3を覗いてみてください。きっときっと、お宝物に出会えるはずです!

The Poster Club

(Official Website)(Instagram)

拠点地であるコペンハーゲンの文化をルーツに、スカンジナビアと北欧のライフスタイルやファッション、インテリアデザインのトレンドを融合させたポスター&フレーム専門店。アートプリントはアブストラクト、ボタニック、ブラック&ホワイト、ラインアート、フォトアート、ドローイングなど様々な種類がそろいます。またプリントとフレームのサイズもA4サイズから100×140cmの大判までと幅広く、アートプリントのサイズにマッチしたフレームを購入すると、無料でフレーミングしてくれる嬉しいサービス付き。

※DHLオンデマンドデリバリー(ODD)での配送。配送途中であってもフレキシブルに配達日や受け取り時間の変更が可能です。配送料は商品のサイズや重量によって変動。サイト自体は英語表記ですが、料金は日本円に換算されます。市場為替レートによって価格は自動変更されます。

HUE-GAH HOME

(Official Website) (Instagram)

デンマーク語で『居心地がいい時間や空間』を意味する言葉「ヒュッゲ(HYGGE)」を基盤とするロサンジェルス発のホームデコブランド。北欧、イタリア、日本、そしてデンマークのインテリアデザインに着想を得ていて、その時々のトレンドを感じさせながらもクラシックモダンなスタイルで、長く付き合えるアイテムが見つかります。

※驚きなのが世界中どこでも送料無料で、およそ2〜4週間で配達される。家具は船便でカスタムオーダーは約8週間の配送。さらに返品の配送料も無料。ただし新品・未使用に限り、商品を受け取ってから30日以内の期限付き。

1stdibs

(Official Website) (Instagram)

江戸時代の屏風からヴィクトリア朝時代のディスプレイキャビネット、世界中にコレクターのいるシャルロット・ペリアンやジャン・プルーヴェの家具まで、本当に本当に幅広く、そして信頼のおける売買ができる1stdibs。私が家具やインテリア雑貨にのめり込んだきっかけがこのサイトでした。サイトの言語表記は英語、フランス語、スペイン語、イタリア語のみで、売り手とのやりとりは主に英語になります。ただし検索機能が大変優れていて、たとえばラグを探す場合、色や素材はもちろん、年代や出品している国、そして縦横の大まかなサイズも選択できるので、かなりピンポイントでお好みのラグを探し当てることができます。

クリス‐ウェブ佳⼦(モデル・コラムニスト)

1979 年10 ⽉、島根⽣まれ、⼤阪育ち。4 年半にわたるニューヨーク⽣活や国際結婚により、インターナショナルな交友関係を持つ。バイヤー、PR など幅広い職業経験で培われた独⾃のセンスが話題となり、2011 年より雑誌「VERY」専属モデルに。ストレートな物⾔いと広い⾒識で、トークショーやイベント、空間、商品プロデュースの分野でも才覚を発揮する。2017 年にはエッセイ集「考える⼥」(光⽂社刊)、2018 年にはトラベル本「TRIP with KIDS―こありっぷ―」(講談社刊)を発⾏。

4/27 モリモト SUMAU presents クリス-ウェブ 佳子さんインスタライブ

「自分らしい暮らし」配信決定

4/27(土)20:00~

クリス-ウェブ 佳子さんインスタグラムアカウント@tokyodameより

毎回大変ご好評をいただいている、クリス- ウェブ 佳子さんのご自宅からのインスタライブ配信を行います。

トークテーマは【初めての一人暮らし、実家から何を持って出た?】。

クリス-ウェブ 佳子さんのアカウントにて事前メッセージも受け付けています。

佳子さんセレクトの素敵なグッズプレゼント企画もありますので、ぜひ皆さんお気軽にご覧ください。

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