海外旅行前はいつだってソワソワします。家族や友人を伴っての場合は特に。2週間前からドキドキです。ずぼらな面が多々ある私ですが、誰かを伴って旅をするとなると、トラベルエージェントのごとく念入りに全計画を組み立てます。それがどの程度かというと、カラー版のパンフレットを作って全員に配布するほど。
2011年から惚れたが一筋。国内外ともにホテルの予約はBooking.comで行っていますが、いまだホテル選びには相当な時間を費やします。クチコミスコアは8.5/10以上、ホテルランクは4/5以上。最新レビューと最低レビューを少なくとも20件は読み、そしてGoogle Mapの地図画面右下に表示される黄色い人型のアイコン「Pegman (ペグマン)」を使って、ストリートビュー機能でホテル近隣の雰囲気を確認します。
そこまでしても、誰かを連れて行く旅行の際は「本当にこのホテルで良かったのか?心から気に入ってもらえるのか?」とホテルに到着するまで不安です。そんな私がお勧めするBooking.comで予約して最高だったホテル5選!教えます。2024年、大型連休も残すところあと4回。連休に有給休暇を組み合わせて…、なんて考えているなら、ちょっと遠い場所へ行ってみませんか?
1.MANON LES SUITES
デンマーク / コペンハーゲン
コペンハーゲン市内中心から徒歩10分圏内。全87室、アパートメントスタイルのホテルで室内は木材を多用したモダンなインテリア。部屋のアメニティは全てエコフレンドリー。6階まで吹き抜けたアトリウム空間にある温水プールの壁面はガラス天井までトロピカルな植物で壁面を覆われていて、都心にいることを忘れさせてくれる。プールサイドのバーではオーガニックのフィンガーフードが楽しめ、朝食場所でもあるルーフトップレストランのテラスからは整然とした美しいコペンハーゲンの街を一望できる。
2.SINDHORN KEMPINSKI HOTEL BANGKOK
タイ王国 / バンコク
バンコクで一番大きな公園、ルンピニ公園から徒歩8分圏内。こちらも吹き抜けが特徴的なホテル。2020年10月開業。ダイナミックなコンクリート打ちっぱなしのメインエントランスゲートと、草木や花、そこに生息する虫や鳥までを対象としたランドスケープ設計の対比が美しい。タイを代表するレジデンシャルホテルで、“5つ星ホテルならでは“を超えた最高のサービスを誇る。宿泊客以外の利用も多いロビーはアジアNO.1との評判で、高級感溢れる装飾ながらも控えめな色使いと柄で全体がコーディネートされていて落ち着いた雰囲気。
3.RAYAVADEE
タイ王国 / クラビ
大好きな旅行先、タイからもう一つ。タイ南部にあるクラビの海洋国立公園の端に位置するラヤヴァディはクラビからボートのみでアクセスできるラグジュアリーリゾート。94棟2階建てのパビリオンと7棟のヴィラが広大なトロピカルガーデンに点在。広々とした部屋はスタイリッシュなタイ風のインテリア。専用のバトラーが提供する細やかなサービス。3つのビーチに囲まれた絶好のロケーション。バラエティ豊かな朝食、4つのレストラン。特に自然の造形美を活かした洞窟レストランTHE GROTTOからのサンセットは息を呑むほど。
4.PARK HYATT SIEM REAP
カンボジア / シエムリアップ
アマンリゾートが全室スイートのアマンサラ(AMANSARA)をオープンしたのが2003年。その10年後。2013年にパークハイアットシェムリアップが開業。ロケーションは市内メインロード沿いで、オールドマーケットやナイトマーケットは徒歩圏内。アンコールワットまでも車で15分と観光にも移動にも最適なロケーション。フレンチとカンボジア料理を提供するレストランの他にバーラウンジを併設。在住外国人にも人気のバラエティ豊かな朝食ビュッフェは水庭を眺めながらブランコチェアで是非。
5.VILLA MOANA
フランス領ポリネシア / モーレア島
東京からタヒチ島まで直行便で12時間。そこからフェリーで揺られること30〜40分。ジュラシックパークに登場するようなモーレア島に到着したらホテルも良いけれど、自炊式で一棟貸しの物件で4泊5日なんてどうだろう。観光中心地から離れた静かなエリア、アチハ湾に面したビーチフロントの一軒家、ヴィラモアナ。広さはなんと251㎡。4ベッドルーム、屋外プール、卓球台、ビリヤード台が備えられていて、大きなアイランドキッチンからは真っ青な海が一望できる。Wi-Fi Freeでカヤックも無料レンタル。最高のバケーションが待っている。
クリス‐ウェブ佳⼦(モデル・コラムニスト)
1979 年10 ⽉、島根⽣まれ、⼤阪育ち。4 年半にわたるニューヨーク⽣活や国際結婚により、インターナショナルな交友関係を持つ。バイヤー、PR など幅広い職業経験で培われた独⾃のセンスが話題となり、2011 年より雑誌「VERY」専属モデルに。ストレートな物⾔いと広い⾒識で、トークショーやイベント、空間、商品プロデュースの分野でも才覚を発揮する。2017 年にはエッセイ集「考える⼥」(光⽂社刊)、2018 年にはトラベル本「TRIP with KIDS―こありっぷ―」(講談社刊)を発⾏。