みなさん、こんにちは。美容編集者のYです。前回の私らしさの見つけ方に続き、今回も自分らしさを楽しめるヒントになる美容情報をお届けできればと思います。今回は香りについてです。新年度を迎えるにあたり、ヘアやメイクを変えるよりもはるかにハードルは低いのに、印象はグッと変わるのが香りです。香水ラバーの皆さんは、きっと自分のお気に入りの香りをお持ちだと思いますが、私の周りには「数年間、なんとなく同じものを使い続けている」「自分にはどんな香りが合うのかわからない」という友人も多いです。でも、五感の中でも嗅覚は脳に直接届くと言われ、人の本能に直接働きかけるもの。対人はもちろん、まとう私たち自身のマインドにも影響するので、ぜひ自分らしく&心地良く過ごせる香り選びの参考にしていただけると嬉しいです。
マスキュリンなバニラとローズ
まず紹介したいのは、バニラやローズなどの甘さをメインにしたフレグランス。どちらもフレグランスを代表する香調ですが、甘い香りは特に好き嫌いが分かれる香りでもあります。しかしこの3品は、いわゆる直球ではなく“変化球”なタイプ。例えるなら、ファッションでいう“あえて外しを効かせた”香りです。バニラもローズも甘い香りを引き立たせる構成にすると、王道なモテ香水でフェミニンな印象が強いですが、ウッディやスパイシーな香りをあわせることで深みのあるマチュアな香りに仕上がります。このマチュアな香りを探すときの一つ指標になるのが価格。化粧品の原料の中でもフレグランスに使われる香料は高価なものが多く、特に3万円以上するフレグランスは原料だけでなく、抽出方法にもこだわっているものがほとんど。香りだけでなくオーラさえまとえるので、女性はもちろん、男性にもぜひ試してほしい香りたちです。
心地良いを測定した科学的なフレグランス
スキンケア製品やメイクアップ製品は、肌や顔立ちをより魅力的に見せる目的がある一方で、フレグランスは香りをまとい感性に訴えかけるものがほとんど、気分を高めることが重要視されてきました。ただ、前述にもあるように、香りは脳に直接作用するもの。みなさんも実感したことがあると思いますが、心地良い香りを嗅いで思わず深呼吸したくなったり、リラックスできたという経験はありませんか。そこで“香りは脳にもポジティブな作用を伝えられるはず”とエビデンスをとったのが、こちらの2ブランド。フレグランスを嗅いだときの脳波を測定し、ポジティブな影響があることを調べたという今までにないアプローチで香りを提案しています。どちらの香りも精油やハーブをベースとし軽やかに仕上がっているので、持続性を求めるより気分転換などのスイッチングとして活用するのもおすすめ。
香りの旅へ誘う。ディスカバリーセットのすすめ
ある程度の数のフレグランスを使ってきた人なら、自分の得意不得意な香りを判断できると思いますが「まだどんな香りが好きかわからない」という人もいると思います。とはいえ、フレグランスは数千円~数万円と金額も決して手頃とは言えないので失敗は避けたいですよね。そういう人にはぜひ、ディスカバリーセットをおすすめしたいです。ブランド内のおすすめの香りが小分けになったフレグランスがセットになっており、自分らしい香りを見つけられる、まさに“香りをディスカバリーできるセット”。色んな香りを試してみたい人、フルボトルのフレグランスは使いきれないという人の選択肢としてもおすすめです。
いかがでしたでしょうか。今回触れられませんでしたが、フレグランスにはストーリーやドラマがあるのも魅力です。自分の嗅覚を信じて直観で選ぶも良し。フレグランスの背景に魅了されて選ぶも良し。気分を一新したい新生活の相棒として、ぜひお気に入りのフレグランスを見つけてみませんか?
美容編集者Y
女性ファッション誌、美容誌、デジタル媒体などで、編集、執筆。試してきたコスメは数千個。トレンドに振り回されていることに心地よさも感じつつ、自分だけの名品コスメリストも日々更新中。好きな俳優はシャルロット・ゲンズブール。
※商品情報・価格は全て編集部調べ