#03　新作ベースメイクで肌も衣替え

こんにちは。美容編集者のYです。今回はベースメイクについて、ご紹介したいのですが、みなさん今年ベースメイク製品を購入されましたか？  「そういえば去年（もしくはそれ以前？）買ったきりかも……」という方にこそ、ぜひお伝えさせてください（もちろん、すでに購入済みの方も、お付き合いいただけると嬉しいです）。各メーカーの研究により、化粧品は毎シーズン進化をしていますが、特に目を見張るのがベースメイクの製品です。肌を美しくみせる技術だけでなく、その美しさを夕方までキープさせる技術、最近ではスキンケア発想で塗っているほうが肌に良いという製品も珍しくはありません。その中でも個人的に特におすすめしたいファンデーション、フェイスパウダー、メイクアップベースのカテゴリから、いくつか新作アイテムをご提案します。

個性が際立つ新作ファンデーション

ベースメイクの主役であるファンデーションは前述のとおり、各社の最新技術が反映されています。こちらの4品は個性も際立っているので、ぜひファンデーションの新調のご参考にしていただけると嬉しいです。まずは、ランコムから。崩れにくい肌づくりで有名なファンデーションがリニューアルに。メイク崩れの原因にもなる皮脂を吸着するパウダーを配合するだけでなく、スキンケア成分を配合し乾燥のしづらさも魅力。肌への密着力も感じられ、汗や皮脂が気になる季節こそ頼りになる処方です。#01（https://sumau.com/2024-n/article/13）でも紹介したインウイから新たに登場したリキッド ファンデーションは、自分美を体現できるような工夫が。人それぞれ顔立ちは違いますが、肌の一番高い部分に光が集まるようなテクスチャー作りで、自然と骨格を強調する処方が素晴らしい。THREEは、日焼け止め、メイクアップベース、ファンデーションの機能を一品に集約したマルチベースメイクアイテムを発売しました。パウダーを配合することで崩れにくさにもこだわり、エイジレスかつジェンダーレスに使えるナチュラルスキンを叶えます。バラエティショップなどでも気軽に試せるビー アイドルは、“ノーファンデ”のような仕上がりを目指した薄膜ファンデーション。“呼吸をしているかのような肌”を目指し、カバー感が苦手な方に向けて軽やかな使用感を体感いただけます。

”なんとなく”のパウダー選びは、今季で卒業

今季はいつにもまして、フェイスパウダーのバリエーションが豊富。突然ですがみなさん、どんな基準でフェイスパウダーを選んでいますか？  明確な目的があって使っていらっしゃる方もいるかもしれませんが、友人に聞くと「なんとなく良さそうだから」という理由で選んでいる人も多いのですが、もったいない！  フェイスパウダーを変えると、理想の肌へ近づけるのはもちろん、毎日のQOLに直結するので、ぜひこの機会に見直していただきたいです。まずは、コンパクトタイプのクレ・ド・ポー ボーテから。プレストタイプのセッティングパウダーは、崩れ防止のために使われることの多いですが、こちらは群を抜いて粉質が繊細。しなやかな粉が肌に溶け込むようになじみ、瞬時に美肌に仕立ててくれます。となりのコスメデコルテのパウダーは、完売続きの超人気アイテム。機能的なパウダーを複数配合しつつ、4種のカラーパウダーをミックスすることで白浮き感なく透明感を宿してくれます。宝石箱のようなケースにパールが収められたゲランは、うっとりするような美しさですよね。ほのかに血色を添え、ナチュラルなきらめきで多幸感のある肌を演出してくれます。最後にクレイビュのフェイスパウダーを。こちらはスキンケア成分をパウダー状にすることで、メイクをしながらスキンケアもできる画期的な製品。朝のメイクの仕上げ、日中のおなおしだけでなく、夜のスキンケアの最後にも使える優れものです。

肌の仕上がりを左右する。縁の下の力持ち下地を味方に

下地はベースメイクの中でも特に黒子的なアイテムですが、いまや超ハイスペックなアイテムが揃うカテゴリです。ディオールはナチュラル＆グロウな質感で、マット系のファンデーションの下に仕込むと肌の内側に潤いに満ちたような肌を演出できます。日中乾燥した部分におなおし用として携帯するのもおすすめです。SNSでもバズを起こしたファンデーションから派生して誕生したSHISEIDOの下地は、一度使うとそのみずみずしさに感動していただけるかと。ぷるっと弾力のあるテクスチャーはまるで美容液（実際にスキンケア成分も高配合）で、夕方の乾燥が気になる人はぜひカウンターでタッチアップしてみてください。エスティ ローダーは、崩れないファンデーション“ダブル ウェア”シリーズから、紫外線防御効果の高い下地が発売。崩れ防止という機能に加え、トーンアップ、毛穴補整効果もするハイスペックなアイテムは、夏用下地として取り入れるのもアリではないでしょうか。

いかがでしたでしょうか。各メーカーの渾身のベースメイクを試してみると、肌だけでなく心まで着替えたような気分になれると思います。今度のお休みにはぜひ、化粧品カウンターに立ち寄ってみていかがでしょうか。心ときめく相棒との出合いがありますように。

美容編集者Y

女性ファッション誌、美容誌、デジタル媒体などで、編集、執筆。試してきたコスメは数千個。トレンドに振り回されていることに心地よさも感じつつ、自分だけの名品コスメリストも日々更新中。好きな俳優はシャルロット・ゲンズブール。

※商品情報・価格は全て編集部調べ