こんにちは。美容編集者のYです。2024年もあっという間に半分が終わり、下半期に突入しましたね。美容業界では7月から9月ごろに発売するポイントメイクアイテムは“秋の新色”にカテゴライズされ、例年かなり充実のラインナップになります。今年の名品になりえるアイテムがそろい踏みですので、ぜひ気になるアイテムを見つけていただきたいです。
ノーブルなくすみカラーが揃う大人のアイシャドウパレット
今年らしいメイクにトライするのであれば、一番トレンドを反映しているアイシャドウがおすすめです。まずはカラーの特徴から。秋らしい王道のブラウンアイシャドウも発売されますが、今っぽさを演出するなら都会的なモダンなカラーをおすすめしたいです。大人になるにつれ「カラフルなアイテムに挑戦しづらい……」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、カラーアイテムを選ぶときに注目したいのが彩度。いわゆるビビットなアイテムはポップな方向性になることが多いため、くすみが利いた落ち着いたカラーをチョイスすればシックにきまります。質感については、一色ずつだとシアーで重ねることにより奥行きを出すシェードが充実。シチュエーションに合わせて深みやニュアンスを自在に調整できるので、1つお迎えすれば色んなバリエーションがつくれるのもパレットの有難いポイントですよね。
チークの入れ方に多様性を。頰以外にもフェイスカラーとして使ってみる
ここ最近、チークを頰以外にいれるメイクがランウェイやSNSでも見受けられます。確かにチークはアイシャドウやリップに比べて肌なじみが良いことから私自身も「チーク=頰にいれなくてはいけない」という固定概念を考え直すきっかけになりました。それと呼応したかは不明ですが、今季のチークは2色のカラーが入っているものや、ハイライトのように光を宿せるアイテムも発売します。チークを目周りにいれて血色を添える、パールが配合されたシェードならCゾーンにいれてハイライト風に見せる、など色んな使い方を自分なりに考えてみてはいかがでしょうか。繰り返しになりますが、チークは発色が淡いからこそ色んなメイクにトライできるアイテムです。「しっかり発色をさせなきゃ」と思わず「色が見えるかな?」くらいがニュアンスとしてオシャレかもしれません。
ひと塗りで秋顔に。テクニックレスで手に入れる旬の表情
アイシャドウとチークは少しだけテクニックの話をしましたが、とにかく簡単に今っぽさがほしいという方には断然リップがおすすめです。テクスチャーはマットからツヤまで多彩ですが、重要なのはやはり深みのある秋色。ボルドーやブラウンといったカラーを唇にまとうだけで、顔全体が秋のムードになります。もちろん、唇上ですべらせるだけで旬のムードに仕上がりますが、ちょっと変化がほしいという方は、ブラシなどを使いリップラインをしっかり描くとクラシカルな雰囲気に。逆に指でポンポンとぼかすと、カジュアルなファッションに合わせやすくなりますので、シチュエーションにあわせて楽しんでみてください。
洋服と違って実際に秋まで待たずとも使えるのがコスメの良いところ。“秋の新色”のご紹介でしたが、ぜひお迎えできたタイミングでメイクに取り入れて、秋のムードを先取りして楽しんでみてはいかがでしょうか。
美容編集者Y
女性ファッション誌、美容誌、デジタル媒体などで、編集、執筆。試してきたコスメは数千個。トレンドに振り回されていることに心地よさも感じつつ、自分だけの名品コスメリストも日々更新中。好きな俳優はシャルロット・ゲンズブール。
※商品情報・価格は全て編集部調べ