東京から新幹線こだまに乗車すると、熱海駅まではわずか40分~50分。都心に近いとは思えないほどの大自然と、太平洋の大海原に向かい合う老舗温泉リゾート地‘熱海’に到着します。瀟洒なリゾートとして、自分の隠れ家のように利用される熱海伊豆山温泉を備えた「ATAMI せかいえ」へは、熱海駅から車で急坂を上り、10分ほどで到着します。熱海と湯河原の間に位置し、美しい相模湾に面した小高い山の合間に広がる老舗の温泉地です。かつて修験道の霊場として栄えていた伊豆山神社も「ATAMI せかいえ」の近くに鎮座する、ロケーションの素晴らしさは感動的です。
1300年前の万葉時代に発見された伊豆山温泉は「日本三大古泉“走り湯”」として知られており、今も尚、古来より滾々と湧き出ている源泉は、昔と変わらずに人を癒しているのです。伊豆山のお湯は‘神湯’と呼ばれ、リゾートに近い伊豆山神社の御神湯として古くから信仰されてきました。江戸時代には幕府に献上されていたというほど、長寿や病に対しての効能が認知されており、長期滞在の現代湯治にも適しています。
ところで、前述の‘走り湯’とは、資料によれば「日本でも珍しい横穴式源泉で、約1300年前、山中から湧き出した湯が海岸に飛ぶように走り落ちる様」から名付けられ、今でも70度の源泉が毎分170リットルも湧き出て相模湾に落ちているといいます。

温泉、料理、絶景、
ラグジュアリーな日々と心身の浄化
そんな老舗温泉を充分に楽しめる「ATAMI せかいえ」は、2015年4月に開業し、間もなく11年目を迎え、ラグジュアリーを極めたリゾートホテルです。ロケーションは熱海の街を下に見る小高い山の中腹にあります。どの客室からも相模湾の輝く大海原が望め、贅沢でダイナミックな景色こそ、このリゾートの大きな魅力でもあります。室内から外に出てベランダに立てば、山を伝わってくる優しい海風に包まれ、初島や遠く大島まで見渡せるキラキラと輝く海が目の前に広がります。開業以来2年が過ぎた2017年には、よりハイクオリティを求めた大掛かりな改装が施されました。
その「ATAMI せかいえ」は本館「せかいえ棟」と、新しく造られたせかいえ「月の道」の2つの建物からできています。両方の棟を合わせても客室はわずか25室、まさにスモールラグジュアリーなリゾートなのです。また、すべての客室に源泉かけ流しのアウトバスが引かれているのも嬉しい限り。朝に夕に、好きな時間に温泉三昧が可能。たとえば良く晴れた夕暮れ時には、空がオレンジ色から群青色に変わり、天空に星が輝き始めるドラマチックな時間帯を楽しめます。露天風呂にゆったりと浸かり、夕食までのプライベートな時を満喫できるのもラグジュアリーなリゾートならではの真骨頂でしょう。
本館には伝統の技法を活かした独自の「日本料理 つくし」が、贅沢な日本料理を提供してくれます。食材は四季の旬を味わえるよう、地元の新鮮な山海の幸が並びます。
「月の道」棟では、鉄板焼き「肉料理1SHIO」(ひとしお)が、ライブ感あふれる新ジャンルの料理を提供しています。いずれも吟味された高品質の地元食材や海の幸、山の幸を用い、季節の旬をゴージャスな料理に昇華してくれるのです。さらに、ペントハウス「月の道」では客室内にプライベートキッチンが備わり、海を見ながら食事ができる半円形のカウンターが造られ、客室内で自分たちのために専属シェフによる鉄板焼きが披露されるという贅沢な時間が流れていきます。専属バトラーによるサービスはもちろん、夢のようなもてなしの数々に非日常を感じることができるのです。
ペントハウスの名はオーシャンビューペントハウス「雲の波」、オーシャンビューペントハウス「月の道」という、ワンフロアにたった2つだけの限られた部屋であり、共にプライベートな別荘にいるような思いがします。



ウェルビーイング滞在プランで、
週末にキレイと元気を手に入れる
旅は癒されるだけのものではない、楽しむことも大切と、「ATAMI せかいえ」は提案しています。レセプションやレストラン、大浴場などパブリックエリアが揃う本館には、ゲストも思わず叫ぶほど、ダイナミックな海が見渡せるオープンエアの「紺碧テラス」が造られています。
快適なこのテラスでは、とにかく何もしないでゆったり…がお勧めです。海風に包まれ、静謐な時間を過ごしながら伊豆の島々を眺め、大海原の絶景を見晴らします。この空間こそが「ATAMI せかいえ」の魅力を秘めた場所。言葉は要りません、ただ座って海を眺め、静かな時間を過ごすだけで穏やかな気持ちになってゆきます。しばしば「伊豆山温泉には目に見えないパワーが舞う」と言われますが、私自身、その言い伝えは本当のような気がします。
現在、リゾートでは幾つかの過ごし方も提案しています。コンディショニングという「ATAMI せかいえ」オリジナルのプログラムは、エステでもなく、指圧でもなく、整体でもない、それは姿勢や癖、身体の動きなどから、痛みや体調不良の原因を導き出し、体と心に働きかけること。他にも、体の内側からキレイにと、断食とは異なる地元の低カロリー食材で2泊3日のファスティングを体験することや、伊豆山を知り尽くしたコンダクターと一緒に歩くパワースポットウォーキング、そして朝のパーソナルヨガ、ネイチャーウォーキングなど、様々なアクティビティが提案されています。ウェルビーイングと銘打つ滞在も、自然と一体になれる環境の良いリゾートだからこそのこと。週末に、心も体も元気に美しくを、是非、叶えてみてはいかがでしょう。



取材・文/せきねきょうこ
Photo: ATAMI せかいえ
せきねきょうこ/ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て1994年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのアドバイザー、コンサルタントも。著書多数。
Instagram: @ksekine_official
DATA
ATAMI せかいえ
静岡県熱海市伊豆山269-1
📞 0570-0117-22










