住みたい場所として人気の高い三軒茶屋駅や学芸大学駅にもアクセスがしやすい世田谷区野沢。繁華街にほど近い便利さがありながら、野沢公園や鶴ヶ久保公園といった広々とした公園が点在し、穏やかな空気の漂う閑静な住宅街です。
今回は、その野沢の近隣に暮らす、フリーランスPR・中山真梨子さんに、お話を聞きました。
心地よいローカル感のある街
今の家で暮らし始めたのは2017年ごろ。それまではタワーマンションに住んでいたのですが、自分たちらしいインテリアを楽しみたいと低層マンションでテラスのある広々した家を探していたんです。条件にぴったり合う物件があったのが、たまたま野沢にも近いエリアでした。
だから、しっかりと周辺環境を確認したわけではなかったんですが、暮らし始めてみると友人が多く住んでいることもわかりご近所づきあいも楽しく、都会過ぎない雰囲気でホッとする街だと感じます。表参道をすっぴんで歩くのは恥ずかしいですが、この辺なら大丈夫、そのくらい気を張らずに過ごせるんです。
何かこれ、という目立ったものがあるわけではないのですが、心地よいローカル感がある場所。家族連れの方も多く、私自身も子どもを連れて出かけられる場所がたくさんあります。公園はもちろんですが、カフェなんかでも地域に密着しているお店があるので、子どもと一緒に快く迎え入れてくれます。
周囲に大型スーパーもいくつかあり、一方で例えば魚にこだわったお店などユニークな個人経営のお店もあり、生活に必要な施設がそろっていて住む場所としてはとても良い場所ですね。
温かいホスピタリティで心も満たされる「鮨 うがつ」
下馬にある「鮨 うがつ」は、私が産後退院してすぐに夫が連れてきてくれたんです。予定より早い出産で入院が1週間と長引き、コロナ禍の真っ只中だったので、病室から出られず…。
だから、こんなに美しいうがつさんに来た時はそれまでの現実とのギャップに心が躍り、またお寿司が本当においしくて! 子どものほうが私より退院が遅かったので、夫婦2人で来られたというのもすごく良い思い出になりました。
女将さんに出産したばかりというお話をしたら、帰り際にはちみつをお土産に持たせてくださったんです。そんな女将さんの優しい気遣いも心に残りました。
鮨 うがつ
銀座の老舗店で10年間勤め、後にドバイへ渡航しヘッドシェフに。帰国後は銀座「はっこく」のオープニングスタッフを勤めるなど、鮨職人として長年にわたり腕を磨いてきた佐々木 強さんと、妻で料理人の佐々木麻紀さんの夫婦で営む。メニューはコースのみ。個室は4名より貸切可能で、子ども連れでも気軽に利用できる。(※写真は2024年1月取材時のもの)
住所/東京都世田谷区下馬3-11-10 三吉ビル1F
TEL/03-5787-5155
営業時間/ランチ12:00〜、ディナー 18:00〜 ※ランチは水・土・日のみ
定休日/不定休
メニュー/お昼のコース¥13,200 おまかせコース¥22,000 (要予約)
HP/https://www.sushiugatsu.jp/
インスタグラム/@sushiugatsu
イベント情報
2024年2月21日(水)~3月3日(日)二子玉川高島屋 福光屋玉川店にて、福光屋の酒粕ソフトクリームに鮨 うがつのガリハニーをかけて提供するコラボイベントを開催。3月1日~3日には、ちらし鮨の販売も予定。
たくさんの木々に癒される「大澤山 龍雲寺」
龍雲寺は、空気が澄んでいて、都会にこんなところがあるんだなって。
周辺の開発で、切ることになってしまった松の木を引き取ったりもしていると住職からお聞きして。そんなお話にも感動しますね。
梅は咲いていましたが、これから温かくなってくると、もっとたくさんのお花が咲いていきますよね。四季折々を感じられる場所が、こんな近くにあるなんて。季節ごとに訪れたくなります。
大澤山 龍雲寺
開山は元禄12(1699)年。境内には、季節の移ろいを感じさせる花木が植えられている。また三峯神社(埼玉県)・榛名神社(群馬県)に雨乞いのお参りに行く行事が150年以上続いており、境内にも三峯神社と榛名神社が祀られている。野沢に根差したお寺として、坐禅会や写経会など誰でも参加できる催しを随時開催。なかでも、7月下旬に行われる盆踊りには、多くの人で賑わう。
住所/東京都世田谷区野沢3-38-1
TEL/03-3421-0238
個性あふれる素敵な店もたくさん
周辺には好きなお店がほかにもたくさんあります。
「パティスリー ジュンウジタ」は東京で一番好きなケーキ屋さん。とにかくどれもおいしいのですが、ピスタチオのケーキや、ミルフィーユがお気に入りです。
「サニーサイドレインカラー」はエッグタルトのお店なんですが、サイズが小さめなのが手土産にもとても喜ばれます。
予約制のお茶のアトリエ「マトラ」は、先日初めて伺ったのですが、お茶を実験のようにいろいろな手法で味わえます。お茶に関して専門的な人がやってらっしゃって、素敵な空間でお茶と向き合おうという気持ちになる不思議な場所です。
こんなふうに個性的なお店が点在しているのも、このエリアの魅力の一つかなと思います。
フリーランスPR 中山真梨子
国内外のファッションブランドのPRを経て、フリーランスとして独立。現在もファッション、
美容、ライフスタイルブランドなど、さまざまな分野のPRに携わる。
Instagram/@ marikoinsta