明日は、久しぶりに祖母に会いに島根県へ。コロナ前は「おばあちゃんが気を遣うから」と母が、「暖かい季節に帰っておいで」と祖母が言うもので、言われるがまま延ばし延ばしにしていたらコロナで会えなくなってしまいました。1泊2日の弾丸帰省ですが、祖母に会えるのがとても楽しみです。

今年の年越しは、これまた久しぶりに娘たちと3人だけ。3人だけの年越しは、2018年末に4泊5日の旅程でニューヨークで年越しをして以来。ここ数年は友人たちも交えて賑やかに年越しを迎えていましたが、今年は皆一斉に帰省、帰国。友人も私も久しぶりの再会が叶う年末です。



せっかくの親子3人だけの年越しだから、どこか遠く、温泉宿にでも泊まろうかと考えていましたが、初動が遅すぎたようで希望の宿はどこも満室。国内旅行こそ前もっての計画が必要なんだと痛感しながらも諦めがつかず、しかめっ面でホテル予約サイトのBooking.comをし続ける私。するとね、次女が素敵な提案をしてくれたんです。

「どこか遠くへ行くのは来年でもいいじゃん?っていうか、ニューヨークに行きたいの。ママが思ってる30倍くらい行きたいの!」って。

最後にニューヨークを訪れたのはちょうど4年前。そして最初に次女をニューヨークへ連れて行ったのは2015年2月14日。バレンタインベイビーの次女の9歳の誕生日。3度目のニューヨーク親子旅行。うん、いいね。行っちゃいましょう!と一気に気分上昇。私が元気なうちに親子で旅に出るなんて、あと何回できるかな?って最近思うんです。祖母が元気なうちに、母が元気なうちに、もっと一緒に旅をすれば良かったなって、最近すごく思うんです。「だから来年の2月は久しぶりにニューヨークに行くかも」と電話で母に伝えたら、すかさず母が「でも、お母さんもお父さんもまだ元気よ」と。

うん、元気。母も父も、めちゃくちゃ元気。だから来年は旅をプレゼントするだけじゃなく、どこか素敵な場所に両親を連れて行きます。暖かい季節にね。久しぶりに親子旅行ね。



*今年も隔月コラム「徒然のすゝめ」を読んでくださってありがとうございました。来年も夢多き、旅多き一年でありますように。皆さん、良いお年をお迎えください!




クリス‐ウェブ佳⼦(モデル・コラムニスト)

1979 年10 ⽉、島根⽣まれ、⼤阪育ち。4 年半にわたるニューヨーク⽣活や国際結婚により、インターナショナルな交友関係を持つ。バイヤー、PR など幅広い職業経験で培われた独⾃のセンスが話題となり、2011 年より雑誌「VERY」専属モデルに。ストレートな物⾔いと広い⾒識で、トークショーやイベント、空間、商品プロデュースの分野でも才覚を発揮する。2017 年にはエッセイ集「考える⼥」(光⽂社刊)、2018 年にはトラベル本「TRIP with KIDS―こありっぷ―」(講談社刊)を発⾏。

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