俳優として、「婚姻届に判を捺しただけですが」「花嫁未満エスケープ」など数々の人気ドラマで活躍をしている小林涼子さん。生まれも育ちも世田谷という小林さんは、世田谷区のプロモーションビデオに出演するほか、最近では桜新町にバリアフリーの農園「AGRIKO FARM」を開園。そんな小林さんに世田谷の魅力を聞く記事の後編。今回は世田谷のなかでも、居住地として人気が高い用賀エリアについてお伺いしました。

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年代にあった

楽しみ方ができる街

――用賀はどんなときに訪れる場所でしょうか。

まつ毛エクステをつけるとき(笑)。だから月に1回ほどは必ず来ますね。そのくらい私にとっては日常的な街なんです。そのサロンも地元のお友だちとのつながりのある方で。私にとって顔も仕事道具という面もあるので、信頼できる人にお願いしたいなと考えると必然的に昔から住んでいる世田谷で、というふうになるんですよね。連載をしている雑誌「世田谷ライフ」の編集部も用賀にあるので、私の生活においてはとても身近な場所です。

――住みやすい街としても人気が高い用賀ですが、どういった理由があると思いますか。

用賀は、穏やかで生きるのに楽な街なのではないかな、と思います。もちろん、日々の生活で使えるスーパーマーケットやニトリなど手ごろなお店もありますし、街の中に洗練されたパン屋さんやケーキ屋さんなどもあります。近隣エリアで言えば、三軒茶屋はまた違った雰囲気の呑み屋街もありますし、二子玉川で食事をしてお酒を飲んでふらっと歩いて変えるなんて風にあたりながら歩くのも気持ちいと思いますよ。近隣ですべてが完結するんです。

また、年代にあった生き方ができる街だなとも思っています。20後半~30代前半って、仕事も充実してきて遊びに行くのもすごく楽しい時期じゃないですか。その楽しさもちゃんと充実させられる街です。女性一人で住むのも楽しいし、二人暮らしとかもいいなって。カップルで「二子玉川まで 蔦屋家電、ちょっと見に行こうよ!」とか言い合っているのなんて本当に羨ましいです(笑)。私もそんなふうに暮らしたいです。


上質だけど普段使いできる

パン屋さん

プロシュートとトマトのフォカッチャ390円、ドライトマトとスモークオリーブオイル200円など、さまざまな種類のパンが手ごろにそろう。



――小林さんおすすめの「メゾンクロス」はどういったお店ですか?

世田谷のパン屋さんは新しいものができたらすぐに行くようにしているんです。メゾンクロスさんも、オープンしてすぐのころにお邪魔しました。まず、素材にとてもこだわって、小麦粉もオイルも、からだにいいものを使っているんです。かといって、毎日食べられる価格で、生活をよくしている感じがする、なおかつおいしい! からだにいいけどおいしくない、というのは悲しいじゃないですか。このパンは香りも味もいいし、毎日ここに通える自分のこともが好きなる気がします。

また、オーナーの人柄もすごくいいんです。この人がつくるパンは心まで穏やかにしてくれるんじゃないかなと思えて好きです。

メゾンクロス

住所:東京都世田谷区用賀4-28-20 プチモンド用賀 1F

TEL. 03-6336-5204

営業時間:10:00~18:00

定休日:月曜日、日曜日

まるで大人のクラブ活動

ゆっくりできるカフェレストラン

――「用賀倶楽部」もよく行くお店と伺いました。

名前の通りですが、私にとっては大人の“クラブ活動”感があるお店です。というのも、この用賀倶楽部の建物に「世田谷ライフ」の編集部があるんですね。だから、ここにきて「これからの連載をどうしていこうか」という話をすることもあって、自分のなかではそういった節目とか打ち合わせで使っている、いい印象が強いお店なんです。空間も素敵なので、長居したくなる場所ですね。


アツアツの鉄板にのったハンバーグに、ソースをかけて食べる、国産和牛ハンバーググリル(2090円)は、ランチの人気メニュー。お肉が驚くほどやわらかい。


用賀倶楽部

営業時間:ランチタイム11:00~15:30(14:30 L.O)

     ディナータイム17:00~20:00(19:15 L.O)

住所:東京都世田谷区玉川台2-17-16 世田谷マイスターハウス 1F

TEL. 03-3708-8301


――今日は砧公園も訪れましたが、用賀は自然も豊かですよね。

ほんとうに、砧公園は広いですし、緑が多くて癒される場所ですよね。また、いまは工事中で閉鎖されていますが、用賀には馬事公苑もありますよね。じつは、以前に馬に乗る練習をして、ちょっとした資格ももっているんです。馬に乗りたくて、馬事公苑が再開したら、馬に乗りに来たいな、と思っています。乗馬をできる場所なんて普通は地方じゃないとないじゃないですか。東京なのにいい意味で、そういった田舎っぽさも体験できるのがまた良いところだと思います。


――都会すぎない雰囲気が用賀を含めて世田谷の魅力なのかもしれないですね。

世田谷って人と人の距離がとても近いんです。東京の中では、ご近所づきあいができる街で、住んでいると人の縁がひろがっていく不思議なまちです。これまで縁のなかった人も、お店に通っていたり、農園の活動をしていると本当に人のぬくもりを感じられます。それは、たぶん、長く住んでいる人が多いからかもしれないですね。1回住んだら離れないという人もすごく多いんです。若いころは楽しく、年をとっても穏やかに暮らせる、そんな街ですね。

(取材&文・SUMAU編集部 撮影・古本麻由未)

小林涼子

東京都・世田谷区出身。昼ドラ「砂時計」「魔王」でヒロインを演じ注目を集める。「婚姻届に判を捺しただけですが」「花嫁未満エスケープ」ほか多くのドラマに出演。2014年より、農業に携わり農林水産省「農福連携技術支援者」を取得し、2022年4月桜新町にAGRIKO FARMを開園。

Instagram : https://www.instagram.com/ryoko_kobayashi_ryoko/
Twitter : https://twitter.com/kobayashi_ryoko
公式HP : https://www.kobayashiryoko.com/



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