沖縄は、海の美しさや特異な文化、人々のおおらかさなど、リゾート島に相応しいゆったりとした時間が流れ、訪れる多くの人々を癒し続けてきました。休暇のための‘旅先’として国内人気はトップクラス、数えきれないオーシャンリゾートが点在し、ラグジュアリーなホテルから素朴な民宿まで宿泊施設の選択に困るほど。その沖縄本島の中央部に位置する屈指のリゾートエリア、恩納村に、2022年4月15日、また新しい最高級リゾートが誕生しました。

エクスペリエンスリゾートとうたう「AQUASENSE Hotel & Resort」には、目の前に広がるコーラルブルーの海をテーマに、様々な水の施設を親しめる‘アクアテラス’(2200㎡→2210㎡)が造られています。このテラスは‘太陽との親和性を高めた’という造りで、1年を通してテラスのどこからでも水面に反射する美しい夕陽が楽しめるゾーニングデザインが採用されました。アクアテラスの中心を成すのはプール。他には、WATER TERRACEやOPEN AIR BARなど、開放感のあるアクアテラスでの新しい過ごし方を提案しています。
ホテル自慢は自然環境の美しさの他、特に、恩納村エリアの海に沈む太陽のドラマチックに展開される夕景です。「日本一夕陽の美しい場所」として知られ、東シナ海に沈む感動的な夕陽が楽しめるのです。


アクアテラスには様々な表情があり、こうしてゆったりと楽しむカップル席も造られている。


1日を過ごせるアクアテラスでは、水の中に座っているかのような「WATER TERRACE」のソファ席でトロピカルドリンクやオリジナルのカクテルが楽しめる。


OPEN AIR BARのゲストのために造られるオリジナルカクテル。


 全室オーシャンビューの客室数は77室。全室に屋外ジェットバスが付く贅沢な7タイプの部屋が用意されています。この滞在の日、幸運なことに筆者は贅沢な‘アクアプールスイート’(319.11㎡)に滞在しました。客室専用のテラスにはプライベートプール、ジェットバスも完備され、休憩スペースや屋外にもダイニングテーブルが置かれています。ここに滞在する最高の感動は、部屋に居ながらにして観ることのできるサンセットの美しさです。海を独り占めしたような最上階からの風景は、視界に遮るもののない海と水平線のみ。その時を待ちながら、刻一刻と変化する空の色を眺め、海と空と太陽の織り成す地球のロマンを心ゆくまで楽しみました。


アクアテラスの夜景はライティングの面白さにあり、窓から見下ろすテラスの光のエンターテイメントが楽しめる。


ゴージャスな「アクア プール スイート」(319.11㎡)のオープンテラス。プライベートプール、ジェットバス、ダイニングテーブル、そしてリビングエリアも。9階の3部屋をつなげると478.8㎡。


 「AQUASENSE Hotel & Resort」では食事も独創的でした。高級リゾートホテルでは珍しく、メインダイニングはレストラン「琉球チャイニーズ ボン ファイヤー」でいただく中国料理です。店名の通り、沖縄の食文化と中国料理を融合させた琉球チャイニーズは、沖縄の食文化を感じながらいただくフレッシュな中国料理。朝食もまた、中国粥、飲茶、冷菜、温菜など豊富に並ぶエキゾチックなメニューがブッフェ朝食を賑やかに飾っています。ホテル滞在の幸福度は食事にもあります。多くのゲストが選ぶ人気の一品は、「Ryukyu Spicy Hot Pot」(麻辣琉球香鍋)。鶏肉やゴーヤ、15 種類の琉球食材と唐辛子で作る痺れる旨さの「甘辛汁なし鍋」(2,500 円)です。トロピカルなデザートも揃い、長期滞在者にも飽きることのないグルメなレストランに魅了されてしまいます。


ドラゴンフルーツ、メロン、パイナップル、スイカをぎっしり詰めたトロピカルな「ウォーターメロンバブル」(3800円)。


琉球チャイニーズを提供するレストラン「琉球 チャイニーズ ボン ファイヤー」のディナーコースの1つ。5,000円~9,000円の3種、単品料理も有る。


レストランで一番人気の「麻辣琉球香鍋」。


取材・文/せきねきょうこ
Photo: AQUASENSE Hotel & Resort



せきねきょうこ/ホテルジャーナリスト

スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て1994年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのアドバイザー、コンサルタントも。著書多数、21年4月、新刊出版。

http://www.kyokosekine.com

DATA

AQUASENSE Hotel & Resort

📞 098-987-8031   

沖縄県国頭郡恩納村字冨着黒崎原86番1
https://www.aquasense.jp/

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