11月21日、モリモト代官山オフィス内モデルルームにて、モリモトSUMAU Presents 「自分らしい暮らし方」トークショーを行いました。白澤貴子さん、大日方久美子さん、司会に吉村民さんを迎え、少人数で行われたトークショーは、とってもリラックスした雰囲気! 来場者の方からも質問が飛び交い、これからの暮らし方の参考になるようなエピソードを話し合ったイベントの様子をお伝えします。


モデルルームは
発見の連続!

吉村「まずSUMAUの連載について振り返りたいと思います。白澤さんの『マンションを売って買って…その繰り返しの18年間家賃は実質0円だった』というのに驚きました」

大日方「私もその一言が衝撃で! そこからこの連載は始まりましたね。今日来てくださった方には私たちの熱量が伝わっていると思うんですが、取材のあとも個人的にFPの田中先生に話を聞きに行ったくらい本気で取り組んでいます」

白澤「金額、本当に住みたい場所など、とにかく取材ではみなさんが現実的に考えられる内容にこだわっています。いつも3時間くらい話していることをギュッと凝縮して記事にしているんですよ!」

吉村「連載第2回はモデルルーム見学でした。会場のみなさんはモデルルームに行ったことはありますか」

来場者「買おうと思って行ったことはないです。今日モデルルームに来て、いろいろと見るとテンションがあがりました!」

大日方「そうですよね! 私はこの連載が決まったので、新鮮な気持ちのまま取材ができるように、あえて自分からは行かないようにしていました。そしたらやっぱり、取材で初めてモリモトさんのモデルルームを見たらすごく楽しくて! 発見も多く自分の住みたい家のイメージがわいてくるから、デートや女子会で気軽に行ってほしいですね」

白澤「もう10年以上前の話なのですが、引っ越し先を探しているときに、偶然モリモトさんのモデルルームも見て。女性のことを考えた他にはない細かな工夫に感動しました。タイミングが合わなくて購入には至らなかったんですが、ずっと頭から離れず、今の家を作るときにも参考にさせていただきました。モリモトさんに限らずモデルルームをたくさん見て、インテリアや香りまで良いと思うことは吸収していくと、好きな空間をつくりやすいんです」


生活感を感じさせない
すてきな家のポイントは

吉村「では、今住んでいるご自宅のことをお伺いできればと思います。今の家でなにか悩みはありますか」

大日方「衣裳部屋がほしくて引っ越したんですが、1つひとつの部屋が小さくなってしまって。リビングも狭いのでダイニングテーブルが置けないんです。夢はダイニングテーブルが置ける家! 犬が4匹いて賃貸はなかなか難しいので、今後引っ越すとなれば購入するしかないと思っています」

白澤「私は今の家には満足しているんですよね。それは過去2回引っ越した経験をなるべく活かすようにしているから。今の家を買う前に、それまでの家で気に入っていて変えたくない点と不満な点を主人とリストアップしました。リストを作ったことで、自分たちの譲れない部分がわかり、より良い住まいを作れたんです」

大日方「家って3回建てて初めて理想の家になるって言わない? みなさんも今住んでいる家の改善点を把握したうえで次の家探しに反映できるといいですよね」

吉村「お2人のインスタグラムを見ると本当に素敵なおうちですよね。生活感がない部屋に憧れますが、何かコツはありますか」

大日方「私はとりあえず引き出しや収納ケースにしまっちゃう。でも、引き出しの中がぐちゃぐちゃになっていることはよくありますが、週一くらいでまとめて整理しています。あと、白澤さんもそうなんですが、ゴミ箱はキッチンにひとつ。ほかの部屋でゴミが出ても、キッチンに持っていきます。『楽』とか『便利』に気持ちが行ってしまうと生活感にひっぱられてしまう。それが悪いわけじゃなくて、たまたま私と白澤さんは生活感がないほうが好きなんです。どういう生活が自分に合うのかを知っていることが大事なんだと思います」

白澤「すべての物に住所を作って、収納場所を決めています。『見せる収納』という考え方は、毎日きちんと片づけができる人じゃないと難しいんじゃないかなと思っています。あとはインテリアや雑貨の色を統一させることは徹底していますね。キッチングッズも全部白かグレーにしているんですが、市販の洗剤もラベルをはがしてしまえば白になるから生活感が出にくく、その辺に置いても散らかって見えないんです」

吉村「入居時にすべての収納場所を決めたんですか」

白澤「リノベーションの前にすべての持ち物を書き出して、大きさや量をすべて把握しました。本の高さやグラスの高さを測って、どのくらいの収納が必要かを考えました。最初に場所を決めて家族が覚えるまで収納の扉に付箋を貼っていましたね。収納場所を決めておくと、そこに入らないものは買わなくなるので、無駄な買い物もなくなりましたよ!」

来場者「全部の場所を決めているということは、模様替えはされないんですか」

大日方「これは私も白澤さんも同じなんですが、気分を変えたいときには飾っている絵やお花を変えるようにしています。それだけでガラッと印象が変わるので、インテリアを動かすことはないですね」

来場者「インテリア選びや家を買うときにパートナーと意見が合わない場合はどうすればいいんでしょうか」

白澤「一致はなかなかしないですよね。同じ人間じゃないから歩み寄るしかない。我が家も昔、一軒家とマンションで意見がわかれたんです。でも一緒にモデルルームをまわるうちに、だんだん同じ方向になって。やっぱりパートナーになる人だから、どこか共通点があるはずなんです。同じものを見て、ここの何がよくて何があまり好きじゃなかったかをその日のうちに話し合ってノートに書きためていくと見えてくるものがあると思います。あとは、購入経験のある友達カップルに意見を聞かせてもらうのもいいです。第3者の意見なら素直に聞けることもあるんです」

大日方「私はこういう生活だよ、というのを言い合って、無理に変えるのではなく、合う部分をみつけるのがいいよね。一緒に生活するんだから、お互いの歩みよりが大切!」

白澤「最初にそうやってきちんと擦り合わせておけば、趣味の合わないおみやげとかも買ってこなくなるよ(笑)」


白澤さん&大日方さんはダメ人間!?
自分を知ることがすべてにつながる

来場者「どうやって部屋をきれいなまま保っているんですか」

白澤「きれいなままにしたいと思うけど、完ぺきな状態は絶対にくずれます! 理想に戻すきっかけとして、定期的に人を呼ぶのもひとつの方法ですね。でも忙しくなるとまた散らかるんですけどね(笑)」

大日方「私は、毎日寝る前に片づけます。と言っても、とりあえず洗い物はシンクに置いて、起きたら洗う。それをしておくだけで、朝起きたらリビングは綺麗だから、気分が落ちることもないし、食器もすぐに洗って綺麗にしようってやる気が出るかな」

来場者「お2人はもっと完璧に見えました!」

大日方「今日は何もしません宣言を彼にして、本当にゴロゴロするだけの日があります。一日中パジャマのままでカップラーメンとか食べたりして堕落Dayを楽しんでいます」

白澤さん「毎日ストイックには生きられない! メリハリをつけて生活しないとね。自分がダメ人間だって把握してます(笑)。だからこそ、家を片づけやすいようにしたり多少散らかっても雑多に見えないような工夫をしたりしているだけなんです」

来場者「私もリノベーションを考えているんですが、どのくらいの荷物を置くかも迷っています」

白澤「いまアシスタントの子が引越しを考えているようなんですが、いきなりヴィンテージマンションをフルリノベーションするのはすごく難しいよと伝えています。一度、比較的新しいところに住んでから、これが足りないとか、これはなくても大丈夫とかを把握したうえで、次の機会にリノベーションしたほうが納得がいきやすいはず」

大日方「不自由な部分を知るって大切だよね」

白澤「プロじゃない限り、一回で満足のいく家を作りあげるなんて難しいと思う」

大日方「仕事も同じだよね。やってみて自分に合わなかったけど、ここは好きだったからこういう業種に転職しようとか。自分を知っていることが大切だから。マンションも恋人同士の関係も全部そう!」

白澤「もはや人生論だね」

大日方「お家を買うってそういうことだから! 人生そのものでしょ」

ほかにもインテリアの選び方や仕事の取り組み方など、時間が足りなくなるほどたっぷりと話しました。トークショー終了後は、白澤さんや大日方さんと話しながら自由にモデルルームを見学。自分らしい暮らし方とは何かを考えるヒントがいっぱいのイベントとなりました。

(取材&文・SUMAU編集部 撮影・古本麻由未)

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