インテリアスタイリストのみつまともこです。
秋の気配を感じたら冬はもうすぐそこに。
近年、秋が短くなったように感じてしまいますね。
爽やかで過ごしやすい秋は大好きな季節。
秋の訪れをより感じられるように、インテリアも衣替えし、目からも楽しむようにしています。
部屋の季節感に変化をもたらす一番のアイテムは、ファブリック類。
布は面積が大きいものが多いので、インテリアでは、そこが変化すればイメージが変わりやすいのです。
気分がパッと秋冬になるファブリック使いを見ていきましょう。
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もふもふ・ふわふわ素材を取り入れる

季節が変わる頃、我が家ではリビングのソファからファブリックを替えていきます。
リネンは大好きなので通年使用していますが、イメージを秋冬にする時は、そこにもふもふ・ふわふわ素材を合わせるのです。
ムートンラグやブランケットなどがその代表。
特にムートンラグは一人がけのソファや椅子の座面に敷くと、
座った瞬間に秋を感じますし、インテリアの見た目的にも大きく印象を変えてくれます。もちろん、大きなソファにアクセントに敷いてもオッケーです。

硬い素材のチェアにも、背面と座面を覆うようにすっぽりとムートンを
被せれば、ふわふわ素材から脚が出たようになり、ほっこりするビジュアルに早変わり。
ムートンラグは近年安価で手に入りやすくなっていますがフェイクのものでもクオリティが上がっていると感じます。
ぜひインテリアに取り入れてみてください。

ソファには、ブランケットを。
無造作にかけたり、または畳んで置いておくだけでも、秋を感じる重要アイテムになります。
まずは綿素材のブランケットから始めて、冬になるにつれてウールのものにするなど、素材を微妙に調節するとより快適に過ごせますね。

2
部屋着とストールが重要

インテリアのファブリックの中には部屋着も含まれると思っています。
部屋で過ごす人が何を着ているかで、部屋のイメージは変わります。
もちろん、本人が着心地で季節を感じる、ということも大いに関係しています。
そこで、部屋着を秋素材に替える、というのがおすすめです。
素材はお好みですが、肌触りが良く、ああ、秋だなあと感じるような素材を
セレクトしてみてください。ちなみに、わたしは軽くてしっとり、暖かさも感じる
パウダーニットのセットアップがお気に入りです。

部屋で過ごす時に、案外必要なのがストール類。
肌寒い時にちょっと肩や膝に掛けたりするのに便利なのです。
レストランで、椅子の背もたれにストールが畳んで掛けてある場面があると思いますが、まさにその感じです。
ストールはインテリアショップよりは、ファッションブランドで買うことが多いです。ファッションとして販売しているストールですが、部屋で使うことを意識して
見てみてください。
インテリアショップより様々な色や柄があるので、お気に入りを見つけやすいと思います。
3
毛布を使う前の寝具

夏は肌掛け1枚で良かった寝具も、少し肌寒くなってきます。
そんな時、すぐにしっかりした毛布だと季節が進みすぎるので、その前に、少し薄手のブランケットを使っています。
お気に入りはワッフル素材。
薄すぎず、しっかり感もあり、暖かさを感じるけど肌触りはサラサラしているので心地良い。
まさに冬の前の時期にぴったり。
我が家では肌掛けなどの薄手のお布団に合わせてワッフルブランケットを使っています。

そして、もう少し寝具に暖かみを感じたいという場合には
起毛した素材のシーツも良いですね。
寝る瞬間にふわふわして、暖かみを感じることができます。

季節を感じるインテリアにするためには、
ファブリック以外にも
その時期の花や果物を飾るなど、楽しみは色々あります。
これから更に寒くなれば、いよいよ冬の訪れ。
インテリアの工夫で、ほっこり暖かく過ごしてくださいね。
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みつまともこ
インテリアスタイリスト・ディスプレイデザイナー
イベントやショップのディスプレイデザイン、雑誌等の撮影スタイリングのほか、
近年では雑誌、書籍、web等で、家を飾ったり快適にする為のアイデアを
紹介することも多く、自宅での撮影も多数。
著書に「暮らしの図鑑 ガラス」「小さなスペースではじめる 飾る暮らしの作り方」(共に翔泳社)がある。
インスタグラム @mitsumatomoko