インテリアスタイリストのみつまともこです。

小さい頃からガラスが好きで、自宅でも仕事でもよくガラスを使っています。数年前にはガラスに関する著書も刊行しました。

明るい日差しが降りそそぐ、ガラスが特に映えるこれからの時期。生活の中でガラスをたくさん使ってたのしみましょう。

みなさんはどんな場面でガラスを使いますか。コップで水を飲む、ワイングラスでワインをいただく、などテーブル周りが多いかもしれませんが、インテリアでもガラスは大活躍します。

わたしがガラスを好きな理由は、アイデア次第で使い方が無限にある、ということ。ガラスは透明で中身が見えるので、器としてだけではない使い道がいろいろあるんですよね。

我が家にはガラスがたくさんあり、日々ガラスに囲まれて暮らしています。全てをお伝えしきれませんが、ガラスをたのしむコツをいくつかご紹介していきます。

ガラスを並べてシルエットをたのしむ

お香をガラスの小皿に乗せて

ガラスは透明。だからいくつか並べて飾っても重くならず、お互いを引き立てます。それは光を通すガラスならではの働きなのかなと思っています。ガラスは並べてたのしむのにぴったりなアイテムなのです。

例えば、アロマグッズ。アロマ周りには優秀なデザインのガラスものがたくさんあります。お気に入りのアロマを集めて香りとガラスの質感をたのしむ、そんなコーナーに日々癒されています。

アロマキャンドル、香り移りを防ぐガラスドーム、ディフューザー、アロマポット。オーデコロンは、香りはもちろんですが、ボトルデザインも選ぶ際の重要なポイント。そんな風に選んだお気に入りを全てアロマコーナーに並べてみましょう。ガラスアイテムが光を受け、シルエットがとても美しく、好きな香りも相まってお気に入りの場所になります。

フランスのアーティストのガラスの小鉢に開運グッズの細石を入れたり、お香の受け皿としてガラスのお皿を使ったり。アイデア次第で、食器もここでよく使っています。

ガラスのシルエットをたのしむアロマコーナー

ガラスを並べて光を集める

芍薬、柑橘の小夏とガラスを合わせて涼しげな演出

花屋さんで見かけた季節のお花を飾るとき、ガラスの花瓶にお花を挿し、他のガラスアイテムも合わせて並べています。窓から入る光がガラスを通して響き合い、よりガラスの透明感をたのしめるからです。

一緒に並べるガラスは形がさまざまなものを選び、リズム感や高低差を持ってバランス良く配置します。ガラスのポット、キャンドルスタンド、ケーキスタンド、ガラスのレンゲ。そこに、お裾分けでいただいた小夏という柑橘をポイントカラーに。季節感を感じる涼しげなコーナーになりました。

グラデーションのガラス小鉢は普段は食器として活躍

茎が折れてしまったレースフラワーの頭の部分を、ガラスの小鉢に入れてアクセントに。このようなことは良くありますよね。深い色味から優しい色味へのグラデーションが素敵なガラスなので、同じ色のクロスを合わせて強調してみました。

使い方はちょっとしたアイデアで

ミニグラスはデザートだけでなく冷奴などにも使います

このように、普段、食器として使っているガラスにもお花を挿したり、インテリアに使ったり、アイデア次第で自由に使うことができます。それは、テーブル上でも同じです。例えば、お客様にデザートをお出しする時に、4枚の揃ったお皿がない場合でも、グラスなら揃っていたりしませんか。そこにアイスクリームやヨーグルトとフルーツ、またはケーキなども無造作に切り分けてサーブ。ガラスの効果でとても素敵なデザートになります。そんな簡単なこともガラスをたのしむアイデアの一つ。

ガラスが少し気分を変えてくれる

夫が作ってくれたホットドックをお気に入りのガラスのお皿に

いつもの朝食も気分を変えてガラスのお皿に乗せてみるのもおすすめ。ガラスが朝の光を受けていつもより素敵に感じられます。お気に入りのテーブルクロスを敷いても素敵ですね。

テーブルコーディネートでも、陶器や磁器の食器の中にガラスアイテムを取り入れてみると、抜け感が出来て、よりこなれた印象になります。それは、ガラスがテーブルに光を取り入れてくれるから。コップやワイングラスはもちろん、それ以外に、ガラスの鉢などをうまく使ってみてくださいね。テーブルコーデがワンランクアップしますよ。

カラーガラスは落ちる影も美しい

そして、ガラスの中でとてもおすすめなのがカラーのガラスアイテムです。ガラスならではの、なんとも言えない鮮やかで優しい透明な色の影がたのしめるのです。光の強さで色味を変えるその影は本当に素敵でうっとりします。

お気に入りのカラーのグラスでアイスカフェオレや、キーンと冷えた麦茶などをいただく。より美味しく感じられるはずです。

中が見えるからアイデアが広がる

大きいグラスやフラワーベース、ビーカーなどにキャンドルを入れてたのしむ

中身が見える、ガラスならではの使い方は他にもいろいろあります。キャンドルをガラスの中で灯すこともその一つ。キャンドルの炎がガラスに写り込んで、よりきれいに見えるのです。そして、安全にキャンドルをたのしむことにもなります。

わたしは娘がまだ小さい頃もこの方法でキャンドルをたのしんでいました。

ガラスの使い方は本当にいろいろ。

季節の飾りのいれ物として、また、お菓子などの収納としてもよく使っています。自分のアイデア次第で使って良いのです。

ぜひ、ガラスを自由に自分らしく、たのしんでください。

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みつまともこ

インテリアスタイリスト・ディスプレイデザイナー

イベントやショップのディスプレイデザイン、雑誌等の撮影スタイリングのほか、
近年では雑誌、書籍、web等で、家を飾ったり快適にする為のアイデアを
紹介することも多く、自宅での撮影も多数。
著書に「暮らしの図鑑 ガラス」「小さなスペースではじめる 飾る暮らしの作り方」(共に翔泳社)がある。

www.mitsumatomoko.com

インスタグラム @mitsumatomoko

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