ホテルは関門海峡に面して堂々たる姿を披露しています。視線の先には、近くに距離感を見失うほどの巨大な吊り橋‘関門橋’が通り、福岡県北九州市門司区とこちら側の山口県下関市を繋いでいます。自動車のみが通れる高速道路であるこの橋は全長1,068m、人が歩いて通るには、全長780mの徒歩専用海底トンネルが別に造られているといいます。胸騒ぎがするほどドラマチックなこの景色ですが、私にとっては「déjà-vu(デジャヴ、すでに見た)」のようで不思議な気持ちになりました。脳裏をかすめたのは、イスタンブールで見たアジアとヨーロッパを結ぶ架け橋、ボスポラス海峡にかかる全長1,510mの‘ボスポラス大橋’が酷似していたことでした。
リゾナーレの8番目の施設として、2025年12月11日に開業した「リゾナーレ下関」は、前面に海峡を望む新築12階建ての印象的な建物です。敷地も広く、ガーデンエリアには海峡の景色を丸ごと楽しめる「なみなみテラス」が造られ、先端にいくほど傾斜が強くなり、まるで押し寄せる波のようなデザインが特徴的に創られました。
ホテルのコンセプトは‘海峡のデザイナーズホテル’と掲げています。絶景のロケーションを余すところなく楽しめるようにと、滞在そのものをデザインするという想いがこめられています。全9タイプ、187室のどの部屋からも海峡ビューの爽快な情景を独り占めできるのです。また、プールエリアは全長約30mのウォータースライダー付き‘全天候型屋内プール’と‘インフィニティプール’があり、ダイナミックな海峡を背景に大人が楽しめる空間です。また、これらプール施設内にも、館内随所にも海峡らしい色遣いや名物「ふぐ」(この地域では‘ふく’と言う)をモチーフにした図案やイメージが、彩り豊かにデザインされているのも特別感があります。客室内の彩りは海の色から着想したと言う優しいエメラルドグリーンを主役に海を感じさせてくれます。
一方、愛犬と過ごせる客室も3室造られ、ドッグランも用意されています。地元のホテルファンが多く訪れる理由は、これら地元の特徴を大切に捉え、細やかな気遣いがあることに地元民として下関ならではの新しいホテルを誇らしいと思っているのかもしれません。

リゾートらしい開放感に非日常の歓び
子供も大人も楽しめる遊びと食のリゾナーレの魅力
特に全室がオーシャンビューの客室は、客室にいるだけで海峡をひっきりなしに通る船の往来を眺められ、開放感のある空間と‘旅’を感じさせてくれる風景に心癒されます。5部屋揃う「海峡カバナスイート」(76㎡)には、窓に沿って作られたリビングスペースにはまるでプライベートビーチを思わせる砂場が造られ、ホテルでは、「どの客室よりも関門海峡を満喫できる滞在」とうたっています。

‘リゾナーレ’では食事がやはり自慢のひとつ。ビュッフェダイニングの「PUKU PUKU」では夕食と朝食が提供され、夕食は特にふぐ料理を中心に、海藻で包み焼きするオリジナルのローストビーフが大人気です。朝食は郷土料理の「瓦そば」や、地域特産の柑橘を使用したフレンチトーストも朝の美味しい人気アイテム。ディナータイムには、メインダイニング「OTTO SETTE SHIMONOSEKI」で静かな大人時間を過ごせます。こちらでもふぐを主役にイタリア料理のフルコースが提供されています。そのコンセプトは「Il Fascino Di Fugu(イル ファッシノ ディ フグ)」。イタリア語で「ふぐの魅力」 という意味であり、ふぐ料理を新たなメニューでと挑戦しています。
こうして「リゾナーレ下関」はシティホテルとしても、リゾートホテルとしても魅力を秘めています。もうすぐにやってくる春を迎え、過ごしやすい季節になれば、関門海峡から吹いてくるシーブリーズに包まれ、「なみなみテラス」はのんびりと過ごすゲストで賑わうことになるでしょう。新しい下関の魅力となり、‘ホテル目的の旅’の愛好家もこれまで知らなかった下関に飛んで行くことになりそうです。







取材・文/せきねきょうこ
Photo: リゾナーレ下関
せきねきょうこ/ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て1994年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのアドバイザー、コンサルタントも。著書多数。
Instagram: @ksekine_official
DATA
リゾナーレ下関
山口県下関市あるかぽーと4番1号
Tel:050-3134-8093(予約センター、9:30am-6:00pm)
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/risonareshimonoseki/
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