目にも涼しげな料理がうれしい季節。 友人を招く日も、家族で囲む日も、テーブルに夏らしい一皿があるだけで気分が高まります。
SUMAUの人気連載・千 麻子さんの「うつわと料理」で紹介してきたレシピの中から、 今回は、夏のおもてなしにぴったりの5品をセレクトしました。
見た目にも味わいにも季節感が感じられる、とっておきのラインナップです。
パリソワールとガラスの器

「大きくなりたければ、スープを食べなさい」
フランスでこの言葉を知ったとき、あれ?スープって『飲む』ものではなくて、『食べる』ものなの?という疑問が浮かんだ。友人に尋ねてみると、やはりスープは『食べる』ものだと言う。飲むというのは、ブイヨンみたいなものだとも付け加えていた。それはつまり、ブイヨンのように具材が入っておらず、濃度がついていない極めて水に近いようなものを指すのだろう。
雲丹とバジルの冷製フェデリーニとソレイユ・ドゥ・エルメス

20年近く使い続けている鞄を横に置いて、今この文章を書いている。その鞄のことを少し振り返ってみたい。大学時代のことだが、毎日10冊近くの教科書やノートを鞄に詰め込んで、家から学校までを片道1時間ほどかけて通っていた。入学に際して、荷物の重さに耐えうるような丈夫そうな鞄をいくつか用意した。その中の1つがエルメスのガーデンパーティという鞄だった。
すだち冷麦と春海バカラ

主役になることはないけれど、欠かせない食材というものがある。料理として単体では完結しないが、他の食材と出会うことでかえってそれ自体がイキイキとするようなもの。たとえば味気なかった焼き魚に柑橘の果汁を絞ると、たちまち華やかに、そしてさっぱりいただけるようになる。そういう輪郭をはっきりさせるような食材を使うとき、紅をひくのと似ている、と思ったりする。
楽の百合形向付と、帆立と初夏の野菜の和えもの

まもなく今年も折り返し。季節外れの台風に振り回されながらも、なんとか立ち上がって自分の機嫌は自分で取らねばと気合いを入れ直す今日この頃。今月は楽の百合形向付と、帆立と初夏の野菜の和えものをご紹介したい。
楽焼といえば、桃山時代に千利休の理想の茶碗の製作を陶工・長次郎が手がけたことをきっかけに京都で生まれたもので、その特徴は手捻りで作られ、そして柔らかく焼き上がっていて、色は黒と赤の2色…、ざっとこんなイメージではないか。
鯛の昆布締めと古染付束蓮文銘々皿

子供が生まれてはや三ヶ月。ということで、お食い初めの準備にとりかかる昨今、この行事に欠かせない食材といえば鯛である。これまで祝いの席では当たり前のように鯛が出てきていたが、今回初めてなぜ珍重されてきたのかを知ることとなった。














