リゾート地に建つホテルの魅力は、何といってもロケーションの良さで50%の魅力が決まると言っても過言ではありません。それは都会に求めるホテルのように、ビジネス目的や、ショッピング、様々な目的を通じてのホテル選びが多いこととは異なり、リゾートホテルに向かう理由は’非日常’を求めることが多いからです。部屋にいるだけでどこにも行きたくなくなるような素晴らしい情景に癒され、日常では味わえない、地産地消の食材によるその土地の伝統食をいただき、土地の文化や伝統香る造りのホテルに魅力されるのです。そしてそのホテルが高級感に満たされ、つかず離れずの穏やかなサービスを受けられたなら、リゾート選びは成功と言えるでしょう。
スモールラグジュアリーホテル「MUNI KYOTO」があるのは、京都でもトップクラスの人気観光地‘嵐山’です。時代劇を彷彿とさせる渡月橋や大堰川、嵐山など名勝全てを一望できる風情溢れる立地にあり、小径で有名な嵐山竹林、野々宮神社など、周囲の由緒ある見どころ満載のロケーションに佇んでいます。

休日ともなると、日本人観光客だけではなく、特に外国人観光客の姿が多くみられ、都会のような混雑ぶりを見せるこの地ですが、ホテルは、館内に一歩入れば静謐な空間がゲストを迎えてくれます。
現代の洗練されたミニマリズムの美しさと共に、石庭や日本のアート、京都の伝統など、嵐山の豊かな自然と無垢で優しい色調が調和する全21室が用意されています。天然素材を多く使用した心地良いと体感できる空間に、説明が追い付きません。早朝など、静けさの中で川のせせらぎ音や小鳥のさえずりに耳を傾け、美味しい朝食の時間を待つ穏やかな1日が始まりです。「MUNI KYOTO」は、その名のごとく‘唯一無二’のMUNIを名に持つホテルです。悠久の昔から栄えた古都の一等地で過ごす贅沢な時間が約束されています。

食事もここでは贅を極めています。フランス・パリを代表する最高級ホテル「ル・ムーリス」の二つ星レストラン「Le Meurice Alain Ducasse」で技を極めたエグゼクティブシェフ、アレッサンドロ・ガルディアーニが、コンテンポラリーなフランス料理のレストラン「MUNI ALAIN DUCASSE」で、京都の繊細な感性とインターナショナルなセンスでオリジナルの料理を披露しています。
そのほか1階には嵐山の情景を楽しみながら朝食・ランチ・ティータイムを過ごせるカジュアルレストラン「MUNI LA TERRASSE」があります。パティシエ手作りの焼き菓子やチョコレートなどが人気のブティック「MUNI LA BOUTIQUE」では、宿泊客以外の観光客も外から立ち寄れる店舗に数多くの人々がやってきます。「MUNI SPA」では、スイスのプロダクツ‘クリニック’から届けられた最上級のエイジングケアを導入。さらに「ALL THAT SPA」が、当スパのために開発したオリジナルプロダクトも使用、メニューには見逃したくないスパのトリートメントが揃います。上質感、モダニズムと現代の和との癒合、均整美、京都らしい自然を求めるラグジュアリーな滞在は、連泊することでその魅力が増していくことでしょう。




取材・文/せきねきょうこ
Photo: MUNI KYOTO by温故知新
せきねきょうこ/ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て1994年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのアドバイザー、コンサルタントも。著書多数。
Instagram: @ksekine_official
DATA
MUNI KYOTO
ムニ キョウト
京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3番
📞 075-863-1110 (10:00 – 19:00)