松野エリカ「健康美キッチン」体を温めて冬を乗り切る鶏肉と根菜のピリッと生姜煮

冬真っ只中。暖冬に油断してうっかり体が冷えていませんか？

胃腸炎やインフルエンザが大流行しており、この季節を乗り切るためには免疫力をあげる必要があります。そこで大切なのがやはり食事。食事を無視して免疫力をアップさせることはできません。

東洋医学の世界では、冬場は「腎」を養う季節とされています。

腎臓や膀胱など「水」をコントロールする臓器を筆頭に、婦人科臓器・甲状腺・髪・耳・骨などがこのグループに所属しています。つまり、これらの部分が弱りやすい季節だと言えます。

腎は生まれ持った体質の強弱を司っている場所で、免疫力に大きく関わります。その強弱には個人差があり、生まれつき体が強くない方は備わった腎のエネルギーが弱い可能性があります（私もその一人です）。そういう方は冬場だけでなく日頃からケアをする必要があり、その一つの手段として食生活を整えることはとても重要です。

さて、そんな腎が最も苦手なものが「冷え」です。とにかく「冷やさない！温めること!!」これを徹底する必要があります。そこで今回は体を温めてくれる鶏肉と根菜、生姜を使ったメニューをご用意しました。

鶏肉は温性のエネルギーを持ち、胃腸も優しく労わってくれる食材です。根菜類は冬場にたっぷり食べたい野菜たち。陽性のエネルギーを持ち免疫力が下がりがちな体をサポートしてくれます。また、長時間火を通す煮込み料理も陽性のエネルギーがアップすると言われているため、温活をしたい方には特にオススメしたい調理法です。

生姜を太めの千切りにして食感よく。ピリッとアクセントにもなって、ご飯が進む1品です。また、今回は皮をむかずに調理するのもポイント。根菜類の皮には実の何倍もの栄養が含まれていることがほとんどです。皮も実も葉っぱも、できる限り全ての部分を食べることで本来食材が持っている栄養を吸収することができます。しっかり洗ってそのまま調理しましょう。