今年もあっという間にあと2ヶ月。秋から冬へ着実に季節は進んでいます。寒い季節は根菜類がおいしく、スーパーでも手に取る機会が増えます。東洋医学において、土の下で育つ根菜類は「陽性」のエネルギーを持つとされており、寒さで冷えやすくなる私たちの体を温めてくれる作用があると考えられています。

中でもレンコンは今の季節にぜひ召し上がっていただきたい食材の一つ。気温が下がると同時に乾燥が進み、お肌の荒れをはじめ喉の痛みや鼻風邪を引きやすくなりますが、それらの予防に役立ってくれます。

体にこもった余分な熱を冷ましつつ肺を潤してくれる働きがあるため、喉の痛み、咳や痰を緩和する働きが期待できるとされています。潤い不足で起こる症状を予防してくれるということです。ちなみに、生で食べると血の巡りを良くし、加熱すると胃腸の働きも助けてくれます。調理の仕方で体への作用も変わってきます。

最近はあまり見かけないのですがレンコンの「節」の部分は栄養価が非常に高いとされており、粉末にした製品が売っているほど。もし、節つきのレンコンを見かけることがあれば、よく洗って捨てずに食べることをオススメします。

うっかり煮物ばかりになりがちなレンコンですが、今回はさつまいもと合わせてサラダに仕立てました。さつまいもも甘くておいしい季節になりましたね。レンコンとさつまいもを共にフライパンでゆっくり火を通していくことで甘みをしっかり引き出します。

シャキシャキ水菜と千切りにんじんと一緒に、楽しい食感をお楽しみいただける一品です。

いつものメニューに飽きたら、ぜひ作ってみてください。


根菜と水菜の和風サラダ

<材料>(2人分)

  • さつまいも…100g
  • レンコン…100g
  • にんじん…30g
  • 水菜…100g
  • ひじき…乾燥状態で小さじ2(水またはぬるま湯で戻しておく)
  • サラダ油…適量

(ドレッシング)

  • 醤油…大さじ1
  • てんさい糖/料理酒/酢…各小さじ2
  • ごま油…小さじ2

作り方

1、さつまいもとレンコンは3mm程度の厚さにスライス。さつまいもは水に、レンコンは酢水に5分ほどさらす。にんじんは千切り、水菜は4cm程度のざく切りにしておく。

2、フライパンにサラダ油を敷き、ザルにあげ水気を切ったれんこんとさつまいもをグリルする。

裏表を返しながら、全体にしっかり火が通るまでグリルすること。

3、水菜、にんじん、水戻ししておいたひじき(水気はよく切る)、グリルしたれんこんとさつまいもを同じボウルに入れる。

別のボウルでドレッシングの材料を全て計量してよく混ぜ合わせたのち、野菜に和える。しっかりと和えて、全体にドレッシングが馴染んだら出来上がり。器に盛り付けてお召し上がりください。

*調理のポイント

  • その都度、野菜の水気はしっかり切りましょう!水気はサラダの最大の敵です。
  • 根菜類はよく洗い、皮付きのまま調理しています。皮に含まれる栄養も頂くことで免疫力を高めます。
  • ドレッシングはしっかり混ぜ合わせてから野菜と和えてください。


プロフィール

美容料理家/ERICHE代表 松野エリカ

10代の頃、食べないダイエットの経験から食事の大切さを痛感し、

大学・専門学校にて栄養学を専攻。将来料理教室で独立を決意。

20代は飲食店に勤務するほか、ドバイで自身のスイーツブランドをプロデュース。

また、10年間悩み続けた生理痛を食事で改善するほか、悩んでいた数々の不調を食事で改善させることに成功。その大切さを伝えるべく、2017年東京南青山にて、食べてキレイを叶えるお料理・グルテンフリースイーツ教室をスタート。今日に至るまで受講生は3500名を超える。


◆Blog : https://ameblo.jp/erica-cook/

◆Instagram : https://www.instagram.com/erica_beauty_cook/

Share

LINK