平日は仕事、家事、育児とやることがいっぱいでゆっくりご飯を作る時間が取れない…という方も多いのではないでしょうか。

5月から始まるこの連載では、時間のある週末などに作り置きができ、さっと食卓に出せば彩りをプラスできる見栄えレシピをご紹介!あわせて、盛り付け方のコツもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

「作り置き」で気をつけるポイント!

①調理器具、保存容器はしっかりと消毒しましょう。

食材を日持ちさせる為には、菌を増やさないことが大切。スプレータイプのアルコール消毒液を使うと手軽に消毒できます。

②温かいものは良く冷ましてから冷蔵、冷凍しましょう。

熱い状態で容器のふたをすると、ふたの裏についた蒸気が水滴となり食材が傷む原因に。

また、温度が高いまま冷蔵庫におかずを入れると、庫内の温度が上がり他の食材が傷んでしまいます。

保冷剤等を使って、しっかりと冷ましましょう。

③取り分けには清潔な菜箸やスプーンを使いましょう。

作ったおかずを取り分けるときに、汚れた箸やスプーンを使うとそこから菌が繁殖します。アルコールスプレーをかけてから、使いましょう。

【人参1本でキャロットラぺ】

〈材料〉2人分で2回使える量

・人参1本(150g前後)

・塩 小さじ1/2(塩もみ用)、小さじ1/4(味付け用)

・酢 大さじ1

・はちみつ 小さじ1(砂糖でも代用可)

・オリーブオイル 大さじ1/2

・胡椒 少々

〈保存〉

冷蔵庫で5日程

〈作り方〉

①人参は皮をむき、スライサー等で細めの千切りにする。(生で食べるので、太いと食べにくい)

②千切りにした人参をボールに移し、塩もみ用の塩小さじ1/2を入れ混ぜ、15分程置く。

(ここで人参の余分な水分を出すことで、味付けが入りやすくなる)

③人参がしんなりしたら、出てきた水分をしっかりと絞る。

④絞った人参と調味料と混ぜ合わせる。合わせてから1時間程置くと味が馴染む。

食卓に彩りを加えるのにぴったりな一品。

アレンジで、季節の柑橘類(甘夏、はっさく等)をむいて混ぜ合わせるのもオススメ。

【ミニトマトとオクラのなめ茸和え】

〈材料〉

・ミニトマト 10個程度

・オクラ 1pc(8本程度)

・みょうが 1本

・なめ茸 大さじ3

・醤油 小さじ1/2

〈保存〉

冷蔵庫で3日程

〈作り方〉

①オクラのヘタを切り落とし茹でる。水分をよくふき取り、乱切りにする。

②みょうがは縦半分に切り、斜め薄切りにする。

③ミニトマトは半分に切る。

④全てを混ぜ合わせる。

なめ茸と醤油だけで味が決まる楽チンレシピ。

アレンジで、食べる直前にアボカドを一緒にあえても美味しいです。

【季節野菜の肉詰めカレー風味】

〈材料〉

・豚ひき肉 200g

・玉ねぎ 1/2個

A

・卵 1/2個

・パン粉 大さじ2

・塩 小さじ1/2~小さじ1

・カレー粉 小さじ1

・ケチャップ 小さじ2

・胡椒 少々

・ニンニクすりおろし 小さじ1/2

・パプリカ1個

・ズッキーニ 1/2本

・片栗粉 大さじ1

・油 大さじ1

〈保存〉

・焼いた後に冷蔵庫で4日程、1つずつラップに包み冷凍庫で1か月程

〈作り方〉

①ズッキーニの皮を4か所位、縦にむく。

縦半分に切り、中身をスプーンでくり抜き、5cm幅で切る。

くり抜いたものは、粗みじん切りにする。

②玉ねぎをみじん切りにし、フライパンで油をひき(分量外)炒める。粗みじん切りにしたズッキーニも一緒に炒める。炒めたものは、よく冷ます。

③パプリカは種を取り、縦6等分する。

④ひき肉に調味料Aを混ぜ合わせる。冷ました②も加えて混ぜる。

⑤切った野菜に片栗粉をまぶし、空気を抜くようにしっかりと肉ダネを詰める。(手に水をつけながら作業すると成形しやすい)

⑥フライパンに油を熱し、肉の面から焼く。1~2分程触らず、肉の面に焼き色がついたらそっと返し、蓋をして弱火で6~8分程蒸し焼きにする。

焦げ付きそうだったら、水大さじ2を入れる。

⑦中まで火が通ったら完成。

野菜の部分を季節によって変えられます!
これからの季節はゴーヤや万願寺唐辛子もオススメ。

カレー粉の量はお好みに応じて調節してください。

【ワンプレートで盛り付け】


作ったおかずをワンプレートで盛り付けてみましょう。

一枚のお皿に作り置きしたものをそのまま乗せればOK! 簡単に見栄え良く仕上がります。

洗い物も少なく済むので、平日の忙しい夜ご飯や友人が遊びに来た時の休日ランチにピッタリ!

ワンプレートで使うお皿は、直径26~30cmの大きめのものがオススメです。

おかず同士がギュウギュウにならないように余裕をもって盛り付けましょう。


汁っぽいおかず、細かなおかずは小鉢に入れて盛り付けるがポイント!

小鉢に入れる事で他のおかずと味が混ざらず、さらにプレートの中で高低差がつくので見栄えにリズムが出ます。


彩りを足すのに、カットした野菜や果物を添えると、季節や旬も感じられます。


週末作り置きで、効率よく時間を使いながらいつもの食卓に彩りを加えてみましょう!

フードデザイナー 小口麻紀

武蔵野美術大学卒業後、都内のオーガニックレストランやカフェで調理と経営を経験したのち独立し、2018年ケータリング「minoriiro」として活動を始める。

企業向けのイベント、アパレルの展示会、ウエディングパーティー等でテーマに合わせたクリエイティブなディスプレイと華やかなフードでパーティーを彩る。

HP    https://minoriiro.com/

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