友人が訪ねて来たら連れて行きたいお気に入りの飲食店が誰にでもひとつはあります。街の人々に愛され、みんなが通い続けるレストランこそ、胸をはって紹介したい“わが街の味”。この連載では、そんな街で人気のレストランを紹介してます。今月は発展し続ける街・新宿。30年以上に渡ってずっと愛され続ける街の名店であり、東京を代表する老舗タイ料理店です。
紹介する街●新宿
【タイ料理】 タイ国料理バンタイ
老舗タイ料理の味を
お家で楽しむシアワセ
古くは甲州街道の宿場町「内藤新宿」として栄えた新宿。そして今や『新宿グランドターミナル』を見据えて、あちこちで開発が進んでいる。大きく変化した新宿南口、東西が通路で結ばれたJRの駅など、ターミナル駅としても使い勝手もランクアップし、話題のレストランやショップも今まで以上にどんどん参入している。
そんな新陳代謝の激しい新宿で、36年間ずっと愛されてきたタイ料理店がある。それが、ここ『バンタイ』。店名はタイの家という意味で、その名の通り、タイの木彫りの家具や置物を配したインテリアは、古き良きオールド・タイランドの住宅のようだ。まだ日本人にはタイ料理が一般的ではなかった時代から、丁寧に作られた本格的なタイの味を日本に紹介してきたとあって、まさに東京のタイ料理の草分け的存在。
タイ人シェフが腕を振るう料理は、豊かなスパイス使いが特徴的。鮮烈な辛さもあるけれど、その中に深みがあり、素材の旨みも上手に引き出されている。メニューは生春巻き、春雨サラダの「ヤムウンセン」、タイ風のさつまあげなど、オーソドックスなものから海鮮の炒め物などまでなんと100種類以上。そのバリエーションの多さが店の歴史を物語るようだ。
一番人気は『ゲンキョワン』と呼ばれるグリーンカレーで、「ここが一番」と太鼓判を押すファンも多い。どこのタイ料理店でも食べられるポピュラーなメニューが抜きんでて美味しいというのも頼れる名店の証だ。
そんな老舗タイ料理バンタイがデリバリーやテイクアウトを始めたというからうれしい。ほとんどのメニューはテイクアウト可能で、店の電話で受け付けている。そのほかにUber Eatsなどでデリバリーもオーダーできる。
甘い、辛い、酸っぱいという3つの味のバランスが絶妙なタイ料理。ムシムシする梅雨の時期には、体の中からさっぱりさせてくれるし、真夏にはスパイスやハーブの香りが食欲をかきたててくれる。冷えたビールをお共に本格タイ料理で過ごす夏の夜は至福の時間だ。
タイ国料理バンタイ
住所:東京都新宿区歌舞伎町1-23-14 第一メトロビル3F
電話:03-3207-0068
営業時間:11:30~15:30(LO15:00)、17:00~23:45(LO23:00)
土曜・日曜・祝日11:30~23:45(.O23:00)
定休日: 無休
※テイクアウトは電話にて問い合わせを
※掲載価格は税込価格です(2021年6月現在)