友人が訪ねて来たら連れて行きたいお気に入りの店が誰にでもひとつはあります。街の人々に愛される店こそ、胸をはって紹介したい“わが街の味”。この連載では、そんな街で人気のお店を紹介しています。今月は戸越銀座商店街にあるおしゃれなパンケーキカフェ。お年寄りから小さな子供まで、みんなに愛される、唯一無二のパンケーキを出す人気店です。

紹介する街●戸越公園

【パンケーキ】 

都心に近いが、表情豊かなエリアに生まれた

誰もが笑顔になれるホットケーキの名店

品川区に位置する戸越銀座商店街は、全長約1.3kmと関東有数の長さを誇る商店街。また、「食べ歩きの街」としても広く知られ、多くの人で賑わい、いつも活気にあふれている。都心へのアクセスや治安もよく、どこかほっとする庶民的な雰囲気は「住みたい街」ランキングで高く評価されているのも納得だ。

その商店街にあるのが、米粉ホットケーキが人気の『ペトラブランカ』。天井の高い開放的な空間で、ゆったり過ごせるカフェだ。

『ペドラブランカ』の物語は2009年、古民家カフェをオープンしたことから始まる。

緑豊かなカフェの入口。かわいいキャラクターの看板が目印

「シンプルでおいしいものを、気持ちのよい空間で提供したい」。

そんな気持ちから、自家焙煎コーヒーと手作りスイーツを出す小さな店をスタートさせたという。そして日々、カフェを営む中で、現在の名物となった米粉のホットケーキが生まれたのだ。

「日常に小さな幸せを届けたいという思いから、子供から大人まで、いろんな世代に愛されるホットケーキというスタイルにたどり着きました」というのは広報の平嶋さんだ。

広報の平嶋澄佳さん

しかし、引っ越しを余儀なくされたことから、2021年1月、いったんはカフェとしての幕を下ろし、同年5月、新たに製造所兼テイクアウト専門店として再開を果たす。そして2023年、戸越銀座商店街に現在のカフェをオープンしたのだ。

天井の高いゆったりした空間の店内。このほかに気持ちのいいテラス席もある。

「移転先は戸越周辺と決めていたのですが、なかなかよい物件に巡り合えずにいました。諦めかけていた時、たまたま今の場所に出会い、“ここしかない!” と直感的に決めたのです」と話すのは、オーナーの白石崇雄さんだ。

「戸越の街は、平日はのんびりとしていて自然体な空気が流れています。その一方、週末には商店街が賑わいをみせます。そのギャップもまた楽しい。古くからの街の温かさと、日常の暮らしの風景が自然に混ざり合っているのが、戸越らしさであり、魅力だと感じています」という。

『米粉ホットケーキセット』(ダブル)2560円~
スープ、サラダ、ドリンク付き。スープはホットと冷製から好みで選べる。ドリンクはコーヒーのほか、プラス料金で9種類から選べる。
『米粉サンド』 ツナキャロットラペ840円、クロックムッシュ880円
ランチにもぴったりのホットケーキ生地をアレンジした甘さ控えめのサンドイッチは4種類。テイクアウトもできる。

 ペトラブランカのホットケーキは米粉で作られている。その理由は、白石さんの母方の実家が新潟・魚沼で米屋を営むことから、米との縁が深かったこと。さらに、小麦アレルギーを発症したスタッフがいたことも、後押しになったという。

「米粉は扱いが難しい反面、うまく仕上がると他にはない食感や風味が生まれます。この素材との出会いが、今のペドラブランカの味を作っています」と白石さん。

米粉は新潟産、卵や牛乳なども信頼できる生産者から仕入れている。化学調味料は加えず、素材の力で勝負する。そんなスタイルが、ペドラブランカなのだという。

『持ち帰りホットケーキ 宇治抹茶』 610円
持ち帰り用は、食べ歩き用と自宅用の2タイプ。食べ歩きには専用の紙袋が付く。人気の抹茶のほか、プレーンや季節替わりなどテイストは4種類。

米粉で作ると決めた時に、苦労したのは、「ちょうどいい食感と味」を出すことだったとか。米粉は季節や湿度の影響を受けやすく、同じレシピでも、同じ仕上がりにするのは至難の業。ペトラブランカでは、水分量や焼き時間の微調整を繰り返し、固くならず、ふわっと仕上がるまで試作を重ねたという。

「“日常に出せる奇跡の一枚”を目指して、今も試行錯誤を続け、日々改良を重ねています」と白石さんは語る。そのたゆまぬ努力と情熱が、多くの人に愛される、ふわふわ、もっちりの唯一無二のホットケーキを作り上げているのだ。

ペドラブランカ

住所:東京都品川区平塚2-14-8 1F

営業時間:10:00~20:00

定休日: 無休

※掲載価格は税別価格です(2025年6月現在)

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