「おうち時間」が増える日々が続き、以前とライフスタイルが変化した方も多いのではないでしょうか。同時に、疲れもたまってくる時期でもありますね。そんな時にこそ、自分や家族のためにいつもより少し手をかけたお料理をしてみるのがオススメ!レストランのようにお皿を並べてお花を飾り、いつもの食卓を華やかに彩れば、きっと心も体もリフレッシュできるはずです。日常が戻り、大切な人たちが遊びに来てくれる時に備えて、今のうちにセンスアップしましょう。
今月から始まるこの連載では、手作り調味料を使ったおもてなし料理のレシピと、料理を彩る季節に合わせたテーブルコーディネートをご紹介します。「手作り調味料」と聞くと少し難しそうなイメージがあるかもしれませんが、実はとてもお手軽で簡単です。また、手作りの調味料はからだに優しく自分好みに仕上げることが出来るのも魅力、そして作り置きも可能。1度作れば色々な素材と合わせてアレンジも出来るので、おもてなし料理をはじめ毎日の時短料理にも活躍すること間違いなしですので、ぜひお試しください。
これ一つで万能!ニンニク醤油ダレ
今月はどのご家庭にもある4つの材料で作ることができて、アレンジ無限大!作り置きにピッタリなニンニク醤油ダレのご紹介です。
〈材料〉(作りやすい分量)
・醤油 100ml
・みりん 80ml
・酒 40ml
・ニンニク 大5片
〈保存〉
冷蔵庫で1か月位
〈保存容器〉
匂い移りしやすいので、瓶の容器がオススメ。
容器は使用前に、アルコール消毒か煮沸消毒しましょう。
〈作り方〉
1、ニンニクの皮をむく。
2、みりん、酒を合わせて鍋に入れ沸騰してから1分ほど煮る。(煮切り)
※アルコール分を飛ばすことで、火を入れずに仕上げる料理にも風味を損なわずに使える。
3、醤油、粗熱を取った2、ニンンクを瓶に入れて冷蔵庫で保存する。
作ってから2~3日で、味がなじんでできあがりです。さらに1週間ほど置くことでより味に深みが出ます。
日持ちするので冷蔵庫に常備しておきたい手作り調味料。
炒め物、唐揚げの下味、チャーハン、和風パスタ等これ一つで味が決まります。
辛い物が好きな方は、種を取った鷹の爪を一緒に漬け込むと、ピリ辛な万能ダレに。
漬かったニンニクはそのままおつまみとして食べたり、刻んでパスタ等に入れたりしても良いです。
アレンジレシピ
『漬ける』ごま油香る初カツオとモッツァレラチーズの漬けカルパッチョ
〈材料〉
・初ガツオ 1冊
・モッツァレラチーズ 1個
・赤玉ねぎ(新玉ねぎでも) 1/6玉
・水菜 1/4束
・大葉 適量(お好みで)
・小葱 適量(お好みで)
・みょうが 適量(お好みで)
・ニンニク醤油ダレ 大さじ6
・ごま油 大さじ1
〈作り方〉
1、カツオを薄く切る。モッツァレラチーズも薄切りにする。
カツオとモッツァレラチーズをバットに重ならないように並べて、ニンニク醤油ダレをかけて、食材につくようにラップをして30分程漬ける。
2、赤玉ねぎを薄くスライスして、水にさらす。水菜は5cm位の幅で切る。
3、お好みの薬味を切る。
4、お皿にカツオとモッツァレラチーズを円形状に盛り付け、中心に赤玉ねぎと水菜を混ぜたものを置く。
5、お好みの薬味を盛り付け、最後にごま油を回しかける。
ご飯の上に乗せれば、漬け丼にもなります。
カツオには1年に2度の旬があり、4~5月頃に獲れるものを「初ガツオ」、9~11月頃に獲れるものを「戻りガツオ」と呼びます。春の時期のカツオは脂身が少なくさっぱりとした味わいなので、オリーブオイルやごま油等をかけて食べるのもおすすめです。
『からめる』まるごと1本!アスパラつくねロール
〈材料〉
・アスパラガス 4本
・鶏ひき肉 200g
・木綿豆腐 50g
・長ネギ 1/4本
・塩 少々
・片栗粉 大さじ1
・卵黄 1個分
・サラダ油 適量
・ニンニク醤油ダレ 大さじ4
〈作り方〉
1、アスパラガスは乾いた根元を切り落とし、根元から5cm位皮をむく。(お手持ちのフライパンに合わせて長さを切る)
2、長ネギをみじん切りにする。
3、ボウルに鶏ひき肉、豆腐、長ネギのみじん切り、塩、片栗粉を入れ混ぜ合わせる。
4、アスパラに3を巻き付け成形する。
5、フライパンにサラダ油をひき、中火で焼く。
片面に焼き色がついたら裏返し、弱火にして蓋をし、蒸し焼きにする。
6、 お肉に火が通ったら、ニンニク醤油ダレを回し入れ、汁気がなくなるまで煮からめる。
7、お皿に盛り付け、卵黄を添えれば出来上がり。
アスパラを選ぶときは、穂先がふっくらとしまっていて、太めのものを選びましょう。
旬を味わうご馳走になります。
ひき肉に豆腐を混ぜることで、ヘルシーに。お肉の食感も柔らかくなり、アスパラのシャキシャキ感とよく合います。
新緑のテーブルコーディネート
気張りすぎないけど、ちょっぴり華やかに。
器や盛り付け方、テーブル周りの小物に気を配るだけで料理がぐっと引き立ちます。
5月、新緑が眩しいこの時期はテーブルもグリーンを中心にコーディネートしてみましょう。テーブルをまとめるコツは、全体で使う色を絞ること。テーブルを作る際は、最初に3色程度テーマカラーを決めるとまとまりが出ます。今回は、緑、黄色、白をベースにしました。
お皿やテーブルクロスでベースの色を補えない時は、お花やナフキン等の小物で色をプラスしましょう。
お皿の周りに、グリーンを直置きするとテーブルに華やかさがでますよ。直置きするグリーンは、多少の時間水から上げていても萎れない、ユーカリ等がオススメです。
お手軽な手作り調味料と、季節感のあるテーブルコーディネートで、おうち時間を楽しみましょう!
フードデザイナー 小口麻紀
武蔵野美術大学卒業後、都内のオーガニックレストランやカフェで調理と経営を経験したのち独立し、2018年ケータリング「minoriiro」として活動を始める。
企業向けのイベント、アパレルの展示会、ウエディングパーティー等でテーマに合わせたクリエイティブなディスプレイと華やかなフードでパーティーを彩る。
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