行けば必ず心ときめく物に出会える、誰でも一軒はそんなお店があるもの。この連載では素敵なライフスタイルを送る方のお気に入りのお店で、生活にプラスしたいモノ・コトを一緒に探します。
第1回に続きご登場いただくのは、ウェディングプランナーとして、これまでにおよそ1000組のウェディングを手掛けてきた黒沢祐子さんです。ウェディング・ライフスタイルプロデューサーとして、インテリアコーディネートやアパレルのディレクションまで、幅広く活躍され、SNS等で発信されるセンスあふれたライフスタイルには、常に注目が集まります。
今回、黒沢さんと共に訪れたのは、白金台のフラワーショップ「Flower shop BIOTOP by zero two THREE」。ウェディングに関わる仕事柄、お花について造詣の深い黒沢さんに、普段お花を買わない人でも取り入れやすい飾り方のコツをお聞きしながら、空間を華やかに彩るお花を選びました。

花の可能性を引き出す「zero two THREE」のショップ
「zero two THREE」はダイナミックさと繊細さを合わせもち、花の奥深い可能性を引き出す、独創的なフラワーデザインが特徴のフラワーデザイナー・梶谷奈允子さんによって設立されました。これまで、ラグジュアリーブランドのイベント装飾や、ラグジュアリーホテルの装花、展示会・店舗の空間ディスプレイ、撮影のフラワーデコレーションなどを数多く手がけてきました。黒沢さんとも長年の親交があります。

「Flower shop BIOTOP by zero two THREE」は、これまで複合ショップとしてライフスタイルを豊かにするアイテムを提案してきた「BIOTOP TOKYO」の1階に、2024年9月13日 にオープンしたばかり。

仕入れられたお花は生産者が見えるもので鮮度が高く、そしてほかの店ではあまり置いていない珍しい品種も扱っているので、訪れるたびに新しい発見の得られるフラワーショップです。
自分の好きな花に出会うためのポイント

お花選びの際、置く場所とお花のバランスを考慮するのがポイントの一つだそうです。
「たとえば床に直置きする場合は、このシャリンバイのような大ぶりの木の枝を選ぶといいですね。直置きにするなら、玄関もおすすめです。家に入った瞬間に植物が目に入るのは気持ちいいですし、空気が浄化されるような効果もある気がします」
シーズンや、誰に見せたいかというのも花を選ぶときのヒントに。
「クリスマスなら赤や白が素敵ですし、春ならピンクなどお花はおおがかりなインテリアを買わなくても、簡単に季節感が出せるアイテムですよね。また、お友だちが来るタイミングならそのゲストのイメージに合わせたものを選ぶということもよくあります」

お花をあれこれ組み合わせるのが難しいと感じている人も多いと思いますが、同じ種類を数本まとめて飾るとシックで大人っぽい仕上がりになるのでおすすめだと言います。
「たとえばこのバラを3本買って飾るだけでエレガントな雰囲気が出せます」
花器が家になくても、グラスやワインの空き瓶、お皿などを花器のかわりにすれば大丈夫。
「最初は一輪買って、短めにしてグラスに挿すだけでも素敵じゃないでしょうか」
お部屋を春に染める2種類の花束

たくさんのお花から春をイメージしたセレクトで、2タイプの花束を作りました。
まず選んだのは、ピンクのラナンキュラスと落ち着いた赤のアセビ、いきいきとしたグリーンのグレビリアの組み合わせです。
「春はやっぱりピンクが合いますよね。春が近づいてきたときの、どこかワクワクする気分でセレクトしました。ただ、ピンクだけだと甘い印象になりすぎしまうので、ちょっとボルドーっぽい色を入れていくと大人っぽさをプラスしました」

こちらは赤いダリアと白のテッセン(クレマチス)の大ぶりの花を組み合わせ。テッセンはすぼんでいても徐々に開いていくのでその変化も楽しめます。
「私は比較的、小さいお花より大きめの花を選ぶことが多いですね。今日はまずテッセンに惹かれました。白って凛としていて、空気感が変わるんです。垂れ下がったような葉にも動きがあるので、これ1本をワインボトルの空き瓶に挿すだけでもアートになりそうです」
取材を終えて
お花屋さんはお店ごとに目利きをしてお花を仕入れていますが、私はナミちゃん(梶谷さん)のセレクトが大好きなんです。
家に来るゲストの顔を思い浮かべたり、自分がどういう気分になりたいかと考えたりしながら選びますが、ここなら必ずぴったりのお花に出会えます。
洋服を買う事って気分転換にはなるけれど、頻繁に買うのは難しいですよね。
お花なら数千円で何本か買えて、それがリビングにあるだけで心が癒されます。お花が贅沢品だっていう人もいるけれど、全然そんなことはないし、植物と一緒に暮らすのはすごく素敵なこと。毎日、お水を替えようと世話をするのも、一つの楽しみになるんです。
お花屋さんにもよるけれど、月・水・金曜日に仕入れをしているところが多いんです。その日に行くと、フレッシュなお花が並んでいる可能性が高い。だから、毎週月曜に1輪お花を買おうとか、そういう習慣があると暮らしが豊かになるのではないかと思います。

黒沢祐子さん
ウェディング・ライフスタイルプロデューサー。新卒で自動車メーカーに就職後、ウェディングプランナーに転身。2008年、フリーランスのウェディングプランナーとして独立。2016年に(株)YUKOWEDDINGを設立し、インテリアコーディネートや洋服のディレクションも手掛ける。
Instagram:@yukowedding

Flower shop BIOTOP by zero two THREE
東京都港区白金台4-6-44
TEL:03-3444-2894
営業時間:11:00~20:00
定休日:不定休
※記事掲載の商品は2024年12月取材時のもの
読者プレゼント
zero two THREEフラワーデザイナー・梶谷奈允子さんセレクトの花束(8000円相当)を3名さまにプレゼントします。
こちらの応募は締め切りました。たくさんのご応募をいただきありがとうございました。