モデル、ライターを経て、現在は旅や美容を中心とした暮らしにまつわるコラムやエッセイを寄稿している前田紀至子さん。お父様が大のインテリア好きで、ご自身も自然とインテリアに興味を持つように。

この連載では、前田さんと共に、暮らしを豊かにするモノ、コトに触れていきます。 今回は、前田さんが新居に取り入れたいと憧れていたインテリアブランドの「USM」のショールームへ。USM U.シェアラー・ソンズのマーケティング河村智子さんの案内の元、実際の商品を見ながら、新居に合う家具のイメージを膨らませました。

生活に合わせて組み替えられるタイムレスな家具

スイスの老舗家具メーカーであるUSM 。代表的なプロダクトであるUSMハラーは、モジュラーパーツを組み合わせて、拡張したり、組み替えたりと自在に自分好みのインテリアを作り上げることができます。

USMの歴史は古く、錠前業から始まり、鉄を使った商品の製造をしていました。1961年に就任した3代目がスイス人の建築家フリッツ・ハラーに新たな工場のデザインを依頼。ミッドセンチュリーの時代だったこともあり、鉄骨のモジュールを重ねていく建築を取り入れました。この工場に隣接したオフィスを新設する際に、建物に合う家具を作りたいという情熱から、建築と同じコンセプトで作られたのが「USMハラー」です。オフィスでも木の家具が主流だった当時、その目新しさから注目を浴び、パリのロスチャイルド銀行から大量の注文が入ったのをきっかけに、オフィス家具を商品として本格化します。

東京・丸の内にある直営ショールームでは、さまざまな用途やシーンに合わせてデザインされたUSMハラーのユニット、オプションの豊富なバリエーションのサンプルが揃います。また、専門スタッフのアドバイスを受けながら、オーダーメイド家具のデザインイメージを専用ソフトでシミュレートすることができます。

カラーバリエーションと便利なパーツでカスタマイズは無限

前田さん「最近、引っ越しをして、お家づくりを始めたんです。新しく買い足すインテリアとしてまず思い浮かんだのがUSMハラーでした。今日はショールームに来られて嬉しいです」

河村さん「ありがとうございます。USMハラーは、誕生以来、規格が変わっていないので、古いものでも組み替えて使っていただくことができるんです。一生ものでもあり、代々つないでいくということもできます。だからこそ、少しでも早く生活に取り入れていただくのがおすすめですよ」

前田さん「本当にサステナビリティなんですね」

河村さん「いろいろなオプションも増えて、より組み合わせの幅も広がっています。オフィス家具として誕生しましたが、インテリアで取り入れるご家庭も時代と共に増え、オフィス用とご自宅用、今は世界的にみても半々くらいですね。棚板1枚の耐荷重が50kgまでですので安心して機器も置くことができますから、食器棚やテレビボードとして人気があります」

前田さん「自宅もオフィスも、両方そろえたくなりますね。カラーバリエーションも魅力ですが、これも1965年からそろっていたんでしょうか?」

河村さん「USMグリーンと呼んでいる、グリーンが第一号の商品のカラーで、そのあとすぐに14色の定番カラーが決まりました」

前田さん「1960年代のカラーが今でも変わらず通用するというのは素晴らしいですね」

河村さん「さらに、今年の7月に新たにオリーブグリーンが登場しました。もともとはフランス限定だったのですが、非常に人気で、グローバル展開が始まりました。日本でもやはり人気が高く、定番カラーとなったんです」

前田さん「私も限定販売されたタイミングで買おうか悩んだんです! お部屋にしっかり馴染む素敵なカラーですよね」

河村さん「カラーをミックスしても金額は変わらないので、1つずつ引き出しの色を変えるなど、お好きな色を組み合わせるのもおすすめですよ」

前田さん「USMといえば白というイメージがありますがベージュも気になっています。公式インスタグラムでベージュのラックにターンテーブルを置いている写真を拝見して、イマジネーションをくすぐられました」

河村さん「ライトつきの棚や、植物を置く専用プランターなどもあって、本当に色々なパーツの組み合わせでいまだに私たちもこんな組み方があったんだと発見があるくらい、もうほぼ無限に組み合わせができるんです」

自分好みの家具をシミュレーションで組み立て

前田さん「ショールームでは、バーチャルで家具のカスタマイズができるんですね」

河村さん「ご自宅でも公式サイトでは簡易版がお試しいただけますが、ショールームでは専門スタッフと相談しながら、細かなカスタマイズがシミュレーションしていただけますよ」

専門スタッフと相談しながらベースとなる棚のサイズ、組み合わせるパーツ、色などを選ぶ

前田さん「本気でいろいろと考えて、ダイニングに置く棚にしたいと思います。オリーブグリーンに惹かれていましたが、部屋の壁がグリーンなので、ベージュのほうがシックにはまるかなと思っています。棚に置きたいのはターンテーブルとレコード。空いた段にちょっとフレグランスを置けるといいなって」

スタッフ「レコードは35㎝でぴったりのサイズなのですが、ターンテーブルを置くとすると少し余裕が欲しいところですよね。ただ、奥行き39.5㎝にすると、オプションが減ってしまうんです。もし配線を壁に逃がせるようであれば奥行き35cmで背面にパネルをつけないでおくのはいかがでしょうか」

前田さん「そうしたら、空いているスペースにちょっとしたアートやフィギュア、レコードを置くから…すごくイメージが湧いてきました!」

スタッフ「好きな色は、扉の中に使うのも素敵ですよ。開けるたびに見えて」

前田さん「これは、自分では思い浮かばないテクニックですね! ここまで細かくカスタムができるなんて、知りませんでした。シミュレーションしていただくと具体的なイメージがどんどんわいてきます。自分の理想の家具をつくる、夢のような時間でした」

取材後記

少し前から始まった新しい生活。

「さて、どんな空間にしようかな?」とインテリアについて改めて考えた時、必ず置きたいと思ったものの一つがUSM ハラーでした。

当初は定型品を購入することを考えていた私でしたが、今回 USM モジュラーファニチャーショールームで豊富なカラーや機能、オプションのバリエーションに関するお話を伺いながら、ユニットデザインのシミュレーションをしていただくことにより感じたのは、「これは物欲を超えた、新しい出会いかもしれない」という、確信にも似たひらめき。

〈自分にとって唯一無二な特別な空間を作ること〉が家づくりの醍醐味だとしたら、これ以上ないくらいにおあつらえ向けのプロダクトなのではないでしょうか。

取材時に専門スタッフの方とお話しながら構想を練った時点では、本文の通り優美で落ち着いた印象のベージュに心が惹かれていました。しかしながら何度もご丁寧かつきめ細かなアドバイスをいただきながら検討を重ねるうちに、最終的には「現時点の自分と自分の家にとって最良のデザインはこれだ!」と納得できる着地点に到達したことも、一生物だと思える家具に対する高い満足感とより一層の愛着を得られる理由の一つだと感じました。

完成と到着まではまだもう少しかかりそうですが、届いた暁にはどこかのタイミングでご紹介できると嬉しいです。

USMモジュラーファニチャー 東京ショールーム

住所/東京都千代田区丸の内2-1-1 明治安田生命ビル 1・2F

営業時間/11:00-19:00

定休日/水曜

前田紀至子

インスタグラム:@ki45m

Note:https://note.mu/kishikomaeda

読者プレゼント

USMイノスドロワーセット オリーブグリーン 1名様

W/D/H: 242/334/305 mm

A4サイズの書類やクリアファイルなどを整理しながら収納できる収納ボックス。USMハラーと互換性のあるサイズですが、単体でも使用可能です。

こちらの応募は締め切りました。たくさんのご応募をいただきありがとうございました。

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