友人が訪ねて来たら連れて行きたいお気に入りの飲食店が誰にでもひとつはあります。街の人々に愛され、みんなが通い続けるレストランこそ、胸をはって紹介したい“わが街の味”。この連載では、そんな街で人気のレストランを紹介しています。

紹介する街●恵比寿
【豆腐料理】

体に優しい豆腐だから
お腹いっぱい食べてもヘルシー


できたての豆腐には格別な美味しさがある。その美味しさを味わう食堂が昨年11月、恵比寿にオープンした。

カウンターとテーブル席があるモダンな雰囲気の食堂。

かつては朝まだ暗いうちから仕込みを始め、できたての豆腐を売る店は珍しくない時代があった。そんな古き良き時代の幸せな食卓を思わせるここは、その名も『豆富食堂』。店内には豆腐工房が併設され、風味豊かな国産大豆『ミヤギシロメ』を使って、伝統的な製法で丁寧に豆腐が作られている。

美味しさにこだわって職人が手作りする豆腐。甘みの強い国産大豆で造られている。

店のメニューにはそのできたての豆腐はもちろん、搾りたての豆乳や様々な豆腐料理がずらりと並ぶ。豆腐は広くアジアで食べられているだけに、異国の料理にインスパイアされた料理もいろいろあり、今まで知らなかった豆腐の新しい魅力を引き出してくれる。

豆腐白湯・塩 990円
数種類の鶏の部位からとったスープはコラーゲンたっぷり。+220円で追い豆腐もできる。

具材たっぷりの豆腐汁や豆腐めしなどが付いた豆腐尽くしの『豆腐御膳』、濃厚な鷄白湯スープで崩し豆腐と干豆腐の麺を食べる『豆腐白湯・塩』などランチは4種類の定食が揃う。レモンや青唐辛子でアクセントをつけながら食べる『豆腐白湯・塩』は、最後はご飯を追加しておじやにもできるのもうれしい。

豆腐めし 550円
味が沁み沁みの豆腐を崩して、ご飯と混ぜて食べる。飲んだ後の〆ご飯。

豆腐みたらし団子 550円
イートインで食べられる豆腐スイーツも楽しい。

夜はレモンサワーやナチュラルワインと料理が楽しめる酒場に変身する。豆腐をダイレクトに味わう『おぼろ豆腐』、おからを使った『〆鯖とおからの手毬寿司』、『豆腐麹につけた鶏の唐揚げ』、『湯葉春巻き』など、豆腐とその加工品を上手に駆使したメニューは意外性もあってバラエティ豊か。

この美味しい豆腐や加工品は店頭での販売もあり。豆乳や木綿豆腐を始め、豆腐のスイーツなどもあるので、ヘルシーなおやつとして手みやげにしても喜ばれそうだ。

おぼろ豆腐 270円
テイクアウトの豆腐は、木綿豆腐とおぼろ豆腐の2種類。揚げや甘味もある。

恵比寿と言えば、おしゃれな飲食店が集まる街。大人がゆったりと食事を楽しむ店が多いのも特徴だが、常に注目点がオープンしている激戦区でもある。

そんなこの街の中でも、良質なたんぱく質とビ食物繊維が豊富な豆腐をたっぷり味わう『豆富食堂』は他にはない個性を放つ店として話題を呼んでいる。

豆富食堂

とうふしょくどう

住所:東京都渋谷区恵比寿西1–3–1

電話:03–6455–2516

営業時間:12:00~14:30(LO14:00) 17:00~23:00((LOフード22:00 ドリンク22:30)

定休日: 日曜、3月以降は無休予定

※掲載価格は税込価格です(2022年2月現在)

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