冬にもぴったりの
あたたかみのある玄関を演出
11月は紅葉シーズンですね。そろそろ12月、本格的に冬へと変わりゆく気配を感じるようになってきました。
SUMAUでのお花の連載、第4回目は個人的にとても魅力的に感じたモデルルームの玄関にドライフラワーを使ってお花を飾りました。

玄関にはベンチがありゆったりした雰囲気がとても素敵です。

こちらにドライフラワーのブーケを飾りました。ベージュを基調とした空間に溶け込むように、ガラスではなく、あたたかみのある木の花器を使いました。

ポイントはいくつかありますが、まずふんわりとした穂が特徴的で、パンパスグラスをコンパクトにしたような見た目のプルームリードです。
そのまま飾っても、今回のようにドライフラワーと合わせて飾っても、インテリアとしておすすめできる花材です。ユーカリやグリーンとの相性もとても良いです。

冬を感じさせるシルバーのカスミソウもたっぷり使用しました。小花を入れると全体のバランスが取りやすくなります。

そして、ピンクの柔らかい表情のプロテアとオレンジのスプレーバラをポイントにしました。
ドライフラワーのブーケを束ねる時は、メインの花材を決めてそれに合わせて他の花材を集めると作りやすいです。
今回は大きめの花材のプロテア、オレンジのスプレーバラがメインとなります。
メインカラーを決めるのもひとつの方法です。

今回は、冬を意識して白やシルバーを使いました。
ドライフラワーなので通年楽しめるグリーンと暖色系も合わせました。
ほっと落ち着ける
小さなドライフラワー

小さめのドライフラワーをレストルームにも飾りました。
冬を意識して白のサルビア、そしてクリスマスローズの2種類の花材。

花器は大好きなフランスの陶器のアスティエです。
壁掛けのシリンダーの花器にも同じ白のサルビアを。
落ち着いた空間を崩さないように色味や花材の種類を抑えました。

小さなブーケは、生花を楽しんだ後ドライにすることで簡単に作ることができます。もちろん、ドライになっているものを購入することもできるので皆様も気軽に試してみてください。
今回はドライフラワーのお話でしたが、ドライフラワーを飾るときに、私は生花も別で飾って楽しんでいます。
撮影・矢信 雄

木野園子 (qui no)
女子美術大学美術学科卒業後、モデルとして活躍。
2016 年から BUENO-F にてフローリストアシスタント。DILIGENCE PARLOURで働く。 撮影や展示会用の装花やウエディングブーケなどの個人オーダーを受けるようになり2020 年に、qui no(キノ)を立ち上げる。フランス語で qui をキと発音することからキノという名前で qui は誰という意味。いろんなシチュエーションに花を。そして贈ることももっと気軽に。誰、木、野原、野花という文字にそれぞれ思いを込めた花屋。