モデル、ライターを経て、現在は旅や美容を中心とした暮らしにまつわるコラムやエッセイを寄稿している前田紀至子さん。お父様が大のインテリア好きで、ご自身も自然とインテリアに興味を持つように。この連載では、そんな前田さんとともに、毎回アイテムを決めて探求していきます。

大がかりな模様替えをしなくても、手軽にお部屋の雰囲気を変え、気分転換をすることができるのが香りの魅力。今回は香りを通して豊かなライフスタイルを提案し続ける「ジョー マローン ロンドン 丸の内」で、セールスリーダー柿本優衣さんにアドバイスをいただきながら、フローラル系やスパイシー系など、香りのタイプ別に前田さんのベストな組み合わせで商品をセレクトしました。



シンプルな香りを重ねて

自分だけの香りが見つける

前田さんも愛用しているというジョーマローン ロンドンは1994年に誕生して以来、洗練されながらも驚きのある香りで、男女を問わず多くの人に愛されています。


ライフスタイルのすべてを香りで彩ることができるよう、コロンのほかキャンドルやディフューザー、ボディクリームなど豊富に取り揃えられ、エレガントなパッケージはギフトとしても人気。

独創性のある香りがそろい、そのどれもが強すぎない上品さ。1種類でももちろん、香りをレイヤードすることでより深みのある香りに変化するので、気分やシチュエーションに合わせてカスタマイズできる「セント ペアリング」を楽しめるのが最大の特徴です。


・ライトフローラル系

サクラ チェリー ブロッサム コロン/30ml 9,240円・100ml 18,480円(左)、イングリッシュ ペアー & フリージア ボディ クレーム/175ml 12,100 円・50ml 4,400 円(右)

柿本さん「これからのシーズンに向けておすすめしたいのはライトフローラル系の香りですね。そのなかでも、やはり『サクラ チェリー ブロッサム コロン』は春にぴったりです。イギリスから見た日本の桜を表現しているので、日本人が持っているイメージとは少し違う印象かもしれません」

前田さん「周りにも愛用者が多くて、早くも使い切ったという友人もいました。穏やかな香りなので、眠るときにも使えそう。これひとつでも幻想的で素敵ですが、どういったものを合わせるのがいいのでしょうか?」

柿本さん「例えばフローラル系を足すとより華やかになりますね。『スカーレット ポピー』を合わせるとぐっとゴージャスになります」

前田さん「これはコクのある香りになりますね。重ね付けしやすい香りばかりなので、どれを合わせようかと考えるのが本当に楽しいです」


柿本さん「コロン同士の組み合わせもいいですが、おうちで楽しむということでしたらボディクリームもおすすめです」

前田さん「私もいくつかそろえていて、毎日どの香りにしようかなと選んで使うようにしているんですが、やっぱりおうち時間が贅沢になりますよね。家に長くいるからか、お風呂の回数が増えて(笑)。ボディクリームを使う機会が増えて幸せです」

柿本さん「迷ってしまう場合は先に香りの方向性を決めてしまうのもいいですよ」

前田さん「『サクラ チェリー ブロッサム』は軽やかではかなげな雰囲気の魅力があるから、それを際立たせる透明感があるものがいいかな」

柿本さん「それであれば英国の田園風景をイメージした『イングリッシュ ペアー & フリージア』がおすすめです。華やかさも透明感もプラスされますよ」

前田さん「大好きな香りです! さわやかで、すっとする感覚がありますよね。この組み合わせなら、あくまで主役が『サクラ チェリー ブロッサム』で、それを際立たせてくれるのが『イングリッシュ ペアー & フリージア』。ビジネスシーンでも、いい香りだなって思ってもらえそうですね」

柿本さん「『イングリッシュ ペアー & フリージア』は主張しない香りなので、1つ持っておくとすごく良いと思います。男性のお客様や香水を初めて買うという方にも選ばれることが多いんです」


・フローラル系

オレンジ ブロッサム ホーム キャンドル/200g 9,350円(左)、ライム バジル マンダリン セント サラウンド ™ ルーム スプレー/175ml 9,350円(右)

柿本さん「ディフューザーやキャンドルもぜひ手に取っていただきたいですね。フローラル系ですと『オレンジ ブロッサム』がおすすめです。こちらはロイヤルウエディングにも使われたものですね」

前田さん「ステイホームでキャンドルの人気が高まっていると聞きますが、私自身も消費量がすごく増えました。このキャンドルは見た目もかわいいので、ぜひギフトにしたいですね」

柿本さん「例えば、フローラル同士で『レッドローズ』を選んでいただくとお花屋さんのようになりますし、砂漠の夕暮れをイメージした『ミルラ&トンカ』を合わせると落ち着いた雰囲気になります」

前田さん「どちらもすごく素敵で家にいる時間が贅沢になりそうですね。キャンドルにルームフレグランスを合わせても良いんでしょうか?」

柿本さん「キャンドルは実際に火をつけるとほのかな香りなので、ルームスプレーをプラスしていただくと、一気に香りが変わりますよ。ぜひ『ライム バジル マンダリン セント サラウンド』を試してください」

前田さん「これは炭酸水のような、すっきりとしたさわやかな香りですね。気分が高まって目が覚めます。みんなが好きな香りなのではないでしょうか!」


・フルーティ系

グレープフルーツ ボディ ハンド ウォッシュ/250ml 6,600 円(左)、イングリッシュ ペアー & フリージア バス オイル/250ml 10,230円・30ml 3,850円(右)

柿本さん「次はバスタイムにおすすめのアイテムはいかがでしょうか? 『イングリッシュ ペアー & フリージア』もバスオイルですと、香りの広がり方でまた違った印象になります」

前田さん「私の知人がバスオイルが大好きで、開けた瞬間に幸せになって、お湯に落とした瞬間に幸せになって、お風呂入っている間も幸せで、出た後も幸せ、4度も幸せになれるって話していました。バスオイルをお湯に入れてもいいし、肌にやさしいと聞いたのでからだに塗ってから、お湯に入るのもいいですね」

柿本さん「それに『ボディ&ハンド ウォッシュ』で香りを重ねていただくのはどうでしょうか。『ブラックベリー & ベイ』は森の中でブラックベリー摘みをしているイメージの香りです」


前田さん「かわいいけど、甘すぎず大人の女性のかわいらしさのある香りですね!ハンド ウォッシュは今、欠かせないものだし、こちらもギフトでも喜ばれそう。小さいサイズは持ち歩きできて、外出先でも手を洗うときに安心ですよね」

柿本さん「次はシトラス系の『グレープフルーツ』を試してみてください」

前田さん「グレープフルーツだけじゃなくて、すっきりとしたローズマリーの香りも感じられますね。すぐにでもこのお風呂に入りたいです! バスオイルとボディ&ハンドウォッシュを並べておくだけで浴室が素敵になりますね」


・ウッディ系

グローイング エンバーズ タウンハウス キャンドル/300g 16,830円(左)、ダーク アンバー ジンジャー リリー ボディ クレーム/175ml 15,070 円(右)

柿本さん「ウッディ系では『グローイング エンバーズ』はいかがでしょうか。暖炉をイメージした薪のような香りです」

前田さん「『タウンハウス キャンドル』のシリーズは、デザイン性が高くて使うのがもったいないくらいですね。香りはウッディでスモーキーさも感じる、かっこいい雰囲気で個人的にすごく好みです! これには、あえて甘さを加えたいですね」

柿本さん「すごく素敵だと思います。夜ゆっくりと過ごしていただくイメージでボディクリームの、『ダーク アンバー ジンジャー リリー』との組み合わせがおすすめです。日本の香道をイメージした香りでカルダモンや伽羅、ジンジャー、ウォーターリリーなどで調合されています」

前田さん「これは癒しとはまた違う、どっしりと落ち着いた印象ですね。同じ日本をイメージした『サクラ チェリー ブロッサム』とも合いそうですし、いろんな組み合わせで楽しめそう。『グローイング エンバーズ』のスモーキーさとの組み合わせはずっと香っていたくなります」




・スパイシー系

154 コロン/30mL 8,800 円・100mL 17,600 円(左)、アンバー&ラベンダー コロン/30ml 8,800 円・100ml 17,600 円(右)

前田さん「最後なので、私のお気に入りの『154』を使って、スパイシーな香りとの組み合わせを試してみたいです」

柿本さん「『154』と『ミモザ&カルダモン』の組み合わせでご愛用いただいているんですよね。かっこいい雰囲気になるので、女性でこの組み合わせは珍しいです」

前田さん「すべての香水のなかで一番好きって思うくらいのベストな組み合わせです。全部を試して『これだ!』って思いました。女性がかっこいい香りを纏うとセクシーかなって」

柿本さん「『154』は、本当にどの香りとも相性がいいんです。スパイシー系もどれも合いますが、『アンバー&ラベンダー』を試してください。私はイタリアでハーブ薬局を訪れたときにこの香りを思い出しました」

前田さん「そういった香り大好きです! この組み合わせは清潔感があるのにスパイシーで、洗練された女性のイメージになりますね。完璧な組み合わせで、また買い足したくなりました」


(取材・文/SUMAU編集部 撮影/古本麻由未)



取材後記

今回訪れたのは、公私ともにとてもお世話になっているジョーマローンロンドン。雑誌やウェブでの香りに関する記事を執筆する際には無くてはならない存在であると同時に、私自身プライベートでも日々愛用しているライフスタイルブランドです。そんなジョーマローンロンドン丸の内は広々としていて明るい光が差し込む、とびきり素敵空間。その中で、香りの組み合わせを楽しむセント ペアリングについてレクチャーを受けました。

数多の素敵な香りから、それらを自由に組み合わせることで、さらに自分好みの香りを生み出せるのがジョーマローンロンドンの魅力の一つですが、今回はライトフローラル、フローラル、フルーティ、ウッディ、スパイシーといった5つのタイプの香り別にマイフェイバリットを探究。

バス&ボディ、ホーム、コロンなど、それぞれ個性や特徴を伺いながらアイテムを組み合わせるうちに、「自分の家の中をどのように香らせたい?」「室内のムードをどんな風に演出したい?」はたまた「どんな香りでリラックスタイムを過ごしたい?」と、どんどんイマジネーションが刺激されていくのは、家で過ごす比重が大きくなっている今、まさにプライスレスなよろこびであり発見でした。 皆さんもぜひ、自分にとって最高のセント ペアリングを探し出すべく、店舗に足を運んで色々と試してみてくださいね。


前田紀至子

インスタグラム:@ki45m

Note:https://note.mu/kishikomaeda


ジョー マローン ロンドン 丸の内

イギリス発のライフスタイルブランド『ジョーマローン ロンドン』日本初の路面店として、ブランドのフィロソフィを感じられる空間。

住所:東京都千代田区丸の内2-6-1 丸の内ブリックスクエア 1F

Tel:03-5218-8000

定休日:なし(但し、1/1及び法定点検日は除く)

HP:https://www.jomalone.jp/

※営業時間はホームページ等でご確認ください

※価格はすべて税込みです(2021年3月現在)

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