モデル、ライターを経て、現在は旅や美容を中心とした暮らしにまつわるコラムやエッセイを寄稿している前田紀至子さん。お父様が大のインテリア好きで、ご自身も自然とインテリアに興味を持つように。この連載では、そんな前田さんとともに、お部屋を彩るアイテムを探求していきます。
1884年スイスで創業して以来、欧米を中心に約50ヵ国の人々に愛されている『ハンロ』。現在は本社をオーストリアに置き、商品のほとんどをヨーロッパで生産しています。シンプルなのにエレガントなデザイン、そしてなによりも身につけた瞬間に感じられる肌触り…その肌を甘やかしてしまいそうな抜群の着心地は、王室や国内外のセレブリティも虜にしてきました。前田さんもその至福の着心地に魅了されている一人。今回はそんな『ハンロ』の商品を取り扱う松屋 銀座店を訪れ、MD担当の岡田麻央さんにこれからの季節におすすめのラウンジウェアを教えていただきました。

一度着たら忘れられない
着心地の良さ
前田さん「これから寒くなるシーズンで、おうちでゆっくりと過ごす時間が増えてくると思います。そんなときに、幸せになるようなおうちウェアを探したいです」
岡田さん「すでに『ハンロ』のラウンジウェアを愛用していただいているんですよね」
前田さん「はい。最初は一人の家で誰にも見せないのに着るのがもったいないと思って、旅先で着るようにしていたんですが、一度着たらその魅力にすっかり虜になってしまって…。もう『ハンロ』を着て寝る日が楽しみでたまらないんです。早くローテーションが周ってこないかなぁと思ってしまいます。本当は毎日着たいくらいです」
岡田さん「メンズの商品もそろっているので、この時期だとプレゼントなどにもおすすめですよ」
前田さん「確かにボーイフレンドにプレゼントして、おそろいにするのも素敵ですよね。1人だけ良いものを着ているのもちょっと気が引けますし(笑)」

前田さん「新作ではこのカーディガンがとても気に入りました。丈がほどよくてサイズもぴったりだし、とても着心地が良い。お部屋を飛び出して、このまま飛行機に乗ってどこかに行きたいくらい! これは街で着られますね」

岡田さん「見た目よりもずっと軽いので、さらっと着ていただけます。タートルにもすごく合いますね。『ハンロ』でも黒のタートルがありますので、そちらとコーディネートしていただくのもおすすめです」
前田さん「朝起きてこれを羽織って、まどろんで…想像するだけで素敵です。家の中でも外でも程よくなじむデザインですね。こんなのを探していました!」

前田さん「私は背が高くないので、なかなか合うパンツが無いんですよね。このヨガパンツくらいの丈の長さなら私もはけるかな」
岡田さん「実は、このスタイルのヨガパンツは日本のためだけに今は作られているんです。このタックの部分が日本人には好まれるんですが、ヨーロッパではストレートな形の方が人気なんです」
前田さん「そうなんですね。私はこのゆったりとしたシルエットも好きです。これをはいてパークハイアットのジムなんかにいたらかっこいいですよね」
触れて、着た瞬間に
デザインの良さが際立つ

岡田さん「秋冬シーズンにぴったりのベロア素材はどうですか? これも裾や袖口がバルーンになっているので、身長や体型をあまり問わないですよ」
前田さん「袖口がふんわりしているところがかわいいですね。これも色合いがとても素敵で光沢がいいですね。そして生地の柔らかさがたまらないです。もう、手に取るものが全部欲しくなってしまって困ります…!」

前田さん「これはボートネックがおしゃれですね。これからの季節にぴったり。またこれもつるつる、さらさらの肌触りがバツグンですね」

前田さん「『ハンロ』のポリウレタン素材って艶感があって高級感があるのに、意外と扱いやすくて好きです。夏場でも洗濯のことを気にせずに使えますよね」
岡田さん「ポリウレタンに限らずウールなどのアイテムでも洗濯機で洗っていただけるのが特徴です。ヨーロッパでは、ちょっと高めの温度の硬水で洗濯している家庭がほとんど。そういった環境で使用されることも視野に入れて作られているので、気を遣わずにお手入れできますよ」

前田さん「夜にリラックスできるものとしてナイトウェアらしいスタイルだとこんなふうにレースがあしらわれているものもかわいいですよね」
岡田さん「こちらは素材がコットンなのですが毛羽立ちを取る加工をして、艶をだしています」
前田さん「シルクの様な雰囲気なのにコットンの素材なんですね。つるつると心地よい肌触り…これもまたずっと触っていたくなります」
岡田さん「あえてキャミソールを着て、厚手の物を羽織るスタイルも素敵ですよね」
前田さん「私は『ハンロ』定番のブラキャミソールを愛用しています。色合いも絶妙ですごく好き。夏場にはこれ1枚で出かけることも。カットもオシャレだし、透けてもはずかしくないから、あえて薄手のシャツの下に着て見せることもあります。こういったカップ付きのキャミソールっていろんなところから販売されていますが『ハンロ』が一番いいと思います。普通にお洗濯して使っていますが少なくとも3年以上は型崩れなどしていないので、買い替えなくていいんです。コスパがいいんですよ!きゅっと盛れて、でも着ていることを忘れるくらい心地よくて…」
岡田さん「シーズンごとに新色も出て、愛用者の多いアイテムですね。もし初めて購入されるという方がいらっしゃったら、少し小さめのカップサイズで選んでいただくのをおすすめします。もちろん、店頭でサイズを測ってご案内させていただきますので、ぜひこのつけ心地はみなさんに知っていただきたいです」

岡田さん「じつは、もう一つ定番人気のこちらのキャミソールにカップがついたものも来年3月に発売予定なんですよ」
前田さん「そうなんですね!とても楽しみです。実は私、はじめて『ハンロ』で買ったのがこのキャミソールでした。映画『アイズ ワイド シャット』でニコール・キッドマンが着ていたのを観て憧れたんです。お金に余裕があるわけではないので、当時は背伸びをして買ったのを覚えています。でも、それが10年以上経っても心地よく着られるので、本当にデザインと素材の良さを実感しています」
岡田さん「『ハンロ』のアイテムって華やかさはあまりないのですが、手に取って、触れて、そして着ていただいた瞬間に一気に魅力が引き出されるんですよね」
前田さん「そういった上質なものを身につけることで、暮らしが豊かになりますよね。おうちをもっとリラックスした空間にするために、心地よいラウンジウェアが重要だということを改めて思いました」
(取材・文/SUMAU編集部 撮影/古本麻由未)
■取材後記
今回はインナーもラウンジウェアも長年愛用しているハンロに伺いました。20代のころは少し背伸びをして購入する憧れのブランドとして。そして30も半ばに差し掛かる今は自分の日常を心地良く、そして美しく彩ってくれるステディなブランドとして。絶えず私に安らぎと美意識を与えてくれるのがハンロなのです。
そんなハンロ、(10年以上「大好き!」と公言していたこともあり)光栄にもグローバルのキャンペーンにお声がけいただいたりもして、年々自分にとって愛着も愛情も増していますが、今回岡田さんに色々とお話を伺って改めて得た気付き。それは年齢や性別はもちろん、気分やシチュエーションも問わず、常に自分にとって安心や自信を与えてくれる存在であるということ。
それってまるで「お気に入りの住まい」のようで、とても素敵じゃありませんか?
日々をご機嫌かつスペシャルに過ごすためのウェア。ハンロって多くの人にとってそんなイメージがあるような気がします。今回欲しい!と思ったロングカーディガンをはじめ、あらゆるウェアも、そして来年発売されるというカップ付きキャミソールも。末長く私たちに幸福をもたらしてくれることは疑うまでもないことですから。

前田紀至子
インスタグラム:@ki45m
Note:https://note.mu/kishikomaeda


松屋 銀座店
6階ランジェリー売場にて「ハンロ」を展開中。
取り扱いアイテムはインナーアイテムをはじめ、ラウンジウェア、メンズアイテムと多岐にわたる。
〒104-8130 東京都中央区銀座3丁目6番1号
営業時間 10:00~20:00(日曜日・連休最終日~7:30)
休館日 なし
TEL. 03-3567-1211(大代表)
HP https://www.matsuya.com/ginza/
※価格はすべて税込みです(2021年11月現在)