気づけば今年もあと1ヶ月ちょっととなりました。『松野エリカの健康美キッチン』は、今年最後の連載となり、私にとっては信じられないスピードで過ぎ去った1年だった気がします。
2024年最後のメニューは何にしようかな?と久しぶりにすごく悩みましたが、クリスマスの食卓が華やかになるようなものにしたいと思い、フライパンパエリアのレシピをご紹介します。
自宅にあるフライパンでパエリアができちゃうのですね!と、撮影中も盛り上がりました。
今回のレシピポイントをいくつかお伝えしたいと思います。
まず、味付けには塩麹を使います。チキンスープの素だけで味をつけることも多いと思うのですが、発酵食品である塩麹を入れると麹菌が作り出した酵素が食材のタンパク質をアミノ酸に分解し、コクや旨み成分をアップしてくれます。
また、魚介類の生臭さも消してくれ、とても万能な役割を果たしてくれます。
発酵食品なので腸内環境を整え、美肌に導く効果が期待できるのも嬉しいところ。
そしてパエリアは本来「サフラン」というスパイスを使うのですが、世界一高価なスパイスと呼ばれているため高額だったり、手に入りにくかったりすることも多いので今回は「ターメリック」で代用しています。
日本語で「ウコン」と呼ばれており、肝臓に効く…なんてイメージがある人が多いかもしれませんが、実は胃腸の働きを活性化させてくれることで有名なスパイスです。
また、薬膳の世界では血や気の巡りをよくするものと言われているので、冷えの解消を手助けしてくれます。
本格的な冬がやってくるこれからの季節にはぴったりのスパイスです。カレーライスを作る日、ご飯を炊くときに加えて頂くと相性がいいのでおすすめです。
今回のレシピでは少量しか入らないのですが、あると彩りも美しくなりますのでよければぜひ調味料棚に揃えてください。
そして調理ポイントとして、「お米は洗わずに」使います。
洗ってしまうと余分な水分を吸ってベチャッとした仕上がりになってしまいますので、こちらは必ず守ってください。気になる方は無洗米を使うと良いですね。
前置きが長くなりましたが、そんな美容ポイントたっぷりのフライパンパエリアの作り方はこちらです。
フライパンでできちゃう! 塩麹のパエリア

<材料>(3〜4人分)
- 米(洗わず使用)…2合
- パプリカ赤&黄色…各1/2個
- 玉ねぎ…1/2個
- にんにく…1〜2片
- 鶏モモ肉…150g
- 海老…6〜8尾
- あさり…100g
- サラダ油またはオリーブオイル…大さじ2
(スープの材料)
- 水…350ml
- 白ワイン…大さじ2
- 塩麹…大さじ1
- コンソメ顆粒…小さじ1
- ターメリック…小さじ1/4
- トマト缶…1/2缶(120g)
<下準備>
- アサリの砂抜きをしておく。
→砂抜き時短技:洗ったあさりを50度の湯に10分間つけたのち、その中でこすり洗いをする。
- 海老は背ワタを取る必要があるものは取っておく。
- スープの材料は全て合わせておく。
<作り方>
1、玉ねぎ・にんにくはみじん切りにする。パプリカと鶏モモ肉は食べやすい大きさに切る。
フライパンを熱し、分量のサラダ油を敷きニンニクを炒める。香りが出たら玉ねぎを透き通るまで炒める。


2、鶏モモ肉・パプリカを入れてさらに炒める。パプリカに火が通ったら鶏肉と共に一度取り出す。同じフライパンにお米を加えて3分ほど弱火で炒める。(お米が透き通る程度まで)


3、スープの材料を全て加え全体を馴染ませる。火を強めて一度沸騰させたら、鶏モモ肉・海老・あさりを入れて蓋をしたのち、弱火で17~20分加熱する。


4、蓋を開けてパプリカを戻したら15分蒸らす。
蒸らし終わったらパセリを飾って出来上がり♪ フライパンのまま食卓に並べてお召し上がりください。お好みでブラックペッパーをかけても美味しいです。



プロフィール
美容料理家/ERICHE代表 松野エリカ
10代の頃、食べないダイエットの経験から食事の大切さを痛感し、大学・専門学校にて栄養学を専攻。将来料理教室で独立を決意。
20代は飲食店に勤務するほか、ドバイで自身のスイーツブランドをプロデュース。
また、10年間悩み続けた生理痛を食事で改善するほか、悩んでいた数々の不調を食事で改善させることに成功。その大切さを伝えるべく、2017年東京南青山にて、食べてキレイを叶えるお料理・グルテンフリースイーツ教室をスタート。今日に至るまで受講生は3500名を超える。
◆Blog : https://ameblo.jp/erica-cook/
◆Instagram : https://www.instagram.com/erica_beauty_cook/