日本全国で年間150物件以上のマンション取材を行っている住宅ジャーナリストの福岡由美さん。さまざまなエリアを熟知する福岡さんが、取材先で出会った街の魅力について紹介します。今回クローズアップするのは、川崎市中原区の『武蔵新城』です。
武蔵小杉のご近所『武蔵新城』は知る人ぞ知る魅力の街
『武蔵新城』は、川崎と立川を結ぶJR南武線の快速停車駅。都心へ直結する路線ではありませんが、川崎へ13分、武蔵小杉へ4分とビッグターミナルにもアクセスしやすいポジションにあります。また、多摩川を渡れば等々力・二子玉川エリアにも近接しているほか、武蔵小杉は自転車で約10分のご近所タウン。キラキラしたエリアに囲まれながら“気取らずに暮らせる心地よさ”は、まだ意外に知られていない武蔵新城の魅力です。
武蔵新城でしか出会えない、話題のグルメスポットが続々と登場
実は武蔵新城周辺では、最近新築マンションが増えていることもあって、子育てファミリー世帯や若者単身世帯が急増中。変化に合わせて、街の中にはお洒落なグルメスポットが続々と登場しています。中でも、2023年2月にオープンして話題を集めているのが《ファンイートメーカーズ》。なんとこちらのお店、店舗内の野菜工場で生産された無農薬野菜を販売する“農家Bar”なんです。
話題のメニューはレタススムージー。採れたての無農薬クリスピーレタスを使い、キウイやバナナと一緒にその場でミキサーにかけてくれます。今回オーダーしたキウイ・レタススムージー(440円)は、カラダの中がすっきりキレイになりそう!甘さは控えめでレタスの青臭さを感じることもなく一気に美味しく飲み干せます。他にも、カレープレートランチや、摘みたてミントのモヒートなどのアルコールメニューも揃っています。
FUN EAT MAKERS
住所/神奈川県川崎市中原区新城1-12-14
営業時間/12:00~16:00 17:00~21:00(土日定休)
問い合わせ/044-400-2009
元サウナをリノベーション!お洒落なフード&アートスポット
いま武蔵新城で話題な場所と言えば、文化醸造施設《チル》。もともとサウナだった建物をリノベーションした複合施設で“食とアートと音と映像と”がコンセプト。3 階にはスペシャリティコーヒーを提供するカフェ、スイーツ、日替わりでランチを楽しめるシェアキッチンが並ぶフードコートがあり、ソファで寛ぎながら、ランチやワーキングスペースとしてなど、自分の好きなスタイルで過ごすことができます。
常設店《マイタイ》のチル限定マッサマンカレーも気になりましたが、今回いただいたのは《空(ku)》のフランスのお母さんの味キッシュプレート。体にいいものをこだわって使っているとのことで、優しい味わいでした。
シェアキッチンは日替わりでシェフが変わるので、訪れるたびに違ったメニューに出会えるのでワクワクしますね。
CHILL
住所/神奈川県川崎市中原区新城5-7-12
営業時間/11:30〜17:00(LO16:30)
問い合わせ/070-8488-5712
将来ののびしろが期待できる街
住まい選びをするときは、暮らしやすさや心地良さを重視することはもちろん、「将来の住まい価値ののびしろ」を客観的に見ることが大切です。『武蔵新城』は、近接する武蔵小杉エリアの影響を受けながら新しい人やお店がどんどん増えている勢いのある街。まだ地名認知度は低いものの、広く世間に知られる前に“街の価値を先取りする楽しみ”が感じられます。さらに、JR南武線沿線には大手企業の事業所や研究所が集まっていて、そこで働く人たちの住宅需要で将来性もありそう。こうした「のびしろ」のある街で、住まいを探してみてはいかがでしょうか。
住宅ジャーナリスト 福岡由美
住宅ローンアドバイザー、FP技能士、株式会社ヒューズ・エンタープライズ代表取締役 大手生命保険会社で新契約事務に従事したのちラジオレポーターへ転身。名古屋・東京の放送局で活躍後、自身のマンション購入をきっかけに住宅ジャーナリストとしての活動をスタート。現在は東京・名古屋を拠点に全国へ取材の場を広げ、住宅情報サイト等へ記事を寄稿している。取材実績は2000物件を超える。