カリフォルニア半島はメキシコ西部にあり、北のティフアナから南のサンルーカス岬まで細長く伸びる長さはおよそ1,250 kmもあります。大地は砂漠地帯となっているために年間を通じて空気が乾燥し、湿度の低い晴天が続くことから、海沿いは、東のカンクンと共にメキシコのオーシャンリゾートのメッカとなっています。その半島の最先端に位置する町、サンホセ・デル・カボも例外ではなく、年間のほとんどが晴天続きの毎日です。気候の良さもありますが、澄んだ美しい海と乾いた大地の組み合わせから1年を通してリゾート地の筆頭を行くエキサイティングな土地柄なのです。

今回の主役である「One&Only Palmilla」(ワン・アンド・オンリー・パルミラ)は、2025年にフォーブス トラベルガイド5つ星を取得しており、星の数ほどあるホテルやリゾートの中で、まさにサンホセ・デル・カボの中心的な存在になっています。

世界的なリゾート地として知られる‘ロス・カボス’という名は、カボ・サンルーカスとサン・ホセ・デル・カボという2つの隣り合う町を合わせて呼ぶ地域名です。毎年、10月から翌年3月くらいまでのハイシーズンともなると、ほとんど毎日が快晴に恵まれ、5つ星リゾートの立ち並ぶロス・カボスは、休暇に訪れる世界中の裕福な観光客たちで溢れかえります。飛行機なら2時間余りで来られるカリフォルニアからのリピーター、寒さを避けたいというニューヨーカーも多く、もちろんハリウッドからのセレブリティもお忍びで飛んでくる、そんなリゾートが華やかでないわけがありません。中でも、ここサンホセ・デル・カボのハイシーズンは、暑さの中でもカラッとしてやや涼し気なほどの気候は快適であり、滞在環境に点数をつけるなら、オーシャンリゾートとして100点満点と言うところです。

敷地内には幾つものテーマでアーティスティックな庭園が造られている。写真はそのひとつ。
全173室。すべての部屋が紺碧のコルテス海に臨むオーシャンビュー。広々としたデイベッドと椅子を備えたプライベートテラスまたはパティオから海が楽しめる。快適なルームタイプの他に、グランドスイート、ジュニアスイート、975㎡のプライベートな「ヴィラ・コルテス」は24時間バトラーが対応、1,390㎡を超える「ヴィラ・ワン」などプライベートプール付きの贅沢な施設も。

ダイナミックなロケーションと
バトラーの細やかな対応に好感度は沸騰点

リゾート半島とも言われるロス・カボス地域でも、とりわけ華やいでいるのが前記のようにラグジュアリーなリゾート「ワン&オンリー・パルミラ」であり、ホテル内、全172室という中規模の部屋数に対し、8名ものコンシエルジュを揃え、またホテルの売りでもある‘パーソナル・バトラー’が数名揃い、徹底したサービスを心掛けようと大忙しとなります。ゲストが望むすべてのリクエストに瞬時に対処する、ゆったりのんびりのメキシコでは珍しい徹底振りなのです。

私も到着時に、バトラーからこう言われました。「Madame、荷物をほどき、お客様のお部屋のハンガーにお掛けするのをお手伝いしましょうか」と。日本人としては、知らない人に私物を荷ほどきされることに慣れていないために、「いえ、大丈夫ですから~!」とご遠慮申し上げました。確かに高級ホテルとなるとバトラーの存在は珍しくはないのですが、それでもこれほど特別なケアを施してくれる彼らの存在は、大きな安心感や快適さに繋がり嬉しい悲鳴でした。彼らは四六時中、専用の携帯電話と特別な端末を手に、自分の担当ゲストの部屋の近くを右往左往しており、いつ、なんどき呼ばれるかもしれないと、電話やリクエストに応じるために待機しているのです。夕刻前には、ベッド脇に用意された好みのアロマ表をチェックしておけば、ターンダウンの時にその香りの蝋燭を点して部屋に香りが漂うようにしてくれます。夕食を終えて部屋に戻ると、自分好みの香りに包まれる…という気の使いようなのです。さらにウエルカムフルーツは、毎日、フレッシュな別の種類のものに差し替えてくれるのも嬉しい限りです。

リゾートの慎ましやかなエントランス。中に入ると別世界、夢のようなゴージャスな非日常が待っている。
アジアとラテンアメリカが香るスパイス料理、セビーチェ、ティラディート、ラーメン、餃子、カレーなど、アジアや南米の味覚を大胆に取り入れたメニューを提供。
オープンエアーのレストラン&バー「アグアバー」。コルテス海の眺めを楽しむサンセット時間が魅力的。

暑い昼下がり、客室にはメキシカンフルーツや
タコス、冷たいドリンクが届くサービスも

こうしたハイクオリティのリゾートでは、サービスはもちろんですが、食事も、遊びも困ることがありません。レストランの種類も数々あり、ルームサービスは当然ですが、合計で7か所も。クリエイティブなシーフード料理を中心に提供するメインダイニング「C」、伝統的なメキシカン・レストラン「アグア」、プールサイドの小さなカフェ「ブリーズ」、そして日本の伝統料理と現代的なセンスで、新鮮な寿司を提供するレストラン「ホシ」まで用意されているのです。「アグア」では、テキーラのテイスティングもあり、お酒の飲めない私でも美味しいと思うフレッシュなマルゲリータを作ってくれました。また1,500種類以上の世界各国からのワインコレクションのお陰で、ワインと食事のマリアージュも謳歌できます。とにかく、すべてがダイナミックで驚くことばかり。また、ホテルに隣接して27ホールのゴルフ場が完備しているため、ゴルフマニアも多く滞在しています。

初めての滞在では驚くことばかりでした。最も驚いたのは送迎用の車でした。飛行場に迎えに来てくれた車は、特別仕様でウルトラ・カスタマイズされている、シルバーカラーの最高級クラス車の‘ハマー’だったのです。ハマーの中は贅沢そのもの。ゲストの座る後部座席には、冷えた飲み物がいつでも飲めるよう、前に座るドライバーの背もたれにミニ冷蔵が内蔵されていました。またテレビもあり、すべてが揃った「One&Only Pamilla」御用達の車に満喫しました。生まれて初めてのハマー乗車でしたが、リゾートに到着するまでの40分間、夢のような乗り心地に、一瞬だけセレブリティのような心持になりました。何もかもがここでは規格外、やはり世界的リゾート王国として知られるメキシコは凄い!!すべてが非日常でした。

ルームサービスでオーダーした本場のテキーラは最高に美味しい、可愛いボトルで運ばれる。
メキシコらしいタイルや陶器に包まれたカラフルなバスルーム。
最高級のアメニティと最高レベルのサービスが詰まったメキシカンカラーのルーム。居心地の良さは言うまでもない。
カーテンと硝子窓を開けると広いオープンエアーのリビングとして楽しめる。プライバシーを重視し、リゾート外への独立した入り口があり、必要なものはすべて手の届く範囲。テラスにはインフィニティプール、ジャグジー、デイベッド、暖炉、そして最大25名まで収容可能なバーベキュー設備付きの屋外ダイニングエリアが揃う。
多くを語らずゲストのために笑顔で向き合う、制服を着た真摯なバトラーの一人。
リゾート敷地内にあるチャペルではブライダル人気も高い。ロケーションも待遇も施設もすべてが最高級クラスのリゾートウエディングと、カスタマイズされた飛び切り洒落た個性派パーティーも可能。

取材・文/せきねきょうこ

Photo: One&Only Palmilla

せきねきょうこ/ホテルジャーナリスト

スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て1994年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのアドバイザー、コンサルタントも。著書多数。

http://www.kyokosekine.com

Instagram: @ksekine_official

DATA

One & Only Palmilla

Km 7.5 Carretera Trans peninsular,San Jose Del Cabo, BCS, CP 23400 Mexico

📞+52-624-146-7000

https://www.oneandonlyresorts.com/palmilla

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