素敵なライフスタイルを送る方とともに生活にプラスしたいモノ・コトを一緒に探すこの連載。

今回は、ブランドディレクターの石田一帆さんが旅先で出会ったうつわやグラスなどのテーブルウェアを中心に、自宅の空間づくりに欠かせないアイテムをどのように選んでいるのか、その視点をお聞きしました。料理をする時間がより楽しくなったといううつわ選びの背景や、お気に入りのうつわに込めた思いまで、石田さんならではの美意識が光ります。

インテリアは長く置いておきたい物を選ぶ

インテリアを選ぶときは、使い続けるうちに少しずつ味わいが増していくものに惹かれます。
流行に左右されない、スタンダードな佇まいであることも、自然と大切にしている点です。

シンプルで落ち着いたカラーリングが好みで、これから年を重ねていっても無理なく馴染む空間であることを意識しています。また、生活感のあるものはできるだけ表に出さず、例えばティッシュボックスはケースに入れたり、リップや小物類はシェーカーボックスに収納したり、視界に入る情報を少なくするようにしています。

家電についても、機能性だけでなくデザイン面において、空間の中でどのように見えるかを考えながら選んでいます。そうして選び続けていくうちに、結果として、長く使い続けたいと思えるものだけが残っている感覚があります。

料理をすることでうつわのある暮らしがより身近に

コロナ禍をきっかけに、自炊をする機会が増えました。
自分の好みの味付けで料理ができることもあり、食事の時間がより楽しく感じられるようになったと思います。
自然と体調も整い、結果的に無理なく体重が落ちたことも、自炊を続ける理由のひとつになりました。

特別に凝った料理を作るわけではありませんが、素敵なうつわやグラスを使うだけで、いつもの料理もぐっと引き立ちます。

もともとうつわは好きでしたが、日常の中でしっかり使うようになったことで、うつわ選びの楽しさをより実感するようになりました。
これまで旅先などで出会い、少しずつ集めてきたうつわの中から、いくつかご紹介します。

ヘルシンキの蚤の市で出会ったカラフェとグラス

フィンランド・ヘルシンキを訪れた際、蚤の市に足を運びました。
賑わいの中をひと通り見て回ったものの、すぐに心に残るものには出会えなかったのですが、静かに目を引く一角がありました。

そこに並んでいたのは、時間を経たものならではの品々。その中で出会ったカラフェのセットは、他ではあまり見かけないデザインで、手に取った瞬間に「これは連れて帰りたい」と感じたものです。

決して気軽に買えるものではありませんでしたが、もう同じものには出会えないかもしれない、という話を聞き購入を決めました。

一人でゆったりと過ごす時間や、パートナーとゆっくり食事をするときなど、落ち着いたひとときに使っています。

松本市の工房・リトグラスと作ったNORMオリジナルグラス

長野県・松本を訪れた際、偶然立ち寄った「リトグラス」の工房で、その作品に出会いました。
シンプルでありながら確かな存在感のある造形に惹かれ、自然と手に取ったのを覚えています。

実際に使い始めてからも魅力は増していき、日々の暮らしのなかで何度も手に取るうちに、東京で展示があるたびに足を運び、少しずつコレクションするようになりました。

そんな流れの中で、自身が手がけているクラフトビール「NORM」を、より美味しく楽しむためのグラスを作りたいと思うようになりました。どうしてもリトグラスさんにお願いしたく、作家の永木 卓さんに思い切ってご相談したのが始まりです。

完成したグラスは、ビールのキレがまっすぐに伝わるストレートな形。
冷たいまま最後まで楽しめるよう、あえて小ぶりなサイズにしています。

ビールはもちろん、冷たい水やお茶にもよく合い、日常のひとときから少し特別な時間まで、自然に寄り添ってくれるグラスです。

毎日の食卓に自然と馴染む、ETHNI9の器

石川県小松市の九谷焼ブランド「ETHNI9(エスニック)」のお皿。
料理名がそのまま器の名前になっているユニークなシリーズで、この一枚は「餃子」です。

高台がやや高めにつくられており、盛り付けた際に自然と余白が生まれるのが印象的。
サイズ感も程よく、日々の食卓で気負わず使えるところが気に入っています。

自宅でよく作る焼き鳥や、鯛の昆布締め、ちょっとしたおつまみを盛る際にも重宝していて、気づけば自然と手に取っている一枚です。

ぬくもりが伝わる伊豆市のお茶碗

伊豆市・修善寺にある旅館「あさば」を訪れた際に出会った、作家もののお茶碗です。
旅先ではギャラリーを巡ることも多いですが、宿に併設されたショップや空間に、その土地ならではの工芸品が並んでいるのを見るのも、楽しみのひとつです。気になるものがあると、自然と手に取ってしまい、毎回少しずつ持ち帰っています。

このお茶碗も、伊豆で活動されている陶芸作家さんの作品。
日常の食卓で使うイメージがすっと浮かび、購入を決めました。

普段は、ごく普通にご飯をよそうために使っています。
納豆ごはんのような何気ない一杯でも、このお茶碗に盛ると、自然と美味しく感じられる気がします。

石田一帆さん

1990年東京都生まれ。株式会社norm 代表。
学生時代より読者モデルとして活動後、ブライダル業界・IT企業での勤務を経て、2017年に独立。同年、「インフルエンサー・アワード・ジャパン」にてグランプリを受賞。
現在は、自身の会社である株式会社normにて、クラフトビールブランド「NORM beer」、アパレルブランド「1/f(CLOTHING)」、ビューティーセルフケアブランド「LICHT」を展開。
衣食住を軸に、自社ブランドの運営に加え、ブランドディレクションや商品開発、監修などを幅広く手がけている。

Instagram:@ishidakazuho

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