モリモトの美学を体現するマンションを振り返る新連載「モリモトの快作」。一邸一邸に込められた思想やデザインを紐解きながら、私たちが1983年の創業以来大切にしてきた住まいづくりの哲学をお伝えします。時を経ても、価値を感じられる住まいには、何があるのか。「デザインのモリモト」を形づくってきた美意識と、その根幹にある住まいづくりへのこだわりを紹介します。

モリモトのデザイン哲学

土地と、住まう人に向き合う。住まう人の人生までを読み解き、細部まで手づくりするように、丁寧に作り込む。そうして、時を超えて価値が残る唯一無二の住まいを生み出すこと。それが、モリモトのデザイン哲学です。

「ひとつひとつのマンションに、モリモトのすべてがある」。
同じ型を繰り返すのではなく、その土地、その街の個性に寄り添った住まいを追求してきたからこそ、私たちはそう言い切ることができます。

DIANA GARDEN(ディアナガーデン)、DIANA COURT(ディアナコート)、PIAS(ピアース)、ARTBLANC(アールブラン)、CRESCENT(クレッセント)。モリモトには5つのマンションブランドがあります。それぞれ異なる個性を持ちながら、その根底には、創業から変わることなく受け継がれてきた住まいづくりの思想があります。連載の第一回目となる今回は、モリモトのデザインの根幹を改めて辿ります。

モリモトのデザインとは、「日常を最上」にすること

私たちにとってデザインは、目に見えるかたちだけで語れるものではありません。
そこでどのような時間が流れ、どのような暮らしを育んでいけるのか。日常を最上にするための体験とは何か。住まいはどうあるべきか。その問いを考え抜くことが私たちのものづくりの原点です。そして、その根幹には、「体験」「機能」「街との関係」という3つの要素があります。

1.暮らしの体験をデザインする

住まいの価値は、図面上の広さや設備のグレードだけで決まるものでしょうか。

朝、窓から差し込む自然光に目を覚まし、開放的なキッチンで料理を楽しむ。

抜ける心地よい風が抜ける、リビングに家族が集い、思い思いの時間を過ごす。

帰宅したときには、エントランスや内廊下の空気に安らぎ、外からの視線を気にせず、落ち着いてくつろげる。

DIANA GARDEN柿の木坂

そうした暮らしに寄り添う心地よさの積み重ねこそが、住まいの豊かさをつくっていきます。

仕事、子育て、趣味、プライベートの時間。現代の都市生活では、住まいに求められる役割も多様になり、それぞれの暮らしに、それぞれの時間があります。そして常に情報とつながり続ける今、住まいは心の安らぎを取り戻し、自分らしくいられる大切な場所でもあります。

だからこそ私たちは、住まう人の時間を想像しながら、住まいのかたちだけではなく、そこで生まれる時間や感覚までを大切にします。それが、モリモトの考える「暮らしのデザイン」です。

DIANA COURT永福町翠景

2.一戸一戸に向き合い、機能美を追求する

美しさを究め、機能を高める。その先にモリモトの独創性は生まれます。

場所、階数、向き、広さ、眺望。同じマンションでも、一戸一戸の条件はさまざまです。その違いをきちんと見据えて、それぞれに最もふさわしい間取りを考えることが、モリモトの住まいづくりの基本。結果として、ひとつのマンションに何十種類ものプランが生まれることもあります。

効率だけを考えれば、必ずしも合理的ではないかもしれません。しかし、異なる条件に画一的なプランを当てはめれば、どこかに無理が生じ、快適性を犠牲にすることになる。効率を最優先にするのではなく、一戸一戸にふさわしい心地よさを追求する。そこに、モリモトの住まいづくりへの信念があります。

そして、モリモトが何よりもこだわるのは、デザインの完成度です。建物の外観から空間構成、素材の組み合わせまでを一つの美意識で貫く。その美しさの中に、光の採り込み方や生活動線、日々の暮らしやすさといった暮らしの質を高める機能も丁寧に作り込んでいきます。

一つ一つの機能を突き詰め、その積み重ねが美しさとなる。それがモリモトの追求する機能美です。

DIANA COURT大井町翠景

例えば、素材選びひとつをとってもその考えの延長にあります。過度な装飾や豪華さを誇示するのではなく、上質な天然素材のタイルを用いて、五感に心地よい空間に仕上げる。本物の素材は、時を重ねるほどに味わいを増していく。経年美化を楽しみながら、魅力が衰えることのない住まいとなります。

DIANA GARDEN代官山

3.街との関係をデザインする

そして、もうひとつ切り離せないのが街との関係。モリモトのマンションは、その土地や街の魅力を読み解くところから始まります。

―駅前の賑わいから少し離れた、落ち着きある住宅街。
-都心にありながら、自然を感じられる場所。
-歴史ある街並みに、穏やかに溶け込む立地。
-利便性と暮らしのやすらぎが共存するエリア。

その土地が持つ空気や街並みを深く理解し、マンションごとにふさわしいあり方を考える。周囲と調和しながらも確かな存在感を持ち、街の魅力をより引き立てる住宅へ。住宅は、住む人の暮らしを支えるだけでなく、やがて街の一部になっていきます。住む人にとって誇らしく、時を経ても愛着を持てる場所であること。そして、その街にとっても価値ある存在であることが大事だと考えています。

DIANA GARDEN自由が丘

選び抜いた都心の地に、一邸一邸、こだわりを尽くす。

体験のデザイン、機能のデザイン、街のデザイン、どれかひとつが欠けても、モリモトの考える住まいは完成しません。
このこだわりの積み重ねこそが、モリモトの独創の住まいを生み出しているのです。

次回からは、モリモトがこれまで手がけてきたマンションを一邸ずつ取り上げ、その背景にある想いや設計思想、街との関係を具体的にご紹介していきます。

時を経ても色褪せない理由は、どこにあるのか。
なぜそのマンションは、長く愛され続ける存在になったのか。

本当の住まいをつくってきたモリモトが、改めて自らのマンションを読み解いていきます。

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