おもてなし料理 2018.12.07 年末年始の新定番!備前焼と鰻のちらし寿司 寒い季節になると、食器棚の奥から出してくる器がある。個性はあるのに、強すぎる主張はなくて料理が映える。伊万里焼や九谷焼のような華やかさはないけれど、その堂々とした佇まいに安心できるのが備前焼の魅力だ。 備前焼とは、岡山県備前市周辺で作られている炻器(せっき)のことで、中世から続く日本を代表する窯の1つだ。縄文・弥生時代ともに野焼きで作られていた焼き物に変化が訪れたのは大陸…
おもてなし料理 2018.10.10 女性支持率ナンバーワン!?江戸時代から愛され続けるカボチャ 「とかく女の好むもの 芝居 浄瑠璃 芋(いも)蛸(たこ)南瓜(なんきん)」 江戸時代に活躍した浮世草子・人形浄瑠璃作者としての顔を持つ井原西鶴が浮世草子の一節に記した言葉です。サツマイモやカボチャは、今よりも希少で高価だった砂糖の代わりとして女性から強い支持を得ていたことがうかがい知れます。江戸時代から現代にいたるまで、社会制度とそれに伴う生活環境・習慣・服装など様々なこと・ものも一変しまし…
おもてなし料理 2018.08.03 涼しげな食卓を作る青磁の器と猛暑を乗りきるおもてなし料理 今回より、豊田麻子さんと生井理恵さんによる交互連載「おもてなし料理」を開始。豊田さんは器の魅力も存分に味わえる料理を、生井さんは季節感溢れる野菜の料理をご紹介いただきます。 昨年10月、サザビーズ香港のオークションで、中国磁器として世界最高額の約42億円で落札されたやきものをご存知だろうか? 11世紀後半から12世紀初頭のたった20年という短い期…