私たちだって自分らしい家が欲しい!

2019.06.26

~本音で向き合う”私”の家探し~
vol.01 これまでの家 これからの家

今回より人気ブロガーとして活躍中の小松あやさんの連載~本音で向き合う”私”の家探し~がスタートします。

今まで8回の引っ越しを経験され、2回目の結婚を機に将来を見据えて家の購入を検討しているという小松さん。今までの引っ越し経歴や、家購入に思い至ったきっかけ、どのような観点で家探しをしているのかをお伺いしました。

 

 

勢いで家を飛び出して、

初めての一人暮らしがスタート

 

 

 

――まずは小松さんの今までの引っ越し経歴と、それにまつわるエピソードを教えてください。

 

初めて一人暮らしを経験したのが、大学を卒業して看護師1年目に住んだ寮でした。一人暮らしといっても家具が備え付けだったので、私がやったことと言えばトランク2個分の荷物を運んだだけ(笑)。同僚も同じ寮に住んでいてすごく楽しかったのですが、最寄駅から遠かったりスーパーが近所になかったりと少し不便なこともあって。そのときに、マンションの立地の重要性を知りました。

その後、一度目の結婚を機に築地の1DKの賃貸マンションに引っ越しました。そのときは夫主導で部屋を決めたので、またスーパーが近くになく不便でしたね(笑)。でも、リバーサイドという立地と日当たりの良さはお気に入りでした。

 

――そして、ご主人の転勤を機に岡山に引っ越すことになったんですよね。

 

私は当時勤めていた病院を辞めてついて行ったのですが、初めての地方暮らしが予想以上に大変で。しかも、私は数年で東京に戻れるものだと思っていたら、岡山に引っ越した後に「ここに永住することになるかもしれない」と聞かされたんです。私は実家が千葉なので、数年したら東京に戻って、将来は親の介護をして…と考えていたので、それが衝撃的で。そういうこともあり夫婦関係がうまくいなくなり、岡山に来て半年で、ひとりで東京に戻ったんです。

 

――東京での仕事や家は、どのように決めたのでしょうか?

 

今ではとてもできないのですが、当時はケンカした勢いで、バッグひとつで家を飛び出してきちゃったんですよ(笑)。岡山駅で東京行の新幹線のチケットを買いながら、「でも仕事もないし、どうやって生きて行こう…」と少し冷静になって(笑)。その場で仕事探しのアプリをダウンロードしたら、恵比寿で条件の良い看護師の求人が見つかって即面接を申し込みました。と同時に内心、(もしかしたらまた岡山に戻ることになるかもしれないし…)という思いもあって。「どうせだったら最後の東京暮らし、良いところに住みたい!」と思い、ずっと憧れだった中目黒の物件を探して、内見の申し込みをしました。東京に着くまでの3時間半で、東京での暮らしの全てを決めちゃったんですよね(笑)。

 

――こうして初めて本格的な一人暮らしが始まったんですね。中目黒のお部屋を決める際は、どのようなことを重視したのでしょうか?

 

家賃は抑えつつ、今までの経験を踏まえて立地とセキュリティはしっかりチェックしていました。反対に、築年数などは全然気にしなかったですね。今なら、宅配ボックスの有無やゴミ置き場に24時間ゴミを出せるのか…など細かい部分まで気にするのですが、当時は初めての本格的な一人暮らしだったので、そこまでチェックする余裕もなくて。とにかく家賃と立地とセキュリティ面を重視していました。

 

――初めて自分で決めた部屋に住んでみていかがでしたか?

 

辛い一人暮らしになるかもしれない…と少し不安に思っていたのですが、いざ暮らしてみたら中目黒での生活がすごく楽しくて。やっぱり岡山に戻るのは難しいなと思い、夫と話し合って離婚を決めました。

 

 

――その後、今のご主人と再婚されて引っ越しをされたんですね。

 

今の夫とは昔から知り合いだったのですが、付き合ってすぐに結婚の話が出て、再婚することになったんです。

彼の実家も中目黒だったので、中目黒でふたりで住める1DKの部屋を借りました。でも、新しい部屋を借りてすぐ、急遽夫のアメリカ留学が決まったんです。出発は半年後。留学中は収入がないので半年分の家賃だけでも貯金したほうがいいと、彼の中目黒の実家に居候させていただくことになりました。

申し訳ないことにふたりで住んでいた部屋は借りてすぐ出ていくことになってしまったのですが、違約金と、居候することで貯められるお金を比べたら居候したほうがよいという結論になりました。

 

 

――アメリカでの生活はいかがでしたか?

 

アメリカには一年間住んだのですが、借りていた家は築200年という、日本ではまず考えられない部屋でした。内装はキレイだったのですが、マンションの設備は日本とかなり違いましたね。たとえばエレベーターは日本だとすごくお上品にゆっくり上っていきますが、そのマンションはものすごく速くて(笑)。7階の部屋だったのですが、あっという間に着いてしまい毎回不思議な気持ちでしたね(笑)。

 

 

一生住む家ではなく、

今のライフスタイルに合った家を

 

 

――日本に戻ってきてからは、今はどんな部屋に住んでいるのでしょうか?

 

一年間のアメリカ生活が終わり日本に帰ってきた後は、中央区にある夫の職場の近くに部屋を借りて約2年半住んでいます。家賃は14万くらい、駅徒歩約10分の1DKです。築14年ですがそこまで古さは感じませんし、オートロックや宅配ボックス、24時間使えるゴミ置き場など、家賃の割に設備が整っているところがお気に入りです。あとは、夫が部屋のなかに棚を置くのがあまり好きじゃないので、大きな壁面収納があるのが嬉しいポイントですね。

 

――素敵な部屋にお住まいですが、家を購入しようと思ったきっかけは?

 

収納がたくさんあるとは言いつつ、2年半住んでいると物が増えてしまって手狭になってきましたし、賃貸マンションに家賃を支払うのがもったいないと思うようになったんです。それに、将来的には子どもが欲しいし犬を飼いたいと思っているので、そうなるとやっぱり家を買ったほうがいいな、という話になって。あとは、私の弟が新築マンションを買ったのですが、そこに遊びに行くうちに自分たちもいつか…と考えるようになりました。

 

――家探しに関しては、ご主人とあやさんどちらが主導で動いているのでしょうか?

 

断然私ですね。夫は休みが少なくて土日も働いているので、なかなか一緒にモデルルームを見に行くことができなくて。なので、平日の空いているときに私がひとりで見に行くことが多いです。

 

――家探しではどのような点を重視していますか?

 

一番重視しているのは夫の職場から近いこと。今の部屋が夫の職場から徒歩5分なので、同じくらいの場所で探しています。家と職場の間に信号が3つ以上あったら住めない、なんて言っていますね(笑)。理想の間取りは2LDK。ちょっと狭いかもしれませんが将来的に買い替えることも視野に入れているので、まずは今のライフスタイルに合った家を探すことを重視しています。

 

 

――そういう観点で家探しをできるのはすごいですね。ついつい、家を買うと「終の棲家」にしなければ、と思ってしまう人も多い気がします。

 

私の周りに、家を購入したあと貸し出している人が何人かいるんです。そういう人たちを見ていると、家を買ったとしても一生そこに住まなければいけないわけじゃないんだな、と気づくことができたんです。それに、本当に自分が気に入る完璧な物件ってなかなか出てこないと思うので、それを探し回るより、とりあえず今のライフスタイルに合った家を探したほうがいいのかな、と思っています。

 

――では、あやさんとご主人の現在のライフスタイルを教えてください。

 

私は今の仕事が不定期で週の半分は家に籠って仕事をしています。なので、日当たりや居心地の良さを重視したいですね。

反対に夫は仕事が忙しくてほとんど家にいないんです。朝は6時に起きてジムに通って、夜は残業もあるので21時頃に帰宅する生活です。

 

――ライフスタイルが異なるおふたりですが、家探しをするうえで意見は一致しているのでしょうか?

 

そうですね。基本的には一致しているのでその点は助かっています。昔は、私の中にタワーマンションに対する憧れがあったんですよ。ただ夫がタワーマンション反対派だったので、修繕費用など住み始めた後に掛かるお金についてなど、とくとくと説明されて(笑)。今では私も低層マンションがいいなと思うようになりました。お互いに意見のすり合わせができるのは、良いことなのかもしれません。

 

――現在の家探しの状況はいかがですか?

 

それがこの前、モデルルーム見学でいいなと思う家を見つけたんですよ!そこで夫も連れて二度目の見学に行ったのですが、営業担当の方に押し売りのようなことをされてしまって、それが夫的にNGだったみたいで…(笑)。

 

――最後に、家の購入にまつわることで知りたいことがあれば教えてください。

 

今の時期は価格が高いと聞くので、買う時期はいつがいいのか気になります。でも、高い時期だからと言って賃貸マンションに家賃を払い続けているのもどうなんだろう、と思っていて。

あとは、マンションを買った人の体験談などで「これだ!と思った家に出会ったので買いました」という意見を聞くのですが、本当にそんなことあるのかな?と思ってしまうんです。私としては、100%の家なんてないから今このタイミングを逃さないことのほうが大切なんじゃないかな、と思ってしまって。そこは、いろいろな人の意見を聞いてみたいですね。これから、この連載を通して、家の購入についてもっと知識を身に着けたいです。

 

 

小松あや

インスタグラム @i_am_ayakomatsu

オフィシャルブログ「私に鞭打つ再婚ライフ」

https://ameblo.jp/komatsuaya9021/