SUMAU STYLE of JOURNEY

2016.10.28

“トップ・オブ・ヨーロッパ”
スイス・ユングフラウ地方を行く【Vol.1】

雄大なアルプスの山々と緑溢れる牧歌的風景、ハイキングや登山鉄道を利用しての山岳観光など、大自然を旅する魅力がいっぱいに詰まった国・スイス。そんな中から今回は、ヨーロッパアルプス唯一の世界自然遺産「スイスアルプス ユングフラウ アレッチ」を擁するユングフラウ地方を取材。 人気の登山鉄道やアルプスの絶景ハンティングから最新のフィールドアクティビティまで、リアルレポートします!

 

車窓から眺める美しい景色の

連続が時を忘れさせる

 

成田からスイス空の玄関口・チューリッヒ空港まではスイス インターナショナル

エアラインズの直行便で約12時間。さらにユングフラウ地方の起点となる村、

インターラーケンまではスイス国鉄に乗車、ベルン経由で約2時間半の道のりです。

 

正直、時間だけ聞くと結構な長旅ですが、不思議なくらいその長さを感じさせないのが、

この国のすごいところ。チューリッヒから1時間ほど経ったところで、

車窓の先に流れる景色は中世の街並みからのどかな山岳風景へ。

 

シャレースタイルと呼ばれる三角屋根の木造家屋が山の斜面に沿って段々と並ぶ景色や

放牧された牛がのんびり草を食むシーンなど、目の前に次々表れる風景は

まさに「アルプスの少女ハイジ」の世界そのもの。

心癒される風景の連続に、早くも心つかまれてしまったようです。

 

その後、ほどなくして列車は、スイス中部の町、インターラーケンへ到着。

ユングフラウ観光では、このインターラーケンを起点とするのが一般的ですが、

今回は少し足を伸ばして、近年、山岳リゾートとして大人気のグリンデルワルトに宿泊。

インターラーケン・オスト駅から列車を乗り換え、さらに約30分、着いたのは、

名峰アイガー北壁の麓に位置するとてもかわいらしい村でした。

 

グリンデルワルト周辺の車窓風景。まるで絵画のよう。

グリンデルワルト周辺の車窓風景。まるで絵画のよう。

 

このグリンデルワルト、日本人の人気も高く、なんと年間100万人もの観光客が訪れているのだとか。

村自体はこじんまりとした印象ですが、登山用品のレンタルショップやお土産物屋さん、スーパー、

レストランなどの施設はもちろん、交通機関も整備されているので、アルプスの自然を間近に感じながらの観光拠点にはぴったり。人気があるのも納得です。

 

多くの登山客で賑わうグリンデルワルト駅

多くの登山客で賑わうグリンデルワルト駅

 

雄大なアルプスに抱かれたグリンデルワルト

雄大なアルプスに抱かれたグリンデルワルト

 

成田を11時に出発して、グリンデルワルトのホテルにチェックインしたのが、

現地の18時過ぎ。時差が7時間なので、日本時間では既に深夜2時という、

長い一日はここで終了です。

 

とはいえ、次から次へと目の前に広がる美しい景色に疲れを感じるヒマもない、

というのが正直な感想。

ホテルのテラスから見たアイガーの絶景に、明日からの期待が膨らむ一日目の夜でした。