HAPPY GARDEN DIARY

2017.05.17

5月がベストシーズン!
花の女王、バラを満喫

今月のHAPPY GARDEN DIARYは、大人気のバラをフィーチャー。来年に向けた植え付けと、ミニバラを主役にした寄せ植えを紹介します。

 

 

来年に向け、

バラを鉢植えで育てる

 

5月はバラの植え付けのベストシーズン。花を楽しめる時間は少ないですが、翌年に向け、夏前にしっかり枝葉を茂らせておくと、強い苗に育ちます。

 

今回植え付けたのは「ピエール・ドゥ・ロンサール」という種類。

ツルバラの一種で、本来、アーチが作れるほど大きく育つのですが、

鉢でコンパクトに育てることもできます。

丈夫で病気になりにくいので、初心者にもおすすめです。

 

バラの植え付けは、一般的な植物のそれと違って注意すべき点がいくつかあります。

用意する土は、生育に適した肥料をバランスよく配合した専用土が安心。

また、バラは根が深く張るので、鉢も底に細かいスリットがたくさん開いた専用鉢を利用するとよいでしょう。同じ理由で浅い鉢ではなく、深めのタイプを選ぶこともポイントになります。

 

 

(左)バラの植え付けには、専用の土と鉢を利用するのがいい。 (右)鉢底には細かいスリットがたくさん入っている。

(左)バラの植え付けには、専用の土と鉢を利用するのがいい。

(右)鉢底には細かいスリットがたくさん入っている。

 

 

このようにスリットが多く開いた鉢の場合、鉢底石は使用しなくてOK。

そのまま土を半分ほど入れ、ポットから支柱とともに苗を抜き出し、植えていきます。

ポットからはずす際は、根鉢をくずさず、そのまま植え替えを。

トゲに気をつけるとともに、この時期の苗はまだ幼く弱いため、丁寧に扱うことが大切です。

枝もまだ細く、強風にあおられると折れてしまう可能性もあります。

必ず支柱と一緒に植え替えするようにしてください。

 

 

根鉢はくずさず、やさしく植え替え。表面の土には、 雑草の種などがついている場合があるので、軽くやさしくほぐす。

根鉢はくずさず、やさしく植え替え。表面の土には、

雑草の種などがついている場合があるので、軽くやさしくほぐす。

 

 

支柱ごと苗を移したら、ウォータースペース(水しろ)分を残して土を入れますが、

同時に、土を入れすぎないことも大切です。

 

最後に鉢ごとトントンと上下させ、土の隙き間を埋めるように落ち着かせれば完成。

水をたっぷりやり、なるだけ日照条件のよい場所で育てると、

株が強く元気に育ちます。

 

そして今咲いている花は、満開の手前、早めに摘み、

花瓶などに生けて楽しみましょう。

植えたばかりの新しい株は、成長のためにかなりの力を消耗するため、

今咲く花のためではなく、株の成長のために栄養を使いたいのです。

この時期は株を育てることをいちばんに考えること。

すべては来年、美しい2代目ピエールとの出合いを楽しむために!

 

 

寄せ植えで楽しむなら

ミニバラがぴったり

 

05

 

 

次にご紹介するのは、赤いミニバラの寄せ植え。

ミニバラは、バラの中でも扱いが比較的簡単で、かつ華やかさもあるので、

この時期の寄せ植えにうってつけです。

 

バラを寄せ植えするときは、生育環境の似た植物を選ぶことがポイントとなります。

バラは、半日は日が当たる日なたを好みますが、真夏の直射日光、特に西日が苦手。

水が好きで乾き過ぎる環境はあまり好きではないので、乾燥が好きな多肉植物とは、

相性がよくありません。

 

そこで選んだのが、似た環境で生育するインパチェンス。

ミニバラは、6月くらいに花が終わってしまいますが(秋に返り咲きする場合も)

インパチェンスは夏中咲いてくれるので、バラが終わった後も楽しめます。

 

ちなみに、同じくミニバラに合わせる花は、ロベリアやサフィニア、

わすれな草(ただし、そろそろ終わり)もおすすめです。

 

ほかには、ミニバラと同じ生育環境で育つヒューケラ、

さらに、寄せ植えのアクセントになる長い葉のノシランと、

手前に垂らすように植えたいアイビーをプラスしました。

 

 

(左)左からミニバラ、インパチェンス(右)左から、ノシラン、ヒューケラ、アイビー

(左)左からミニバラ、インパチェンス(右)左から、ノシラン、ヒューケラ、アイビー

 

 

ちなみにミニバラは、大株のバラより手軽に咲かせることができるので、

前述のような専用鉢や土をわざわざ用意する必要はありません。

 

一般の寄せ植え同様、好きな鉢を用意し、穴をふさぐネットをおいて、鉢底石を敷き、

培養土を使って植えていけばOKです。

 

植え方はメインにしたいミニバラから位置を決めた後、インパチェンスと

さわやかなイメージのヒューケラを配置。

インパチェンスは成長速度が早いですが、縦に伸びるのではなく、

横に広がっていくので、その生育スタイルを意識しておくことも大切です。

株分けしたノシランとアイビーは寄せ植えのアクセントに、

お花のアレンジメントを楽しむイメージで植え込みます。

 

水やりは土が乾いたところで根元の部分にたっぷりと。

よく上から勢いよく水やりをしている方もいらっしゃいますが、

そうすると土の跳ね返りが花につき、そこから病気になる場合もあるのでご注意を。

 

また真夏の高温期は、土の温度も上昇しがちなので、

表面にバークチップなどをかぶせ、暑さ対策をしてあげるのもおすすめです。

 

バラの季節、色々な種類のバラを

さまざまなアイデアやスタイルで楽しんでください!

 

 

ガーデニングデザイン:

有川宗子(ありかわ もとこ)

東京都出身。JGS公認ガーデンコーディネーター、ガーデニング歴20年。

株式会社3Films ガーデニング部所属。個人の庭やベランダ、幼稚園の園庭花壇の植栽などを手掛けている。

http://3films.com/garden/

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