せきねきょうこの気まま旅

2017.07.28

[新連載 第1回]
慈しみの国ラオスの古都ルアンパバーン
メコンとともに生きるアジアの原風景

ホテルジャーナリストとして世界中を旅し続けるせきねきょうこさんの新連載企画がスタート。第1回は東南アジアで一番美しい街のひとつとして人気が高まっている、ラオスの古都ルアンパバーンを旅します。ユネスコ世界遺産にも登録された伝統文化に彩られた美しい町は、昔ながらの静かな日常が継がれ、厚い信仰心と慈しみ溢れる人々が暮らしています。

 

ラオスの首都ビエンチャンからメコン川の400km上流にあるルアンパバーン。メコン川の夕焼けが美しい。

 

古都ルアンパバーンの風物詩は

伝統的な托鉢風景

 

近年、米国の有名旅行雑誌で、3年連続〝行きたい国〟のN0.1に選ばれたラオス人民民主共和国(通称ラオス)。そして1995年には、早々とユネスコ世界遺産に登録された古都ルアンパバーンは、以来、フランス人が観光に火をつけ、今や静かなるアジアの最後の楽園として観光ブームに沸いているのです。

 

この小さな町に、私は2016年末、そして2017年の春にと2度も続けて旅をしました。以前の渡航も含めると、4度も行っていることに……。「ルアンパバーンには、いったい何があるの…?」「危なくないの?」と、何人もの人から同様に聞かれますが、〝人が魅力〟という賛辞を多くの観光客が残していくのです。

 

朝市で賑わうルアンパバーンの朝。

 

東南アジアらしい豊かな食材が並ぶマーケット。

 

マーケットのデリ。さまざまな料理は激ウマ&激安。

 

ラオスを評して〝慈しみの国〟と表現されます。町には昔ながらの静かな日常が継がれ、厚い信仰心と、慈しみ溢れる人々が暮らしています。特に古都ルアンパバーンの風物詩である〝托鉢〟は、毎朝、日も明けやらぬ早朝に行われます。伝統的なこの托鉢風景は、ルアンパバーンの見どころの一つなのです。

 

また、托鉢は昔から〝徳を積〟と信じられ、観光客も滞在するホテルが参加させてくれます。起床は朝4時半、5時には道路の端に座り、僧侶たちを待ちます。初めて托鉢に参加した時の清々しい気持ちは、今も忘れられません。今では多くの観光客が、暗いうちからカメラを片手に写真を撮ろうと道路にあふれています。

 

町の人気レストラン。どこかフランス的な雰囲気。

 

ワット・マイ本堂。ルアンパバーンの中で最も大きく、華やかな雰囲気の寺院。

 

ルアンパバーンの風物詩である早朝の托鉢。

 

フランスとラオス伝統が融合した

コロニアル調の風情が薫る瀟洒なホテル

 

町を歩けば、美しく荘厳な寺が60以上も昔のままに残り、メインストリートにはカフェやレストラン、洒落たブティック、クラフトショップなどが軒を並べ、どこも観光客で賑わっています。

 

19世紀から20世紀のフレンチコロニアルの建物は、いずれもラオス伝統建築と融合し、他に類を見ない不思議な魅力を醸し出しています。さらにカフェで食べるフランスパンやクロワッサンの美味しいこと……!カフェの多さもフランス植民地時代の名残なのです。

 

そんなルアンパバーンですから、ホテルもフランスとラオス伝統が融合されたコロニアル調のホテルが揃っています。

 

最高級リゾート「アマンタカ」のメインプール。

 

ラグジュアリーな「アマンタカ」のダイニング。

 

中でも最高級リゾートと謳われる「AMANTAKA」(アマンタカ)は、世界中にある人気リゾート「AMAN」(アマン)の1軒。「平和なる仏陀の教え」という意味の名を持ち、植民地スタイルの風情が香る瀟洒なホテルです。

 

プライベートな邸宅に住まうように滞在するリゾートとして、2007年7月創業以来、世界のセレブリティを魅了し続けているのです。宿泊棟のヴィラは全15棟。プール付きの贅沢なヴィラや、敷地中央の美しいプールなど、リゾート全体が平和な空気に包まれています。

 

今なお、昔ながらの伝統文化に彩られた美しい町ルアンパバーン。でも、すでに世界中からの観光客は増える一方、その人気は急上昇中です。そうなると開発もゆっくりですが進み、保護されている遺産登録の旧市街以外は変わりつつあります。今ならまだ間に合う……平和で静かで素朴な町へ、心癒される旅を!!

 

(文・写真/せきねきょうこ)

 

ヴィラのベッドルーム。モダンな部屋はシンプルで快適。

 

ある日のランチ。ラオスの郷土料理に舌鼓。

 

せきねきょうこ/ホテルジャーナリスト

スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て1994年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのアドバイザー、コンサルタントも。著書多数、2018年春の新刊出版準備中。

http://www.kyokosekine.com

 

ラオス人民民主共和国:http://www.lao.jp/about_laos.html

Amantka(アマンタカ):https://www.aman.com/