ライフスタイリスト

2016.07.08

パーソナルトレーナーの

プロ軍団を目指して

 

――そこで満を持して「Shibuya Fitness Sharez」をオープンするわけですね。

 

ここは、誰か特定のトレーナーのジムというわけではなく、あくまで個人のパーソナルトレーナー達が共有する「場」です。トレーナーもお客様もさまざまなものをシェアする場所だから「シェアズ」。トレーナー一人ひとりをブランディング&プロモーションして、「このトレーナーのトレーニングを受けたい」という指名客を増やしていくのが目標です。ですから、システムもシンプルかつ明朗。月会費も入会金もなく、一回ごとのトレーニング料をいただくだけ。ですから、ジムの看板も広告も一切出していません。各トレーナーが自立し、自分のサービスをアピールしそれに満足していただくことでお客さまも気持ちよくトレーニングが続けられる……。

 

――トレーナーやトレーニングが魅力的ならば、顧客はついてくる、というわけですね。

 

その証明にはなっていると思います。私は社会的価値の高いトレーナーがもっと増えることを望んでいます。場所やシステムに依存せず、「この人のトレーニングを受けたい」と思われるようなトレーナーをどんどん育て、増やしていきたい。私のお客さんにも県をまたいで遠方から毎週通ってくれている方がいらっしゃいますが、そうしたファンを増やしていくことが大事。そのためには指導力はもとより、コミュニケーションスキル、ビジネススキル、ヒューマンスキルなど、さまざまな要素を伸ばしていく必要があります。そうすることで、結果的にトレーナーの社会的価値が高まっていくと思うんです。

 

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――たとえば、岡崎さんのトレーニングはココがすごい、っていうポイントは?

 

私の場合は男性限定にしており、その方のライフスタイルや性格を十分に考慮してプログラムを立てている、ということと、関係の深さ、でしょうか。私のお客様の場合、トレーニングを週に1、2回のスパンで継続する方が多いので、必然的に仕事関係の方や家族の次くらいに顔を合わせる機会が多くなるわけです。そうすると、単に運動を教えるだけの関係性では物足りないのかな、と。トレーニングをきっかけにプライベートも含め、付き合えるような関係になると、その方のライフスタイルや価値観も理解できるようになり、トレーニングもよりその方の生活にあったプランが立てられるようになって、効果も上がりやすい。そういった存在というか、パートナーになれればいいなと思っています。同じ目線で長期的に付き合える、という意味で男性のバリバリ仕事をされている方、経営者の方のトレーニングを担当することが多いですね。

 

トレーニング風景。厳しいなかにも、時には和やかな雰囲気も作り出す達人

トレーニング風景。厳しいなかにも、時には和やかな雰囲気も作り出す達人

 

  岡崎さんのトレーニングを受けると、こんな身体に生まれ変われる!

岡崎さんのトレーニングを受けると、こんな身体に生まれ変われる!

 

――「Shibuya Fitness Sharez」のパーソナルトレーニングを受けるにはどうすればいいのでしょう?

 

我々はそれぞれ特徴を持ったトレーナーチームを構成しています。男性がメインのトレーナー、女性がメインのトレーナー、理論的な指導が持ち味のトレーナーといったなかから、お客様のニーズに合ったトレーナーをご紹介させていただきます。また、そうした意味では今回から始まる動画コンテンツで、まずはトレーニングの楽しさを知ってもらうとうれしいですね。

 

――岡崎さんのフィットネス哲学を教えてください。

 

私自身は小さい頃から競技スポーツをやってきて、さらに社会人になってからは、フィットネスという大きな括りのなかで、さまざまな仕事を体験してきました。枠にとらわれず、フィットネスというキーワードの中であらゆるチャレンジを繰り返し、仕事の幅も増え、フィットネスの可能性、世界が広がった。それは、皆さんにとっても同じことなのではないかと。社会に出ると、あえて努力することって仕事以外にあまりないと思うんですよ。それを、わざわざ時間を作って少しキツイトレーニングを行い、身体が変わっていく過程においては、ベンチプレスを何キロ上げられたとか、何キロ痩せられた、とか、小さな挑戦と成功がたくさんあるわけです。その繰り返しで得られる達成感、変わっていく楽しさに気づくようになると、仕事や私生活において、プラス面を感じることが多くなる。そしてそれをきっかけに、「もっとこんなことができるかも」「これをやってみようかな」など、自分の可能性へのチャレンジする意欲が刺激され、より人生を楽しんでもらう足がかりになるならば、うれしいんです。フィットネスを通じてそんな自分の可能性にチャレンジしていく人が増えることが一人ひとりの、そしてやがては、社会のHappyにつながることを信じています。

 

――ちなみに岡崎さんの普段の生活についても少しお聞かせください。

 

自宅からジムまでは、基本的に自転車移動ですね。自分自身のトレーニングも日々欠かさないようにしていますが、忙しいこともあり、10〜30分ほどのコンパクトなトレーニングです。食事も自炊できればいいんですが、そうもいかず……。ただコンビニの食事やお弁当で簡易的に済ませるのではなく、できるだけ作る人が見えるレストランや飲食店で、安心できるものを選んで食べたり、店の雰囲気や食事中の会話を楽しむようにしています。あとは睡眠も大事なので、身体に負担の少ないマットレスを利用するということかな。長い休みがとれたら、旅にも出たいんですが、今はランチやディナーなどでおいしいものを食べにいく、雰囲気の良い場所に行くことが、リフレッシュになっていますね。学生時代からアジアによく行っていて、なかでもセパタクローのルーツであるタイは好きな国のひとつです。プーケットなどのリゾート地も好きですし、忙しいなかでもそうした緩急のある生活は意識したいと思いますね。

 

短時間に限られるとはいえ、日々のトレーニングは欠かさない

短時間に限られるとはいえ、日々のトレーニングは欠かさない

 

――今回からスタートする動画連載についても、ひと言お願いいたします。

 

「BODY DESIGN」では、短時間でできるホームエクササイズを紹介していく予定です。これを見て実践することで、自分の身体に興味を持つきっかけにしていただければ、と。ハードなプログラムは一切ないので、体力に自信がない、とか、トレーニングは初めて、という方でも気軽に真似することから始めてください!

 

――さらにご自身の今後の展開は?

 

自分でトレーニング指導することはもちろん大好きですし、楽しいんですが、最近はチームのトレーナーが楽しそうにトレーニング指導し、お客様がキツイけど笑顔で「また来週お願いします」といって帰っていかれるのが本当に気持ちよくて。そこで、社会的価値の高いトレーナーの育成、活躍できる環境の提供を目指していきたいなと。そのためにはまず自立したトレーナーや、ファンを増やすことが重要。僕らは基本的に個人活動をベースにしていますが、バックに協力体制があるので、お互いの足りない部分を補いつつ、より高みを目指して頑張っていきたいと思います。お客様の目標に合わせ、ライフスタイルを加味したうえで、適切なアドバイスとトレーニングをサポートする、プロのパーソナルトレーナーをひとりでも多く育てていきたいですね。

 

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Shibuya Fitness Sharez

https://www.facebook.com/shibuyafitnesssharez/

 

(取材・原口りう子 写真・竹崎恵子)