SUMAUレストランクルーズ

2016.11.23

あの人気店がてがけた
美味しくて楽しい新店がオープン
【御徒町】

2016年は中華の新店がたくさん登場しました。11月にオープンしたばかりのここも早くも噂のニューアドレス。宴会の多いこの時期、カジュアルな雰囲気とワインと中華の旬な組み合わせはワイワイやるのにぴったりです。

 

VOL.56 羊香味坊@御徒町

 

羊! 羊! 羊! 

今度の味坊は6つの薬味でラムを食べる

 

人を惹きつけて止まない店というのは、ひと目見た時の風貌で決まるものかもしれません。この店の赤い看板や大きな窓越しに見える楽しそうに飲むお客さん、ズラリと並んだお品書き、

活気のあるカウンター。どこをとっても前を通る人達が思わず覗いてしまう吸引力が備わっています。

 

店名からも分かるように、ここは神田にある中国東北菜とナチュラルワインの人気店

「味坊」から新しく登場した姉妹店。雰囲気は神田のお店に似ていますが、料理のテ

ーマを少し変えて、新しい試みにチャレンジしています。

 

味坊のオーナー梁さんは中国東北部の出身。その郷土の料理で人気となったのが神田

の「味坊」ですが、「羊香味坊」では名物の羊串を、焼鳥のように様々な部位を食べ比

べたり、「小籠包」や「焼売」などの点心が充実していたり、と神田とは違う世界を見せてくれます。

 

 

02-03

 

 

まずユニークなのは6種類の薬味。香菜、山椒醤油、落花生と唐辛子の粉醤、きのこの醤など、

発酵調味料を含む6種類の薬味を、お好みで串に合わせて楽しめます。

 

看板メニューのラムの水餃子はもちろんですが、神田店にないそば粉を使った蒸し餃子や焼売、そして極めつけは小籠包もすべてラム肉。中国本土でも小籠包にラム肉を使うことはないそうなので、まさに羊料理が有名な味坊らしい一品です。

 

ナチュラルワインは、神田と同じくワイングラスではなくコップで。この選択も陽気な中華食堂らしいエッセンス。しかもワインはボトル2500円が中心で、セルフで冷蔵庫から選んでよし! といラフなノリも大歓迎です。

 

ワインは時代にあった旬のセレクト。つまみは本場の味を洗練した味わいにアレンジ。さらに気取らない雰囲気だから、お客さんが笑顔でワイワイ食べて飲んで、ホットなムードがいつも漂っています。

年末に、友人たちとおしゃべりの弾む宴会をするには、こんなハッピーなレストランへどうぞ。

 

 

ラム肉小籠包 700円(3個) スパイスが香る小籠包はとても印象的。熱々 のスープに気を付けて。

ラム肉小籠包 700円(3個)
スパイスが香る小籠包はとても印象的。熱々
のスープに気を付けて。

 

 

ラム串五本セット 1,000円 ラムのショルダー、ラムショルダーとエリン ギ、ラムレバの網脂包み、ラムネック、ラム ランプ・長芋の5本がセットに。

ラム串五本セット 1,000円
ラムのショルダー、ラムショルダーとエリン
ギ、ラムレバの網脂包み、ラムネック、ラム
ランプ・長芋の5本がセットに。

 

 

老虎菜 700円 香菜とキュウリ、青唐辛子、ナッツのサラダ。 爽やかな辛さと香菜の組み合わせがたまらない。

老虎菜 700円
香菜とキュウリ、青唐辛子、ナッツのサラダ。
爽やかな辛さと香菜の組み合わせがたまらない。

 

 

薬味は6種類。香菜、山椒醤油、落花生と唐辛子 の粉醤、きのこの醤、焼き唐辛子粉醤、発酵唐辛 子の醤など、個性的な薬味が料理を引き立てる。

薬味は6種類。香菜、山椒醤油、落花生と唐辛子
の粉醤、きのこの醤、焼き唐辛子粉醤、発酵唐辛
子の醤など、個性的な薬味が料理を引き立てる。

 

 

オープンキッチンの湯気が上がる蒸し器や料理 人が鍋をふるう姿は眺めるだけでも美味しそう。

オープンキッチンの湯気が上がる蒸し器や料理
人が鍋をふるう姿は眺めるだけでも美味しそう。

 

 

大テーブルでワイワイ盛り

大テーブルでワイワイ盛りあがりたい

 

 

10

 

羊香味坊

ヤンシャンアジボウ

 

住所:東京都台東区上野3-12-6

電話:03-6803-0168

営業時間:13:00~24:00(LO23:00)、日曜・祝日13:00~23:00(LO22:00)

定休日:無休

席数:76席

メニュー:じゃがいもの冷菜500円、ラム肉焼売(3個)600円、羊香水餃(ラム肉とパクチーの水餃子・5個)500円、魚羊麺900円、ラムフレンチチョップ(2本)1,200円、ラムランプ(一皿)1,000円、グラスワイン500円、ボトルワイン2,500円~

 

(取材&文・岡本ジュン 写真・加藤タケ美)

 

PROFILE  岡本ジュン

“おいしい料理とお酒には逆らわない”がモットーの食いしん坊ライター&編集者。出版社勤務を経てフリーに。「食べること」をテーマに、レストラン、レシピ、旅行などのジャンルで15年以上に渡って執筆。長年の修業(?)が役に立ち、胃袋と肝臓には自信あり。http://www.7q7.jp/

 

※掲載価格は税別価格です(2016年11月現在)

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