SUMAU'S SCENE

2016.07.11

六本木に期間限定でOPEN
日本初上陸、スヌーピーミュージアム

東京・六本木に、期間限定でOPENしたスヌーピーミュージアム。作者チャールズ M. シュルツ氏直筆の原画コレクションや企画展で、貴重なスヌーピーグッズの品々が見られることはもちろん、カフェやミュージアムショップも併設していて、スヌーピーファンにはたまらない場所となっています。

 

六本木の閑静な通りに建つミュージアム。時代ごとに変遷した姿のスヌーピーたちがお出迎え。

六本木の閑静な通りに建つミュージアム。時代ごとに変遷した姿のスヌーピーたちがお出迎え。

 

最大の見どころは

ピーナッツの原画60点

 

六本木とは思えぬ閑静な通りに面する門を曲がると、爽やかなグリーンとごきげんなスヌーピーたちがお出迎え。

 

入り口までの坂道を登りながら、心が躍ります。

 

左壁面はアート作品「3Dピーナッツ」。本家カリフォルニアのシュルツ美術館の建設やアート作品を手がけたアーティスト大谷芳照氏によるもの。

左壁面はアート作品「3Dピーナッツ」。本家カリフォルニアのシュルツ美術館の建設やアート作品を手がけたアーティスト大谷芳照氏によるもの。

 

1951~1975年に描かれたコミックを立体的に展示。シュルツ美術館の広間に飾られたコミックからなるアート作品に呼応しています。

1951~1975年に描かれたコミックを立体的に展示。シュルツ美術館の広間に飾られたコミックからなるアート作品に呼応しています。

 

最初の部屋に飾られているのは、新聞で連載されていた4コマ漫画「ピーナッツ」で作った3Dアートとチャールズ M. シュルツ氏の想い出の写真群。

 

スヌーピーのモデルとなった愛犬や、ご家族との写真が並びます。

 

作者のチャールズ M. シュルツ氏が絵を描いている様子の写真や映像はあまり残っておらず、こちらで流れている映像は大変貴重なのだそう。

 

シュルツ氏の奥様、ジーンさんが選んだ貴重なピーナッツの原画。

シュルツ氏の奥様、ジーンさんが選んだ貴重なピーナッツの原画。

 

(左)原画ならではの直筆のタッチをじっくりと堪能できます。(右)展示ケースはスヌーピーの小屋の形。

(左)原画ならではの直筆のタッチをじっくりと堪能できます。(右)展示ケースはスヌーピーの小屋の形。

 

シュルツ氏の奥様、ジーン・シュルツさんが「愛する」世界初公開を含む、ピーナッツの原画60点は最大の見どころ。

 

原画の絵があまりにも綺麗で、手描きであることが実感できないほどでした。

 

たまに修正液の後が残っていたり、スクリーントーンが貼ってあったりして、ようやく実感ができました。

 

シュルツ氏の特徴であり、ほかの方が真似できなかったといわれる、少しいびつで優しさが滲み出るようなやわらかい線。

 

1960年代後半にアメリカで発売されたポケット人形たち。

1960年代後半にアメリカで発売されたポケット人形たち。

 

年季の入ったヴィンテージグッズに目を奪われます。

年季の入ったヴィンテージグッズに目を奪われます。

 

貴重なヴィンデージグッズも並びます。

 

人形・オルゴール・クッションなど、50年以上の年季を感じる品々たち。

 

企画展「愛しのピーナッツ」では、日米の著名人が思い入れのあるピーナッツグッズを、映像や展示で紹介しています。

企画展「愛しのピーナッツ」では、日米の著名人が思い入れのあるピーナッツグッズを、映像や展示で紹介しています。

 

(左)吉本ばななさんの思いがこもったコミック。(右)ピーナッツの翻訳を手がける谷川俊太郎氏による詩も朗読。

(左)吉本ばななさんの思いがこもったコミック。(右)ピーナッツの翻訳を手がける谷川俊太郎氏による詩も朗読。

 

展示室の奥には、スヌーピーの抱き心地を体験できる白いモコモコの柱も。思わずハグしたくなります。

展示室の奥には、スヌーピーの抱き心地を体験できる白いモコモコの柱も。思わずハグしたくなります。

 

オープン記念展として

「愛しのピーナッツ。」を開催中

 

半年ごとにすべての作品を入れ替える企画展。

 

現在展示中の企画展は、「愛しのピーナッツ。」と題して、日米の文化人の方々が想い出の品をお披露目。

 

吉本ばななさんの思い出のコミックや、ピーナッツの翻訳も手がけている谷川俊太郎氏の詩が特別展示されています。

 

そのほか、前田敦子さんや映画監督など、ピーナッツが世界中の方々に愛されていることがあらためて感じられる展示です。

 

 

(左)直筆のバレンタインメッセージが記された着彩された原画。(右)亡くなる間際に渡されたプレゼントは包装紙のまま。

(左)直筆のバレンタインメッセージが記された着彩された原画。(右)亡くなる間際に渡されたプレゼントは包装紙のまま。

 

(左)シュルツ氏が捨ててしまったイラスト。くしゃくしゃのシワが残っています。(右)貴重なデッサン。

(左)シュルツ氏が捨ててしまったイラスト。くしゃくしゃのシワが残っています。(右)貴重なデッサン。

 

シュルツ氏の人柄もわかる展示物もあります。

 

とても愛妻家で、プレゼントや手紙をたくさん渡されていました。手書きのバレンタインメッセージが添えられた原画は色が付けられています。

 

亡くなる間際に手渡されたバレンタインプレゼントは、未だ開けずに大切にされていて包装紙に包まれたままです。

 

シュルツ氏がゴミ箱に捨てたメモ書きは、お手伝いさんが拾い、くしゃくしゃのシワが残っています。

 

ピーナッツにちなんだメニューが豊富な「Cafe Blanket(カフェブランケット)」。マイフェイバリット ピーナッツ、パンケーキ、ミント&ライムなどがおすすめ。

ピーナッツにちなんだメニューが豊富な「Cafe Blanket(カフェブランケット)」。マイフェイバリット ピーナッツ、パンケーキ、ミント&ライムなどがおすすめ。

 

室内とテラス席あわせて約100席で、六本木とは思えない爽やかな空間。

室内とテラス席あわせて約100席で、六本木とは思えない爽やかな空間。

 

ミュージアムショップ「BROWN’S STORE(ブラウンズストア)」のグッズは、すべてオリジナル。ここにしかないものにも出会えます。(グッズは売り切れの場合があります)

ミュージアムショップ「BROWN’S STORE(ブラウンズストア)」のグッズは、すべてオリジナル。ここにしかないものにも出会えます。(グッズは売り切れの場合があります)

 

併設されたカフェは「Cafe Blanket(カフェブランケット)」。スヌーピーマークのパンケーキ、ピーナッツバターの効いたサンドイッチなど、ワクワクするメニューばかり。晴れた日にはオープンテラスでお食事ができます。

 

ミュージアムショップのグッズはすべてミュージアム限定。お気に入りのピーナッツと一緒にお家に帰りましょう。

 

チケットが予約制であるため、諦めてしまう方も多いようですが、当日券も販売しています。平日の夕方以降は高確率で購入可能だそうなので、ぜひ公式サイトでチェックしてみてください。

 

いまもなお名言集が続々と出版されているピーナッツ。見た目の愛くるしさだけでなく、哲学的な面も持つことが愛されている理由です。

 

1コマずつじっくり読みすすんで、カフェでゆっくり、スヌーピーたちの笑顔に癒される都会の真ん中のステキ空間。

 

(写真・文/川野結李歌)

 

(C) Peanuts Worldwide LLC

 

Profile:川野結李歌

横浜生まれ。大学卒業後(美術史専攻)、2013年よりフリーランスのカメラマンとして活動中。雑誌を中心に、ポートレート、映画、アート、建築など幅広く撮影。趣味は海外旅行、スケッチ、愛犬との昼寝。

 

 

スヌーピーミュージアム

チャールズ M. シュルツ美術館(米カリフォルニア州)、世界初のオフィシャルサテライトとして4月23日に開館。2018年9月までの期間限定で、本家、「シュルツ美術館」が所蔵する貴重なコレクションを半年ごとの企画展で公開。併設のミュージアムショップ「BROWN’S STORE(ブラウンズストア)」ではオリジナルグッズを販売。また西海岸テイストの「Cafe Blanket(カフェブランケット)」もミュージアムの魅力となっている。展示内容、商品は会期により異なる。

住所:東京都六本木5-6-20

電話:03-6328-1960

開館時間:10:00~20:00(入場は19:30まで)

オープン記念展(~2016年9月25日)会期中無休 以降未定

入館料:日時指定前売券(当日券)/一般1800円(2000円)、大学生1200円(1400円)、中学・高校生800円(1000円)、4歳~小学生400円(600円)

www.snoopymuseum.tokyo/

 

 

 

 

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