SUMAU'S SCENE

2016.03.28

話題のカルチャー発信地、奥渋谷
都会の喧騒から逃れてお洒落なひとときを

いま注目の「奥渋谷」(オクシブ)。渋谷駅から徒歩15分ほどの喧騒からかけ離れた、神山町、富ヶ谷を抜けるその通りには、飲食店やセレクトショップ、文化的な発信をする個性的なお店が点在。代々木公園に桜が咲くこの季節は、訪れる楽しみが倍増です。

 

奥渋谷のカルチャーをけん引するブックショップ「SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS」(SPBS)。書籍や雑誌の出版なども行っています。

奥渋谷のカルチャーをけん引するブックショップ「SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS」(SPBS)。書籍や雑誌の出版なども行っています。

 

レンガの遊歩道や北欧テイストの店舗など、渋谷とは思えぬ閑静でお洒落な街並み。

レンガの遊歩道や北欧テイストの店舗など、渋谷とは思えぬ閑静でお洒落な街並み。

 

奥渋谷から代々木公園

代々木上原の美しいモスクまでさんぽ

 

「奥渋谷」(オクシブ)と呼ばれるようになったのは、ここ1年くらいでしょうか。

 

渋谷駅前のスクランブル交差点から、東急本店、Bunkamuraを目指し、そのまま代々木公園駅まで続く道周辺を指します。

 

もともと小さな飲食店が多かった通りですが、現在のカルチャー発信の地としての「奥渋谷」を生み出すけん引役となったのは、本の出版とブックショップの「SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS」(SPBS)。

 

エッジの効いた本のセレクトと出版に加え、ギャラリー併設やワークショップ開催により、文化人が集まる街となりました。

 

徐々に店が増えていき、飲食、雑貨でも一つのテーマに特化したオンリーワンのお店が多いのがこの街の特長。

 

奥渋谷の街並みを抜けると、代々木公園の自然が待ち受けています。

奥渋谷の街並みを抜けると、代々木公園の自然が待ち受けています。

 

代々木公園から代々木上原を抜ける井の頭通りに美しくそびえるモスク、東京ジャーミイ・トルコ文化センター。トルコブルーを基調としたステンドグラスやタイルの美しさに目を奪われます。

代々木公園から代々木上原を抜ける井の頭通りに美しくそびえるモスク、東京ジャーミイ・トルコ文化センター。トルコブルーを基調としたステンドグラスやタイルの美しさに目を奪われます。

 

トルコ・イスラーム芸術を代表する工芸作品がちりばめられ、礼拝空間に施された繊細で優美な装飾は息をのむほどの美しさ。

トルコ・イスラーム芸術を代表する工芸作品がちりばめられ、礼拝空間に施された繊細で優美な装飾は息をのむほどの美しさ。

 

天気がいいので足を延ばして、井の頭通りにひときわ美しく聳える日本最大級のモスク、東京ジャーミイ・トルコ文化センターへ向かいました。

 

1938年に建設された礼拝所は一度取り壊されましたが、2000年に再建されました。立派な佇まいに躊躇してしまいがちですが、誰でも見学は自由。

 

ドーム型の内部はトルコブルーを基調とした装飾で、ステンドグラスやタイル、シャンデリアの繊細なデザインは眩いばかり。

 

生活雑貨のお店「アルチヴァンド」(Archivando)。店舗デザイナーであるオーナーがセレクトした、シンプルで上質なクラシカルテイストの品々は長く愛用できる逸品。

生活雑貨のお店「アルチヴァンド」(Archivando)。店舗デザイナーであるオーナーがセレクトした、シンプルで上質なクラシカルテイストの品々は長く愛用できる逸品。

 

店舗もオーナー自らがデザイン。コンクリートの空間に天然素材のショーケースが並び、商品同様にシンプルで上質な雰囲気です。

店舗もオーナー自らがデザイン。コンクリートの空間に天然素材のショーケースが並び、商品同様にシンプルで上質な雰囲気です。

 

こだわりのセレクトショップや映画館で

「オクシブ」を満喫

 

奥渋谷に戻って、生活雑貨のお店「アルチヴァンド」(Archivando)へ。

 

店舗デザイナーであるオーナーがセレクトした選りすぐりの品々は、食器、洗面道具、衣服など、シンプルで上質なクラシカルテイスト。

 

長く愛用する逸品に出会える場所です。

 

映画配給会社が運営する映画館「渋谷アップリンク」(UPLINK)。ホームシアターのように、リラックスしながら映画を観ることができる贅沢空間。アートやドキュメンタリーなど、ここでしか見られない映画が上映され、オクシブのカルチャー・センター的存在。

映画配給会社が運営する映画館「渋谷アップリンク」(UPLINK)。ホームシアターのように、リラックスしながら映画を観ることができる贅沢空間。アートやドキュメンタリーなど、ここでしか見られない映画が上映され、オクシブのカルチャー・センター的存在。

 

映画館1階に併設されているカフェレストラン「タベラ」(Tabela)。映画鑑賞の前後に食事やお茶ができるスペースです。

 

奥渋谷さんぽの締めは、映画館「渋谷アップリンク」(UPLINK)。

 

映画配給会社が運営する映画館で、コアなファンの心を鷲掴みにする作品群を上映しています。

 

映画館1Fにはカフェレストランが併設されていて、映画ファンでなくても食事を楽しむことができます。もちろんカフェのみでも大丈夫。メニューは、多国籍料理。

 

カフェレストランというだけあって、本格的な味を堪能できます。映画を上映するスクリーンは3つ。

 

椅子はゆったりとしたリクライニングチェア。なんと、フタ付きの飲み物の持ち込みも可能。お気に入りの映画を、自分好みの椅子で、素敵な飲み物と共に鑑賞し、至極贅沢な時間を過ごせること請け合いです。

 

桜が咲くこの季節、代々木公園の桜を眺めてから「奥渋谷」まで、五感が研ぎ澄まされるハイセンスなおさんぽ、オススメです。

 

(写真・文/川野結李歌)

 

Profile:川野結李歌

横浜生まれ。大学卒業後(美術史専攻)、2013年よりフリーランスのカメラマンとして活動中。雑誌を中心に、ポートレート、映画、アート、建築など幅広く撮影。趣味は海外旅行、スケッチ、愛犬との昼寝。

 

 

奥渋谷で訪ねた場所

 

「SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS」(SPBS)

住所:東京都渋谷区神山町17-3 テラス神山1F

営業時間:12:00~24:00(月~土)、12:00~22:00(日)イベントにより変更あり

定休日:不定休

http://www.shibuyabooks.co.jp

 

東京ジャーミイ・トルコ文化センター

住所:東京都渋谷区大山町1-19

電話:03-5790-0760

開館時間:10:00~18:00

http://www.tokyocamii.org

礼拝堂は年中無休で一般に公開され、12時と3時の礼拝も誰でも見学できる。宗教施設なので、見学の際は肌を露出する服装は避けて、女性は頭髪を覆うスカーフを持参すること。礼拝時は写真撮影は禁止で、礼拝をする人の前を横切ってはいけない。毎週末の土、日の午後2時30分から午後の礼拝をはさんで、モスクのアート・建築・歴史・イスラームの話しなどを解説してもらえるツアーも行われている。

 

アルチヴァンド(Archivando)

住所:東京都渋谷区神山町41-5

電話:03-5738-7253

営業時間:13:00~22:00(平日)、12:00~21:00(土日祝)

定休日:水曜日

http://www.archivando.jp

 

渋谷アップリンク(UPLINK)

住所:東京都渋谷区宇田川町37-18  トツネビル1階2階

電話:03-6825-5503

http://www.uplink.co.jp

 

タベラ(Tabela)

住所:東京都渋谷区宇田川町37-18  トツネビル1F

電話:03-6825-5501

営業時間:平日/11:45~16:00(ランチ)、16:00~18:00(カフェタイム)、18:00~23:00(ディナータイム)。土日祝/12:00~16:00(ランチ)、16:00~17:30(カフェタイム)、17:30~23:00(ディナータイム)。ラストオーダー/フード22:15、ドリンク22:30

http://www.uplink.co.jp/tabela

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