SUMAU’S SCENE

2016.11.28

アートと食の宝庫
瀬戸内海の島々さんぽ

温暖な気候で、大小三千もの島々が点在する瀬戸内海。島それぞれが、個性豊かで魅力的。島中にアートが散らばる男木島(おぎじま)・女木島(めぎじま)と、オリーブと醤(ひしお)が有名な小豆島をさんぽしました。

 

旧約聖書の〝ノアの方舟〝に想を得た山口啓介氏の「歩く方舟」は、災禍を鎮める思いが込まれています。

旧約聖書の〝ノアの方舟〝に想を得た山口啓介氏の「歩く方舟」は、災禍を鎮める思いが込まれています。

 

男木島の玄関である港のインフォメーションセンター、ジャウメ・プレンサ氏「男木島の魂」。

男木島の玄関である港のインフォメーションセンター、ジャウメ・プレンサ氏「男木島の魂」。

 

男木島の路地を彩る眞壁陸二氏による「wallalley」。

男木島の路地を彩る眞壁陸二氏による「wallalley」。

 

現代アートが島を彩る

男木島・女木島

 

男木島(おぎじま)は島のほとんどが山地で、島内は迷路のように坂道と石段が張り巡らされています。

 

その地理を活かした作品が眞壁陸二氏の「wallalley」。島で集めた廃材をカラフルにペイントし、民家の外壁に設置。島のあちこちで出会えて元気になる作品です。

 

島の玄関である港のインフォメーションセンターは、ジャウメ・プレンサ氏の「男木島の魂」。漢字や数字のファザードは、地面に落ちる模様のような影までがアート。

 

女木島の港では、「カモメの駐車場」(木村崇人氏)がお出迎え。

女木島の港では、「カモメの駐車場」(木村崇人氏)がお出迎え。

 

休校中の小学校にアートを施した大竹伸朗氏の「女根/めこん」。

休校中の小学校にアートを施した大竹伸朗氏の「女根/めこん」。

 

鬼ヶ島の伝説が有名な女木島(めぎじま)では、木村崇人氏の「カモメの駐車場」がお出迎え。列をなして並ぶカモメたちが、吹く風で方向を変えるさまが可愛らしい。

 

大竹伸朗氏の「女根/めこん」は休校中の小学校そのものを作品に。植物と廃材、色彩が賑やかに独特の世界を作り出しています。

 

1日2回の干潮時にだけ現れる〝エンジェルロード〝は、恋人たちの聖地。

1日2回の干潮時にだけ現れる〝エンジェルロード〝は、恋人たちの聖地。

 

オリーブの産地で有名な小豆島。

オリーブの産地で有名な小豆島。

 

オリーブと醤(ひしお)の里

名作映画の舞台、小豆島

 

瀬戸内海に浮かぶ島々の中で、香川県最大の面積を有する島は、小豆島。

 

1日2回、干潮の前後2時間だけ現れる〝エンジェルロード〟は、その儚さと美しさが相まって、恋人たちに人気です。

 

映画「八日目の蝉」の舞台にもなった中山地区の千枚田は、日本の棚田百選にも選ばれています。

映画「八日目の蝉」の舞台にもなった中山地区の千枚田は、日本の棚田百選にも選ばれています。

 

柿が黄金色に輝きながら実っていました。

柿が黄金色に輝きながら実っていました。

 

小豆島は、温暖少雨な瀬戸内海式気候。

 

その恵まれた気候を生かして、オリーブ、みかん、醤油、手延べそうめん、ゴマ油、佃煮など、特産品の製造が島の産業を支えています。

 

150年以上の年季が入った「ヤマロク醤油」の醤油蔵。

150年以上の年季が入った「ヤマロク醤油」の醤油蔵。

 

醤油をバニラアイスにかけていだだく醤油アイス。

醤油をバニラアイスにかけていだだく醤油アイス。

 

醤油蔵や佃煮工場が連なる「醤の里」。

醤油蔵や佃煮工場が連なる「醤の里」。

 

温暖少雨の瀬戸内海式気候が最適な手延べそうめん。

温暖少雨の瀬戸内海式気候が最適な手延べそうめん。

 

小豆島の独特な風景は、映画の舞台にも度々選ばれてきました。「二十四の瞳」、「八日目の蝉」、「魔女の宅急便」など、名作だらけ。

 

「二十四の瞳」の舞台となった苗羽小学校田浦分校は、映画村となっています。

 

二十四の瞳映画村の苗羽小学校田浦分校。

二十四の瞳映画村の苗羽小学校田浦分校。

 

(左)郷愁を感じる木造校舎や、(右)〝日本映画の黄金期〝1950年代を再現した展示を鑑賞できます。

(左)郷愁を感じる木造校舎や、(右)〝日本映画の黄金期〝1950年代を再現した展示を鑑賞できます。

 

小豆島にもアートは点在します。

 

デザイナー・清水久和氏の「愛のボラート」、建築家・中山英之氏のトイレ「石の島の石」など、海に面して設置されている作品が多いのが特徴。

 

島民を守るかのように、瀬戸内海を見つめています。

 

瀬戸内海の温暖な気候と風土は、のんびりアートを廻るのにピッタリ。特産品が豊富で、何泊しても食べ尽くせないほど毎食が楽しみ、ゆったり島さんぽ。

 

(写真・文/川野結李歌)

 

(左)瀬戸内海に面する、「愛のボラート」(デザイナー・清水久和氏)と、(右)建築家・中山英之氏のトイレ「石の島の石」(建築家・中山英之氏)。

(左)瀬戸内海に面する、「愛のボラート」(デザイナー・清水久和氏)と、(右)建築家・中山英之氏のトイレ「石の島の石」(建築家・中山英之氏)。

 

Profile:川野結李歌

横浜生まれ。大学卒業後(美術史専攻)、2013年よりフリーランスのカメラマンとして活動中。雑誌を中心に、ポートレート、映画、アート、建築など幅広く撮影。趣味は海外旅行、スケッチ、愛犬との昼寝。

 

 

 

 

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