Season's Home Deli

2015.04.01

作り置きもできる簡単便利な
メキシコ料理で春パーティを

春のぽかぽか陽気は、明るく開放的な気分にしてくれます。今月ご紹介するのは、そんな季節にぴったりのメキシコ料理。作り置きできるので、パーティメニューにもおすすめです。

 

今月のメインRecipe: チリビーンズライス

 

東京では桜も咲き始め、いよいよ春めいてきました。

 

今月は、作り置きしておけば当日バタバタせずにゲストをお迎えできる

簡単便利なメキシコ料理をご紹介したいと思います。

 

メインはチリビーンズライス。

ごはんの上に乗せて食べるスタイルは正統なメキシコ料理としてはクエスチョンですが、

メキシコ料理を沖縄スタイルで美味しくさせたのがこのお料理。

今回はあっさりめにしたかったので鶏ひき肉を使いましたが、牛ならもっとパンチのある

味に。にんにくを使わず軽やかな口当たりにし、スパイスを効かせて味のアクセントにしました。

 

このチリビーンズは出来上がったら小分けに冷凍することができますし、

冷蔵庫でも10日間くらいは日持ちします。

アレンジメニューも次にご紹介していますので、どうぞ試してくださいね!

 

そして、この時期にはお花見に持っていくのもおすすめ。

温めたチリビーンズを、保温性の高いジャーポットに入れていけば

アツアツのままアウトドアでも楽しめます。

レタスやトマト、チーズなどを用意していって、タコスシェルやトルティーヤに挟んで

ビールのお供にどうぞ!!

 

チリビーンズライス

 

材料(4人分)

<チリビーンズ>
鶏ひき肉……………………………………………………300g
玉ねぎ………………………………………………………1個(約180g)
トマト缶……………………………………………………1缶
レッドキドニービーンズ(金時豆)……………………1カップ
水……………………………………………………………1カップ
チリパウダー(メキシコ料理用チリパウダー)………小さじ6
クミンパウダー……………………………………………小さじ4
カイエンヌペッパー………………………………………小さじ1/3〜1/2
塩……………………………………………………………小さじ2 1/2
黒こしょう…………………………………………………小さじ1/2
オリーブオイル……………………………………………適量

 

<仕上げ>
炊いたごはん………………………………………………4人分
レタス(大)………………………………………………5枚(1cm弱幅の千切り)
トマト(大)………………………………………………2個(粗めのざく切り)
シュレッド状ピザ用チーズ………………………………2カップ
ハラペーニョの薄切り(瓶詰め)………………………適宜
トルティーヤチップス(塩なし)………………………適宜

 

作り方
1.大きめのフライパンまたは浅鍋に、オリーブオイルを熱し、玉ねぎを透き通るまで炒め、鶏ひき肉を加え肉の色が変わるまで中弱火で炒める。
2.チリパウダー、クミンパウダー、カイエンヌペッパー、塩・こしょうを加え、1の肉にスパイス類が馴染むまでよくからませながら炒める。
3.2にトマト缶、水を加えてトマトをヘラでつぶしながら一旦沸騰させ、中弱火で15〜20分煮る。
4.水気がほとんどなくなるまで煮詰めたら、塩・こしょうで味を整えて火を止める。
5.皿にごはんを盛りつけ、中央にチリビーンズ、まわりにレタス、トマト、ハラペーニョ、
一口大に割ったチップスを配しシュレッド状のピザ用チーズをトップに飾る。

 

プラスワンINFO
*トルティーヤチップスは、いろいろな味のものが売られていますが、塩なしの
プレーンなものをオススメします。
食感が楽しいので、チップスの用意は省かないほうが良いですよ。
*金時豆(レッドキドニービーンズ)は缶詰めのものでもOKですが、
乾燥豆を一晩たっぷりの水に浸し、翌日鍋で煮たものはとても美味です。
煮た豆はジッパー付きビニール袋に冷凍しておくと、サラダのトッピングやカレーに
もさっと使えて便利ですよ。

*チリパウダーは、唐辛子のみのものではなく、クミンやオレガノなどのスパイスが入ったメキシコ料理用のチリパウダーを使用してください。

 

 

[アレンジレシピ]

チリビーンズのオーブン焼き

 

次にご紹介するのはチリビーンズのアレンジメニュー。

時短な上にオーブン任せで手間いらずなので、急なお集まりの時にも

役に立ちますよ。

 

2

 

材料(4人分)

チリビーンズ………………………………………………………上記基本量の1/2

トルティーヤチップス……………………………………………10枚

シュレッド状ピザ用チーズ………………………………………2/3カップ

ハラペーニョの薄切り(瓶詰め)………………………………10枚

 

〈飾り用〉

イタリアンパセリのみじん切り…………………………………適宜

 

作り方

1.オーブンは220℃にセットしておく。

2.耐熱オーブン皿にチリビーンズを入れ、ハラペーニョ、トルティーヤチップス、チーズの順に乗せる。

3.オーブンで12〜3分、こんがり焦げ目がつくまで焼く。

4.飾り用イタリアンパセリをふる。

 

プラスワンINFO

*チリビーンズは温め直しせず、冷蔵庫から出したままの冷たい状態でOKです。

 

ぴりりハラペーニョが効いた

大人味のケサディーヤ

 

次にご紹介するのは、ケサディーヤというお料理。

ソフトなトルティーヤ生地でお好きなものをサンドして焼くものです。

今回ご紹介するのは私の大好きなバージョン、ハラペーニョのぴりぴりと

2種類のチーズとのコンビネーションがやみつきになる美味しさのケサディーヤです。

結構おなかにたまるので、あとは副菜として簡単なサラダを準備すれば

十分なお食事になりますよ。

 

3

 

ケサディーヤ ハラペーニョと2種のチーズ

 

材料(4人分)

ソフトトルティーヤ………………………………………………………8枚

瓶詰めハラペーニョの薄切り……………………………………………1/2カップ

クリームチーズスプレッド………………………………………………大さじ4

シュレッド状ピザ用チーズ………………………………………………1カップ

 

作り方

1.ソフトトルティーヤの表面にクリームチーズ(1人分約大さじ1)を塗り広げ、ハラペーニョの薄切り5枚、ピザ用チーズ(1人分約1/4カップくらい)をまんべんなくちらし、もう一枚のソフトトルティーヤをのせてサンドイッチする。

2.フッ素樹脂加工のフライパンを熱し、オイルをひかずに直接1を乗せて2分ほど中弱火で焼き、裏返して3分ほど両面に軽く焦げ目がついてピザ用チーズが溶けるくらいまで焼く。

3.1/2~1/8にカットして熱いうちにいただく。

 

プラスワンINFO

*2で裏面に返す時に中身が飛び出さないように気をつけて返しましょう。

*ソフトトルティーヤでオススメは「Bueno!」というフラワートルティーヤです。

ホールウィートのブラウンと普通のホワイトのものがあり、どちらも生地がなめらかで大変美味です。麻布十番にある輸入食材スーパーで入手できます。

 

 

ほろっとくずれる食感と

上品な甘さが魅力のスノーボール

 

最後は、形が可愛くてアーモンドの風味の効いたクッキーです。

甘さが程よいので、コーヒーにも食後酒にもぴったり。

ピリ辛なメキシコ料理のあとのデザートタイムにどうぞ。

 

4

 

メキシカンアーモンドクッキー

 

材料(約40個分)

薄力粉…………………………………………………………………200g(ふるっておく)

粉糖……………………………………………………………………100g

有塩バター(無塩でもOK。手にはいりやすいもので) ………100g (室温に戻しておく)

アーモンドプードル…………………………………………………70g

バニラエッセンス……………………………………………………少々

アーモンドエッセンス………………………………………………適宜

 

仕上げ用粉糖…………………………………………………………大さじ5〜

 

作り方

1.オーブンは160℃にセットしておく。

2.ボウルにバターを入れ電動ミキサーで撹拌し、バターが空気を含んでふわっとなったら

粉糖を2〜3回に分けて撹拌する。

3.2にバニラエッセンス、アーモンドエッセンスを入れて混ぜてからアーモンドプードル、薄力粉を入れてゴムベラでよく混ぜ合わせる。

4.3がまとまってきたらボウルの中で手で軽くこね、12gずつ丸めてオーブンペーパーを敷いた

天板に間隔をおきながら並べる。

5.オーブンで25〜30分くらい焼き、表面がうっすらと色づいたら取り出す。

6.粗熱が取れたら、粉糖を茶こしにいれて焼きあがったクッキーにたっぷり振りかける。

 

プラスワンINFO

*アーモンドエッセンスは、省いてもOKです。

*生地は10〜12gで丸めるのがおすすめです。ぷっくり可愛い大きさになります。

*焼きたてをさわるとソフトな感触ですが、粗熱がとれると固くしまるので、焼き上がりの目安は見た目の色で判断し、オーブンから取り出してください。

 

                                                                                      (文・ 久須美光子 写真・松永直子)

 

recipe&cooking

料理研究家/フードコーディネーター

久須美 光子

 

東京都港区生まれ。料理は1990年頃より和・洋・中・インドとジャンルを問わず習い始め、2003年に渡豪。シドニーで出会ったギリシャ人女性シェフから、モロッコやトルコを含む地中海料理全般を教わる。帰国後、フードコーディネーター資格を取得し、会員制地中海料理教室をスタート。フランス食品振興会主催コンテストなどでの受賞歴を持ち、数々のメディアで活躍する一方で、最近は男性向け家庭料理教室も開講している。

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