丸の内スペシャルデザインインフォメーション

2015.01.05

[丸の内スペシャル]
開業100周年、東京駅の歴史を振り返る
『東京駅100年の記憶』

《東京名所 東京停車場之前景》 1920年 東京ステーションギャラリー蔵

東京の表玄関である東京駅。2014年12月20日に開業100周年を迎えた。東京駅丸の内北口改札前にある東京ステーションギャラリーでは、近代日本の歴史と密接に関わってきた東京駅の100年をさまざまな角度から振り返る展覧会『東京駅100年の記憶』を開催。1世紀にわたる貴重な東京駅の歴史を体験できる。

 

吉田初三郎《東京駅》 『鉄道旅行案内』より 1924年 東京ステーションギャラリー蔵

吉田初三郎《東京駅》 『鉄道旅行案内』より 1924年 東京ステーションギャラリー蔵

 

時代を超えて愛され続ける

近代日本建築の秀作、東京駅丸の内駅舎

 

建築物としての東京駅。ターミナルステーションとしての役割を担う東京駅。東京という都市の歴史のなかにある東京駅。小説や絵画、映像作品に登場する東京駅。

 

東京駅をさまざまな視点で切り取った展示を見ていると、東京駅が誕生してから今日までずっと愛され続けてきたことがひしひしと伝わってくる。

 

日本の近代建築の父とも呼ばれる建築家・辰野金吾が設計を手がけた赤レンガづくりの丸の内駅舎は、威風堂々としていて優美である。建造から100年を経てもまったく色あせることはない。

 

堅牢で関東大震災でもほとんど無傷だった丸の内駅舎だが、太平洋戦争中の東京大空襲では屋根と内装のほとんどが消失した。

 

戦後、八角屋根を仮設するなどして復興され、2006年から2012年にかけて創建当事の姿に復原されたのが現在の駅舎である。

 

空襲で大きなダメージを受けても、建築技術の進歩で超高層ビルの建築ができるようになっても、建て替えの議論が何度も持ち上がっても、1914年に完成した駅舎は建て替えられることなく存続し続けている。

 

東京に暮らす人間にとってあたりまえにある風景は、先人たち愛され、必死に守られてきたものなのだ。100年ものあいだ残されてきたのは、けっして偶然ではない。いつの時代にも「東京のシンボル」として広く愛されてきた証である。

 

後藤慶二 《辰野金吾博士 作品集成絵図》 1916年 辰野家蔵

後藤慶二 《辰野金吾博士 作品集成絵図》 1916年 辰野家蔵

 

《焼け残った丸の内の大建築》 『関東大震災画報』より 1923年 東京ステーションギャラリー蔵

《焼け残った丸の内の大建築》『関東大震災画報』より 1923年 東京ステーションギャラリー蔵

《飛行機から俯瞰した丸の内東京駅附近》 『大東京写真帖』より 1930年 東京ステーションギャラリー蔵

《飛行機から俯瞰した丸の内東京駅附近》
『大東京写真帖』より 1930年 東京ステーションギャラリー蔵

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《ドーム壁面装飾レリーフ》  鉄道博物館蔵

《ドーム壁面装飾レリーフ》 鉄道博物館蔵

《ドームレリーフ 干支(戌)石膏原型》  鉄道博物館蔵

《ドームレリーフ 干支(戌)石膏原型》 鉄道博物館蔵

 

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